少し時間が経っていますが、リプライがないようなので......。
rosolino さんが書きました:
SMIME署名がついたメールが来ると、以下のようなアイコンが表示されますが、
日本の国旗に見えて仕方がありません。
それは、白い封筒に赤い封蠟（シーリングワックス）を施したデザインのアイコンのことでしょうか。
確かに、みようによっては国旗としての "日の丸" や、白米と梅干しの同名弁当に見えなくもありませんね。
（余談）
かなり昔の Thunderbird では、電子署名（デジタル署名）付きのメッセージに付与されたのは、サインしているペン型のアイコンだったと記憶しています。正当性が検証できない場合は、折れたペンのアイコンだったか、バッテン付きのペンになっていたような...。拡張機能の Enigmail は、今でもペン型を使っていたかもしれません。
rosolino さんが書きました:
このアイコンは変更できるのでしょうか？
このご質問が、オプション設定や設定エディター（about:config）などにある既存の設定項目の値を切り替えれば変更可能か？ という意味であれば、そのような設定項目はなく、変更はできません。
しかし、変更する方法がまったくないわけではありません。
ご質問にある電子署名関連のアイコンやそのスタイル指定は、Thunderbird のインストールディレクトリ直下にある omni.ja 内にアーカイブされています。
これらは、omni.ja 内の chrome\classic\skin\classic\messenger\smime\icons\ にある hdrSignOk.png や sbSignOk.png などの画像ファイルですが、この画像自体を自分の好みに差し替えることで、「正当性が検証された署名のアイコン」（以下、署名アイコン）として呼び出される画像の内容を変更することはできます。
しかし、Thunderbird を更新するごとに、omni.ja は丸ごと上書き更新されるので、そのつどやり直す必要が出てきます。
一方、このアイコンを呼び出すスタイルを定義しているのは、同じく omni.ja 内の chrome\classic\skin\classic\messenger\smime\ にある、msgHdrViewSMIMEOverlay.css 、msgReadSMIMEOverlay.css 、msgCompSMIMEOverlay.css などです。
この中の希望する要素を、ユーザースタイルで強制的に上書きすることにより、署名アイコンとして読み込む画像を任意のものに切り替えることもできます。
こちらの方法は、プロファイル内にユーザースタイルを配置するので、自動更新による影響は受けにくいでしょう。ただし、当該箇所に仕様変更などが入れば、ユーザースタイルが通用しなくなることもありえますし、アドオン（拡張機能）の影響を受けることもありえます。
一例を挙げてみます。
プロファイルフォルダー配下の chrome フォルダ内に置いた userChrome.css に、次のサンプルに示すようなユーザースタイルを記述することで、スレッドペインの下、メッセージペイン上部のヘッダビューに表示される、署名アイコンの画像を任意に指定できるでしょう。（たぶん、次期メジャーバージョンの Thunderbird 60.0 系でも通用するはずです。）
任意の場所に置いた画像を署名アイコンとして指定したい場合は、次のようになります。パスの指定が、URL 形式であることに注意してください。
自前で用意する画像ファイルはユーザーの好みでかまいませんが、サイズは 32 x 32 ピクセル、背景を透過指定した PNG 形式か GIF 形式をお勧めします。
画像の配置場所の URL を、ユーザースタイル内に正確に記述することが重要です。
コード:
/* smime ICON の変更 */
@media not all and (-moz-os-version: windows-xp) {
#signedHdrIcon[signed="ok"] {
list-style-image: url("file:///C:/Users/<username>/Icon/original/hdrSignOk.png") !important;
}
}
バリエーションとして、画像そのものを Data URI にしてユーザースタイルに埋め込むこともできます。これは、アイコン用画像とスタイル指定をワンセットで userChrome.css に書き込む方法になります。画像をエンコーディングして埋め込む手間はかかりますが、配置関係を気にせず一体処理できる、userChrome.css をそのまま移植するだけで別環境の Thunderbird でも署名アイコンの表示を変更できるなどの利点があります。
下記サンプルでは、封蠟の色が青になった画像で表示されるはずです。
コード:
@media not all and (-moz-os-version: windows-xp) {
#signedHdrIcon[signed="ok"] {
list-style-image: url("data:image/png;base64,iVBORw0KGgoAAAANSUhEUgAAACAAAAAgCAYAAABzenr0AAACz0lEQVRYw+2WS08aURTHb1vaTt+fqB+jn6IGlBXICmSlxi6AFcYNATRBhIXIK0SQpMbYBVrqovJQgfCmJcGUipyeMzwcYAZNq3QDyZ9hmMv5/86d/70MAwD2P8WmAFOAKUAkEpHt7e0V8QiTFHr+7AFweNIqFAowqVetViMAGAAoFYuQzWah1Wo9qCqVChSx2XA4THrUB6hVq5DNZOD8/ByazeaDqFwuwwXWJy+v19tGPWY+n4/z+/08ACmZSEA6nYZGoyGqy8vLvxJ1fnJyAj2fra2tttPpfMJcLhfndrv7AKSjoyMeol6v34uo8/39fRB62Gy2ttVqlTG73c6tr68PAJCi0SikUik+MGLKJZPw6WMbU2Tij+njY9FxRcxWMBiEKs6AsP7a2tr16uqqjOEHDjUCQD/w7uxAPB6HUqnUFwWIvffyxox9F6gDIhybwUzhVEMhn4fh+kaj8dpgMDxlJpOJQ40A9OTZ3oaDgwPIYxFSr+tB8xuIzNkZPy6BWcKZFTUnLS0ttRYXF5+x5eVlDiUJwEN4PBAIBCCXy8EH1pYw74iuH+PtsFgs/GxJ1VxYWGhptdrnTKfTcXq9fiwAidat2Wwe0/3NLNhtNqB9ZVy9+fn5K5VKxTG1Ws1pNJpbAWhlrKysdO+/tDldd25ujoRuWHNzc1cKheIFm52d5ZRK5ViAUChEqeVXRfb0dGwGYrjccGnDxsYGlDGIUjXR/PfMzMxLhm+cXC4XBaBpdDgcPICwo04ORlcBfd8b8+XwEHCJS4bwVoAz3IhoKmlnFCvw2d3urwgyLmFApWpkLi6kAF6JAnzFFEfx3+q2+3gXVXAX3N3dHWmkC/B6BCAWi0EC7/O/Gg/rG25owrqYvSZ6v+kDUGBoABHft3lP9G9LEgC8HQB4KOPhLb4L8Au93xGADE+qBDFJYQZ+UPP8gyFB0MmEJZs+lk8BSH8AOriHWz1FuGQAAAAASUVORK5CYII=") !important;
}
}
基本的な考え方だけですが、以上です。
ヘッダビュー以外での署名アイコンや、正当性が検証できない署名、検証不能など、状況に応じて変化する電子署名まわりのアイコン、あるいは暗号化関連のアイコンについては、ご自身のニーズに応じて、いろいろ工夫してみてください。
（おことわり）
現在、健康上の制約により不定期な書き込みしかできなくなっています。すぐに応答できない場面がかなり多くなりますことを、ご容赦ください。
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