※質問するときは、「フォーラムの利用に関するご案内」、とりわけ「質問するときは」に目を通し、OS の種類や Thunderbird のバージョン、アカウントは IMAP か POP かといった使用環境についての最低限の情報を書き添えることをお勧めします。たくろう さんが書きました:
・文章入力時,見た目は半角72文字相当で改行されるようですが,実際には,
72文字で自動改行されておらず,延々と改行なしの文章になっている
というものです。
これは,38.7.2と45.0との,仕様の違いなのでしょうか?
はい、仕様の違いです。
Thunderbird 45.0 では、それまで部分的に機能していた format=flowed が本格的に機能するようになり、delsp=yes もサポートされました。
その結果、文字列の折り返し動作が 38.x 系以前と変わっています。
45.0 がベータ版だったころの話ですが、そのあたりのことを次のトピックと、
(参考)・Thunderbird 45.0 での注目点
viewtopic.php?f=29&t=15923そこに挙げたリンク先に紹介しました。
(参考)・Thunderbird 45.0b1 における日本語メッセージの作成テスト
http://meitner.jimdo.com/2016/02/08/tes ... rd-45-0b1/興味があるなら、折り返し動作の概要を把握する参考にしてみてください。
単純に、38.x 系以前の折り返し動作で送信できればいいのなら、Thunderbird 45.0 の [オプション] -> [詳細] -> [一般] -> [高度な設定] にある [設定エディタ](about:config )から、
mailnews.send_plaintext_flowed の値を false
に切り替えてください。format=flowed の動作が無効化されます(UTF-8 での動作を含めて...)。
自分の Thunderbird 上でメッセージを表示するときに、format=flowed による表示を無効にしたいのなら、
mailnews.display.disable_format_flowed_support の値を true
に切り替えることで対応できると思います。
たくろう さんが書きました:
・Tabの見え方が異なる(38.7.1だと8つのスペース,45.0だと4スペース?)
メッセージ作成ウィンドウでの見え方は、38.x 系も 45.0 も同じで、タブ文字の桁取りの標準値は半角 8 文字分です。
しかし 45.0 系では、このメッセージを下書き保存すると桁取りが 4 文字分になって表示されます。送信控えを見ても同じなのでしょう。
一方、下書きを再編集するためメッセージ作成ウィンドウを開くと、タブの桁取りは 8 文字分として表示されます。
編集用ウィンドウと表示用ウィンドウでタブ文字の桁取り表示が違うのは、おそらく Thunderbird 45.0 のバグだと思います。
回避方法としては、上記 mailnews.display.disable_format_flowed_support の値を true にするとこの現象は消え、保存した下書きでも 8 文字分で桁取りが表示されるはずです。
もし、根本的に format_flowed の動作が不要だと判断できるのなら、上記の 2 つの設定値を変更すればご質問の2点とも回避でき、ほぼ 38.x 系相当の表示と動作に戻るだろうと思います。
(補足)
参考先のリンクでも触れていますが、アドオンやユーザースタイルなどで Thunderbird の表示や動作をカスタマイズしてきた内容によっては、新しい仕様との兼ね合いで思わぬ表示や動作になることがあるかもしれません。もし、Thunderbird 45.0 にアップデートしたことで不可解なことに遭遇したら、「セーフモード」や「新しいプロファイル」での表示・動作を検証し、45.0 の素の状態がどうなっているか把握することをお勧めします。
もし、ユーザーが施してきたカスタマイズに 45.0 での動作不良を引き起こす要因があった場合、単純に [設定エディタ] から標準設定値を変更しただけでは解決しないこともありえますし、問題をいっそう複雑化してしまうこともないとはいえませんから。基準となる状態を知っておくことは重要です。
とりあえず以上です。的外れな話になっていたらすみません。