8月に
諸行無常 さんが書きました:
の記事がありましたが、とうとう 78.* ⇒ 91.* の強制自動更新が始まり、
このフォーラムも阿鼻叫喚の事態を迎えています。
やむなく 91.* をアンインストールした後で 78.* を再インストールしても、
起動したらもう 91.* に更新されているという賽の河原にたたずむ方も
多いのではないでしょうか。
掲載が遅すぎるのは承知ですが、少しでも安寧を迎えられる方が増えれば幸いです。
注意:
1) 自動更新を止めるということは、幻の 78.15.0 や 91.* 以降で修正されたはずの
セキュリティーfixが無いまま過ごすことになります。
明らかに送受信ができないなど致命的なトラブルを感じておられないなら、
91.* 以降を使われた方が賢明です。
2) 以下の手順はWindows7(SP1+ESU)/Windows10(21H1)で確認したものです。
3) 詳細な説明は以下のリンク先を参照してください。
Mozilla Firefox ESR60でのPolicy Engineによるポリシー設定の方法と設定項目のまとめ ((株)クリアコード ククログ)
Firefox・Thunderbird の自動アップデートを禁止したい (Mozilla Japan法人向け情報)
手順のエッセンス(78系の再インストールから始める場合):
1) Thunderbird 78.14.0のインストーラー(Thunderbird Setup 78.14.0.exe)を入手する
(EXE版を使用する事。MSI版は不可)
2) インストーラーをクリックして起動する
3) 「カスタムインストール」を選択
4) インストール先フォルダを指定(デフォルトは C:\Program files\Mozilla Thunderbird)
5) 「Maintenance サービスをインストールする」のチェックを外す
6) 「Thunderbirdアイコンの作成先」はお好みで設定
7) 「インストール」をクリックしてインストール開始
8) 完了画面で「Thunderbirdを起動する」のチェックを外してから終了
(ここで起動するとすぐさま91.*になる)
※まだ78系Thunderbirdを維持できている方はここからスタート
9) Thunderbird本体をインストールした場所に新規フォルダ"distribution"を作成する
(デフォルトなら C:\Program files\Mozilla Thunderbird\distribution)
10) 以下の内容の"policies.json"ファイルをメモ帳などで編集し、distributionフォルダ内に置く
(デフォルトなら C:\Program files\Mozilla Thunderbird\distribution\policies.json)
コード:
{
"policies": {
"DisableAppUpdate": true
}
}
11) 78系までで使用していたプロファイルフォルダの保存があり継承するなら、
ここで thunderbird.exe -p によりプロファイルマネージャーを起動して切り替える。
12) プロファイルマネージャー内からか、アイコンをクリックするなどでThunderbirdを起動
13) 「ヘルプ/Thunderbirdについて」ないし「ツール/オプション/更新」に
「システム管理者により、更新が無効化されています」の表示があることを確認する。
14) 自動更新を再開する場合は policies.json ファイルを削除する。