横から失礼します。
当方、Linux Mint 環境は持っておらず、Windows 環境での話になりますが、参考になるところがあれば活用してください。
【基本的な背景】標準状態の Firefox 59 系において、アドレスバー(ロケーションバー/ URL バー)に文字列を入力したとき候補が表示されるサジェスト機能は、次の2つの設定に基づいています。
(a)[オプション] -> [検索] -> [既定の検索エンジン] -> [検索候補を使用する] -> [アドレスバーに検索候補を表示する]
→ (初期状態で有効)
(b)[オプション] -> [プライバシーとセキュリティ] -> [アドレスバー] -> [アドレスバーの使用時に表示する候補]
([ブラウジング履歴] 、[ブックマーク] 、[開いているタブ])→ (すべて初期状態で有効)
(a)は、既定の検索エンジンが持っているサジェスト機能を使い、検索サイトに問い合わせた結果が表示されます。
(b)は、Firefox が保持している履歴やブックマーク、セッション情報などから引用して表示されます。
【状況の考察】天然オリノコ さんが書きました:
アドレスバーに「gmail」と入力してEnterを押下(したつもり)。
するとアドレスバーの下に何か見たことのない確認メッセージが表示された。
「直接開きますか」みたいな確認だと思ったので直接開こうとボタンを押下。
すると「http://gmail/」が実行され、「正常に接続できませんでした」とエラーに。
天然オリノコ さんが書きました:
また、開いていたページはなく、Firefoxを立ち上げた直後の新しいタブで「gmail」と打ったと記憶しています。
上記の設定(a)(b)が既定の状態なら、新しいタブのアドレスバーに文字列(例:gmail)を入力した時点で、それらのサジェスト機能が働き、候補がドロップダウンされるはずです。
通常、入力された文字列が URL の構文として認識された場合、「<その URL> を開く」や履歴、ブックマークなどにマッチする情報があれば、それらが表示されます。
(この場合、実行時には補完機能によって「http:// 」や「www. 」「.com」「.net」などの文字列が補完されるケースがあります。)
URL とは認識されない文字列の場合、[<入力した文字列> - <既定の検索エンジン名> で検索>] が最上位に来ますが、同時に履歴やブックマークなどにマッチする文字列を含むものがあれば、それらも表示されます。
入力後の実行([Enter] キー押下)では、サジェストに表示された一覧でユーザーがとくに選択しなければ、一番上の候補が実行されます。なので、URL とは認識されない文字列なら検索が実行されるのが普通で、ウェブアクセスがおこなわれることはないと思います。
しかしそのとき、「アドレスバーの下に何か見たことのない確認メッセージが表示」されたり、「直接開こうとボタンを押下」を必要とするような状態が現出したのなら、標準状態の Firefox とは異なる動作のように見えます。
既出の情報を拝見する限りでは、この時点で Firefox の標準的な動作から外れた何かしら特殊な状況になっていたか、天然オリノコ さんが記憶なさっているのとは異なる操作を無意識のうちにやっていたか、どちらかの可能性が高いように思えます。
【点検作業】天然オリノコ さんが書きました:
その後、アドレスバーに「gmail」と入力すると、候補の一番上に「http://gmail/」が表示されるようになった。
「候補の一番上」というのがよくわかりませんが、標準のサジェスト機能の表示に「http://gmail/ 」が現れるのなら、それがどこから引用されているかを確認できれば、削除の方法が見えてくるのではないでしょうか。
候補一覧の各項目の行頭にアイコンが表示されていると思いますが、アイコンの種類によって、履歴、ブックマーク、開いているタブ、あるいは検索エンジンのサジェスト機能か、ある程度の判別はできると思います。
より具体的には、上記の設定(a)(b)――(b)の場合は [ブラウジング履歴] 、[ブックマーク] 、[開いているタブ] をひとつずつ ―― の有効・無効を切り替えて、アドレスバーに「gmail」と入力したときの候補の現われ方を調べてみると、引用元を絞り込めると思います。
もし、(a)(b)の設定をすべて無効にしたときにも「http://gmail/ 」の候補が表示されるのなら、Firefox の標準機能ではない何かが、それを出している可能性が推測できそうです。
天然オリノコ さんが書きました:
右上のボタン > 履歴 > 最近の履歴 > 最近の履歴の消去 で、
・消去する履歴の期間:すべての期間
・消去する項目 :すべて選択
として、「今すぐ消去」ボタンを押下しましたが、それでも解消しませんでした。
上記のプロセスが正常に完了しても、[ブックマーク] の情報だけは削除されません。
この結果から推測するなら、[ブックマーク] に「http://gmail/ 」の内容が(知らぬ間に)登録されてしまっているとも考えられそうです。
(注)万一、履歴機能に障害が起こっていれば、正常に消去できない場合があるかもしれません。→ 後述「新しいプロファイル」で確認
【補足】天然オリノコ さんが書きました:
アドレスバーに「gmail」と入力してEnterを押下(したつもり)。
もし、「gmail/」のように「/」が入った文字列を入力すれば、サジェストに「http://gmail/ 」が表示されると思いますが、そのまま [Enter] キーを押せば、「http://gmail/ 」へのアクセスではなく、「gmail/」の文字列に対する検索結果のページが開かれるはずです。
アドレスバーに「gmail」と入力して、[Shift] + [Enter] または [Ctrl] + [Enter] を実行すると、「http:// 」や「www. 」「.com」、「.net」などの文字列が補完された URL へのアクセスがおこなわれます(最終的にはリダイレクト先のページが開いたりしますが...)。
このような動作をふまえていえば、天然オリノコ さんが実行なさった実際の操作と、[Ctrl] + [D] などの無意識なキー操作が偶然組み合わされば、「http://gmail/ 」の内容がブックマークに登録されてしまうことも、ないとはいえないのかもしれません。
ただ、最初に「確認メッセージ」や「ボタンを押下」「「http://gmail/ 」が実行され、「正常に接続できませんでした」とエラーに」のような経過があったのなら、そちらの事情のほうが影響度は高い気がします。
【その他の注意点】履歴、ブックマーク、開いているタブは、いずれも Firefox Sync の同期対象にできるので、もし Sync での同期を常用なさっているなら、そのあたりの設定や動作にも目を向けると、何か見えてくるかもしれません。
ぜひ、基本的なトラブルシューティングも試してみてください。
(参考)
・基本的なトラブルシューティング | Firefox ヘルプ
support.mozilla.org/ja/kb/troubleshoot-and-diagnose-firefox-problems
とくに「セーフモード」「新しいプロファイル」での動作確認は、原因を切り分ける上で重要です。
「セーフモード」は、アドオン(拡張機能)まわりの問題を切り分ける最初のステップになります。
「新しいプロファイル」で本件の症状が再現されないなら、既存のプロファイルに存在する設定内容か保存データに、何らかの原因が潜んでいる疑いが濃くなると思います。
とりあえず以上です。的外れな話になっていたらすみません。
(おことわり)
現在、健康上の制約により不定期な書き込みしかできなくなっています。すぐに応答できない場面がかなり多くなりますことを、ご容赦ください。