たぶん、シュージ さんの件は解決かなと思います。そうだといいな。
ついでに、本トピックで混乱のあった現在のプロファイル管理の仕様について、ちょっと話をしてみたいと思います。
Firefox 67 以降と同様に、Thunderbird 68 以降ではプロファイル管理周りの仕様が変更になっています。
(参考:
Firefox 67以降のユーザープロファイルの仕様の詳細 - 2019-06-14 - ククログ)
変更前は、所定の場所(Windows なら %APPDATA\Thunderbird)に置かれた profiles.ini だけで管理されていました。
Beta、Developer Edition、Daily と複数のエディションをインストールして使い分けている人は、
起動時オプションの -p "プロファイル名" や、-profile "プロファイルフォルダーのパス" で起動してやる必要があるのですが、
うっかりそれを忘れて、一個の既定のプロファイルを汚染してしまうという失敗をすることがありました。
変更後は、それぞれの実行ファイルのインストール先パス毎に、既定のプロファイルを紐付けて持つようになりました。
具体的にはインストール先パスから求めたハッシュ値の名前のセクションでファイルに設定を保存し、
起動時に自分のハッシュ値を求め、該当するセクションを探してプロファイルを選択するという流れです。
設定ファイルは2つになり、installs.ini ファイルが追加されました。
profiles.ini にもハッシュ値を名前に持つセクションが追加記載されるようになりました。
初期インストール直後のファイルを生成してみました。例えばこんな具合です。
● installs.ini:
コード:
[D78BF5DD33499EC2]
Default=Profiles/oztiyui2.default-release
Locked=1
● profiles.ini:
コード:
[InstallD78BF5DD33499EC2]
Default=Profiles/oztiyui2.default-release
Locked=1
[Profile1]
Name=default
IsRelative=1
Path=Profiles/9h6yjtgf.default
Default=1
[Profile0]
Name=default-release
IsRelative=1
Path=Profiles/oztiyui2.default-release
[General]
StartWithLastProfile=1
Version=2
ではここで質問です。
この設定ファイルの場合、どのプロファイルが使われて起動するでしょうか。
・ ・ ・
答えは、「default-release」です。
[Profile1] セクションに「Default=1」の行があって既定に指定されているから「default」プロファイルが使われるはず・・・
と思いきや、[InstallD78BF5DD33499EC2] セクションの「Default=Profiles/oztiyui2.default-release」が優先されるわけです。
本トピックでの混乱は、従来の [Profile#] セクションだけ見ていて、後付仕様の [Installハッシュ値] の方を見落としていたことによるもの、ということになるかと。