状況についてはおよそわかりました。
まず以下に内容項目別に説明します。
【警告メッセージ】
「メールをメールボックスへ書き込めませんでした。ファイルシステムに書き込み権限が
あるか、メールボックスへコピーするのに十分なディスク空き容量があるか確認してくだ
さい。」
上記の警告メッセージの意味はいくつかの要因で受信メッセージを保管できなくなって
いるということを示しています。
その要因は、
・原因は不明だがファイル書き込み権限が変わってしまい制限されている
・「受信トレイ」のサイズ(容量)が制限を超えようとしている
などです。
【「受信トレイ」に何らかの原因で書き込み制限がある】
原因は不明ですが OS の不安定な状態や Thunderbird の状態などにより変わってしま
うことが希にあるようです。
PC のログインユーザが管理者権限で無い場合、そのユーザアカウントで Thunderbird
を実行(起動するということです)すると「受信トレイ」などのファイルにアクセスできなくな
ります。
念のため Thunderbird のプロファイルフォルダ内の各ファイルの権限(属性)を確認して
みてください。
再インストールとはもう一度インストールをやり直すということです。
できれば通常のアンインストールをおこなった後に Thunderbird のプログラム本体のあ
るフォルダも綺麗に削除して PC も再起動してからインストールされるといいでしょう。
(間違ってもプロファイルは削除しないこと。メッセージデータも削除されます。)
【フォルダのメッセージ保管サイズ(容量)】
フォルダペインにメッセージ数、サイズが表示されたと思います。
サイズはそのフォルダに保管されているメッセージの全容量です。
KB、MB はその単位です。
OS によってそのサイズ制限が決められますが通常は 4GB です。
この 4GB 以上に新たにメッセージの保管はできません。
繰り返しますが OS の種類は何でしょうか?
問題の起きているその「受信トレイ」のサイズ(容量)はどのくらいでしょうか?
【アカウント設定】
アカウント設定でデフォルト(初期設定)の「新着メッセージがないか起動時に確認する」
にチェックははずしてアカウント毎に一定時間間隔で新着メッセージを確認するように変
更されるのをお勧めします。(とりあえず一時的にでもいいです)
複数のアカウントで起動と同時にサーバにアクセスして受信するようにしているとデータ
の書き込みが頻繁におこなわれて負荷が高くなるのを避けるためです。
【共通受信トレイ】
1つの「受信トレイ」を5つのアカウントで統合して使用しているのは共通受信トレイ機能
を利用していることになります。
今回はその「受信トレイ」で起きた問題ですね。
[参照]
Mozilla Japan - Thunderbird サポート - ナレッジベース - 共通受信トレイ
【メッセージの移動・コピー】
古いバージョンではバグがあって不具合が起きることがありました。
繰り返しますがお使いの OS の種類や Thunderbird のバージョンは最低書き添えてくだ
さい。
【古いメールを別の場所に保存して、受信トレイを軽くする方法】
Thunderbird などのメールソフトはデータの保管庫ではありませんので古いメッセージな
どは適時別の場所にバックアップ保管するのは賢明だと思います。
方法はいくつかあります。
・保管したいフォルダごとバックアップコピーして保管
・プロファイルフォルダごとバックアップ保管
・個別メッセージごとにバックアップ保管
ここでは詳しい方法には触れません。
それよりもまずは「受信トレイ」には大量のメッセージを溜め込むのを避けて適時並列配
置のサブフォルダに振り分け保管するのをお勧めします。
【「受信トレイ」の要約(インデックス)ファイルの不整合】
メッセージはメッセージ本体のファイルとインデックスファイルのペアで保管しています。
インデックスファイル(拡張子 .msf)とはメッセージの格納情報です。
インデックスファイルを長年そのままにしていると肥大化し、不整合が起きやすくなります。
メッセージの削除はその符号が付くだけで実際には削除されていません。
[最適化] や [牽引を再構築] を実行しないと削除したメッセージがそのまま残り、フォル
ダのサイズ(容量)も肥大化します。
注:[最適化] や [牽引を再構築] は実行は処理のために時間がかかる場合があります。
終了の表示が出るまで待ってから確認してみてください。
[牽引を再構築] を実行しても改善されない(サイズに変化が無い)場合は Thunderbird
を終了させた状態でインデックスファイル(受信トレイならば Inbox.msf)を削除してみて
ください。次に Thunderbird を起動した際に自動的に再生成します。
(Inbox.msf のある場所はわかりますか?)
[お勧め]
・「最適化」を半自動的に実行できるようにしておきましょう。
[ツール] > [オプション] > [詳細] > [ネットワークとディスク領域] > [ディスク
領域] で「ディスク領域を KB 以上節約できるときはフォルダを最適化する」に
チェックを入れて有効にしておきましょう。
(サイズはデフォルトの 100 KB でいいでしょう)
【セキュリティソフトがブロックしている(ウイルスセキュリティゼロ)】
セキュリティソフトが受信メッセージをスキャンするために横取りしたまま保管をブロック
してしまうことがあるようです。
セキュリティソフトの自動プログラムアップデート(更新)で仕様変更となる可能性もあり
ますので念のため確認しておいた方がよろしいかと思います。
【プロファイルフォルダの場所】
[Windows Vista]
C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Thunderbird\Profiles\<profile folder>
[Windows 2000、XP]
C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Application Data\Thunderbird\Profiles\<profile folder>
[Windows NT]
C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Application Data\Thunderbird\Profiles\<profile folder>
[Windows 98、ME]
C:\Windows\Application Data\Thunderbird\Profiles\<profile folder>
[Mac OS X]
~/Library/Thunderbird/Profiles/<profile folder>
[Linux および Unix システム]
~/.thunderbird/Profiles/<profile folder>
注1:Windows 2000/XP の "Application Data" フォルダ、Windows Vista の "AppData"
フォルダは隠し属性です。
エクスプローラの「フォルダオプション」→「表示」→「詳細設定」の「すべての
ファイルとフォルダを表示する」をチェックすればエクスプローラ上で表示可能に
なります。
注2:エクスプローラの「フォルダオプション」→「表示」→「詳細設定」の「登録され
ている拡張子は表示しない」のチェックをはずせばエクスプローラ上ですべての拡
張子が表示可能になります。
問題を切り分ける方法を5つ紹介しました。
落ち着いて順番に確認と作業をおこなってみて何かしら変化があるかどうか改善される
かどうかを試してみましょう。
新規プロファイルを作成・適用する際はあらかじめメッセージをサーバに残すように設定
しておいた方がいいでしょう。
*質問・投稿する前に フォーラムの利用について をきちんと読みましょう。
*環境として OS の種類、Thunderbird のバージョンぐらいは書き添えましょう。
*投稿当初の内容と直接関係ない、あるいは新たな別の質問は新規に投稿しましょう。