メールデータとアドレス帳の復旧作業が終わってますので、
EarlgreyTea さんが書きました:
ということで、私は不具合状況の発生原因について検証してみるとします。
の件について。
まず、問題発生時のプロファイルの状況について整理してみます。
%APPDATA%\Thunderbird
profiles.ini
- 「2022月12月26日」に更新されているので、この時にプロファイルの追加と規定の切り替えがあったと思われる。
Profilesrpu2mdca.default
- 「pop.nifty.com」の受信トレイの最終更新が「2022年12月24日 15:01」なので、そこまでは「default」プロファイルが使用されていた。
- トピック内で「default」プロファイルに規定を戻した際にアカウントのセットアップを要求されたため、12月24日以降のどこかで prefs.js ファイルが削除あるいは破損したと思われる。
- 12月26日にプロファイルの切り替えが発生していることを考えると、それは12月24日~26日の間に起きた可能性が高い。
eciptyfv.default-release
- トピック開始時点でこちらが規定のプロファイルとなっており、問題発覚時にアカウントのセットアップを要求されている。
- 「default-release」というのは、現行バージョンの通常リリース版において自動生成されるデフォルトのプロファイル名。
- 12月26日の profiles.ini 更新時に、「default-release」プロファイルが自動生成されて規定に切り替わったと思われる。
これらの状況から、発生した問題は下記の2点にまとめられます。
- 問題-1:「default」プロファイルの prefs.js が削除あるいは破損してしまった
- 問題-2:「default-release」プロファイルが作成されて、そちらが規定のプロファイルに切り替わってしまった
問題-1の原因については、いろんなことが考えられますが情報が無いので現時点で特定は不可能です。
問題-2の原因が問題-1である可能性については、私は疑問視しています。
直接の因果関係は無い、間接的な関係にとどまった事象のように私は考えています。
検証として下記のことを行いました。
[1] %APPDATA%\Thunderbird フォルダーを削除した状態で 32bit版のThunderbird 52をインストールして起動します。
その際の Thunderbird フォルダーは下記の様になります。
コード:
Thunderbird\
Profiles\
3rd9rf0q.default\
profiles.ini
管理ファイルは profiles.ini だけ、
プロファイルも「default」1個だけの状態です。[2] Thunderbird を順次アップデートしていきます。
Ver.68 の時点で installs.ini ファイルが導入されまずが、最終的に Ver.102 になってもアップデートなので
プロファイルは「default」1個だけのままです。コード:
Thunderbird\
Profiles\
3rd9rf0q.default\
installs.ini
profiles.ini
[3] prefs.js ファイルを削除して Thunderbird を起動すると下記の結果となります。
- prefs.js が初期化されて生成され、「個人用アドレス帳」や「記録用アドレス帳」は既存のデータが登録されて開くことが可能。
- アカウント設定が無くなっているので「アカウントのセットアップ」画面が開く。
- プロファイルが「default」1個だけの状態は変わらない。
prefs.js ファイルが破損したことでプロファイルの切り替えが発生した、というストーリーを想定することには無理があると思います。では、profiles.ini が破損したとしたらどうでしょうか。
[2]の状態から profiles.ini を削除して Thunderbird を起動してみますと、
コード:
Thunderbird\
Profiles\
3rd9rf0q.default\
4sx7lcdn.default-release\
8geu1dws.default\
installs.ini
profiles.ini
「default-release」プロファイルが作成されて規定に設定されますが、元のプロファイルとは別の「default」も作成されてプロファイルフォルダーは3個となります。
そして、元の「default」プロファイルは新しい profile.ini には登録されず、新規に作成されたプロファイルには元のメールデータもアドレス帳もありません。
これはトピックでの状況とは合致しません。
今度は、[2]の状態から profiles.ini はそのままで installs.ini だけ削除してみますが、予想した通り、profiles.ini の設定で起動してプロファイルに変化はありません。
やはり、
別のフォルダーにインストールした thunderbird.exe を起動することが必須だと思います。
しかも、32bit版「C:\Progarm Files (x86)\Mozilla Thunderbird\thunderbird.exe」
→64bit版「C:\Progarm Files\Mozilla Thunderbird\thunderbird.exe」の変化では影響ないようです。
試しに PortableApps.com の「Thunderbird Portable」をデスクトップにインストールし、本来は ThunderbirdPortable.exe で起動するところを直接 thunderbird.exe を起動してみました。
すると、「default-release」プロファイルが作成されてそちらで起動し、「アカウントのセットアップ」画面が開いた状態となりました。
ただし、元の「C:\Progarm Files (x86)\Mozilla Thunderbird\thunderbird.exe」の方を起動すれば「default」プロファイルと紐づいていて問題ないのですが。
今の材料ではここまでが限界です。
もし、tsushiama.satoru さんが原因解明に興味がありましたら、
- installs.ini の作成日時と更新日時
(USBメモリーにコピーしたものだと作成日時がコピー時点になるので元ファイルの方で) - profiles.ini と installs.ini の内容(丸ごとコピー&ペースト)
- 現在起動している Thunderbird のパス
(トラブルシューティング情報>アプリケーション基本情報>プログラムの実行ファイル)
を投稿いただけましたら手掛かりになるかと思います。