aides さんが書きました:
仮に適応されて無いOSでの話なら理解出来ますが、適応したOSでトピックの案件が発生する場合は、Mozilla側の問題の可能性も考えられるのではとも思う。
公式TOPからローカライズでのダウンロードではパラメーターが付与されてるので、此のパラメーターをVistaがどう認識して動作するかと云う問題でも在るのかと考えられます。
件の更新プログラムが適用済みかどうかと、ダウンロードは別件です。大別すると次のようになりましょうか。
(1)Windows XP / Vista ユーザーの一部には、OS 側の証明書機能の制約によって、新しい証明書を持つ Firefox や Thunderbird などのインストーラーを正常に実行できないケースがある。
(2)この回避策のひとつとして、Vista ユーザーには提示のある更新プログラムを適用することで解決できるという選択肢がある。
(3)XP の場合、サポート終了 OS ではあるが、SP3 は問題なく、SP2 はアウトで、なおかつ Vista のような回避策は提供されていない。
―― ここまでは OS 側の話で、インストーラーの実行についての事情です。
(参考)
Firefox Setup 43.0.1.exe -> デジタル証明書の署名アルゴリズム= sha1RSA
Firefox Setup 43.0.2.exe -> デジタル証明書の署名アルゴリズム= sha256RSA
Firefox Setup 44.0.exe -> デジタル証明書の署名アルゴリズム= sha256RSA
Windows XP SP2 と KB2763674 未適用の Vista では、SHA256 で署名された証明書を持つアプリケーションを実行できない、ということ。(4)OS の事情に依存しない別の回避策として、当該ユーザーの環境でもインストール可能なバージョンの Firefox や Thunderbird をインストールし、そのあと各アプリケーションの自動更新機能から最新版にアップデートする方法がある。
(5)インストーラー配布サイト側では、ユーザーの Windows XP が SP3 か SP2 かといった差や、Vista が更新プログラムを適用済みか否かといった差を判断できないので、当該環境のユーザーには一律にインストール可能なバージョンを提供し、その上で自動更新してもらう方法をとった。
―― これは Mozilla 製品側の話で、ダウンロードサイトの事情です。
Mozilla 製品のデフォルトでは自動更新が有効になっていますから、既存のユーザーはいちいちインストーラをダウンロードしなくても最新版にアップデートできる、という考えが前提になっているのだと思われます。ややこしいのは新規にインストールしようという Windows XP / Vista ユーザーですが、ユーザーの環境条件を細密に判別できないため、ダウンロード後に実行の可・不可が分かれるバージョンではなく、確実に実行可能なバージョンのインストーラーを提供し、あとは自動更新で...ということなのでしょう。
Vista はともかく、Microsoft のサポートが終了している XP へのフォローアップは難しいですが、XP から移行できていないユーザーを見捨てることはできないので、こういう措置になったのだろうと推測されます。(XP SP2 ユーザーや当該更新プログラム未適用の Vista ユーザーがどれだけ存在するかは、わかりませんが......。)
その結果、Windows XP / Vista から公式ダウンロードサイトにアクセスすると、サーバー側でアクセスしてくる User Agent を判別し、該当するとダウンロードリンクのパラメータとは関係なく強制的に、Firefox なら 43.0.1 に、Thunderbird なら 38.5.0 に飛ばされるようです。
このため、更新プログラムを適用した Vista からでも Firefox Setup 43.0.1.exe がダウンロードされるのだと思います。(User Agent を置き換えてアクセスすることでこれを回避できることが、傍証になるかと思います。)
更新プログラム適用済みの Vista ユーザーや XP SP3 ユーザーにとっては面倒な話だと思いますが、このトピックで述べられた方法等を使って Firefox Setup 44.0.exe などの最新版インストーラーを入手することはでき、それらの環境では最新のインストーラーを実行できるので、選択肢があります。
しかし、最新版のみの提供にすると、XP SP2 / 未適用 Vista ユーザーにとっては選択肢がなくなるので、公式ダウンロードサイトとしては上記(4)(5)の選択肢を提供するほうに条件を合わせたのだと思います。
Mozilla 側にぬかりがあったとすれば、そういう措置を取っているというアナウンスが不十分だったことで、本トピックのように混乱するケースが出てくるのだろうと思います。
ただ、サポート情報としては早くから英語の情報は出ていましたし、未整理だった日本語のサポート記事については、mar さんのおかげで翻訳・更新されましたから、今後同じような質問があれば、そちらに誘導することで基本的には解決できると思います。
偶然的通行人 さんが書きました:
翻訳・更新、ありがとうございました。> mar さん
(余談)
あらためて OS のシェアを眺めてみると、なかなか興味深いです。
ユーザーにはユーザーの事情があるのは十分理解できますが、同時にアプリケーション開発側にとっては少数派 OS 向けの対応が一筋縄ではいかないであろうことが想像できます。
(参考)・Windows XPが2位に復活 - 12月OSシェア | マイナビニュース
http://news.mynavi.jp/news/2016/01/04/088/(参考)・Operating system market share
http://www.netmarketshare.com/operating ... share.aspx