興味があったので、ちょこっと追試してみました。
以下の、100Unicode文字のメールフォルダーを、Win10上のThunderbirdのダミーのPOP3アカウントに作ってみました。
コード:
A123456789B123456789C123456789D123456789E123456789F123456789G123456789H123456789I123456789J123456789
三階層目まではフォルダーを作ることができ、メールのコピーも可能。
(円記号=バックスラッシュはスラッシュに変えてあります)
C:/Users/Wada/AppData/Roaming/Thunderbird/Profiles/2vf4qc8s.default/Mail/a.a.a/A123456789B123456789C123456789D123456789E123456f143dd46.sbd/A123456789B123456789C123456789D123456789E123456f143dd46.sbd/A123456789B123456789C123456789D123456789E123456f143dd46.msf
最下層の.msfファイルのパスの長さは、399バイトです。
「~.msfのファイル名」も「~.sbdのディレクトリー名」も、長さは 106バイト。
ローカルフォルダの場合、フォルダー名が128バイトを超していてファイル名がそれ以上になってしまう場合に、
後ろの部分をハッシュして短いファイル名にして、フォルダー名は.msfの中に書く、ということが、今も行われていました。
しかし、以下のディレクトリーの下にそれ以下の階層のフォルダーを作ることは、たとえ半角の「A」であっても、何もしてくれませんでした。
サブフォルダーの作成をリクエストしても、エラーが起こると何の応答も返さずに単に無視、という既知の問題が起こります。
(円記号=バックスラッシュはスラッシュに変えてあります)
C:/Users/Wada/AppData/Roaming/Thunderbird/Profiles/2vf4qc8s.default/Mail/a.a.a/A123456789B123456789C123456789D123456789E123456f143dd46.sbd/A123456789B123456789C123456789D123456789E123456f143dd46.sbd/A123456789B123456789C123456789D123456789E123456f143dd46.sbd
最下層のディレクトリーのパスの長さは、399バイトです。
.sbdディレクトリーのパスの長さが259以下なら、その下に、拡張子無しファイル/~.msfファイル/~.sbdディレクトリーを作りに行くが、
.sbdディレクトリーのパスの長さが259を超えているとギブアップ、なのかな?
[訂正]
最下層のディレクトリーのパスの長さは、258 Unicode文字、でした。
全角を半角にしてみて、気付いた。
その下のファイルは、/Z (円記号はスラッシュで表示) と、最低限2文字になるので、259文字を超してしまう。
MAX_PATH=260だった頃のままにThunderbirdが自主規制している、ってな感じなのかも。
でも、そうしないと、Win10環境とそれ以外でのメールフォルダーファイルの互換性が失われる。
[訂正おわり]
IMAPとローカルフォルダーでは、ファイル名の使い方が異なるので、現象は異なりますが、
Win10になって、APIにおいてはMAX_PATH=260の制限はなくなったが、色々な所のいろいろな長さ制限がまだある訳で、
無限に長いファイルパスになるようなメールフォルダー・メールフォルダーの階層が使えるようになったわけではない、
ということは、言えると思います。