中間報告、ありがとうございました。
セキュリティ対策ソフトの何らかの機能で「特定ドメインをブロック対象にしてしまっているか否か」というのが主題です。
証明書云々は、そのセキュリティ対策ソフトが Firefox に作用する場合に関係があるかもしれないという話なので、上記の「主」に対して「従」です。
Urania さんが書きました:
22つのご提案の内、セキュリティ対策ソフトの設定を確認、対策しましたが状況は変わりませんでした。
実施した内容は下記になります。
ウィルス対策ソフトは法人ソフトで設定を参照することすらできなかったため確認、対策できませんでした。
ファイアウォールは正常に表示できているGoogleChromeの設定と同一に変更しました。
ウィルス対策ソフトとファイアウォールは別で、Urania さんの権限では前者をコントロールすることはできないが、後者はコントロール可能ということですね。
ファイアウォールは、Windows 標準のファイアウォール機能のことでしょうか。それとも別物でしょうか。そのファイアウォールのどこの設定内容を、どのように Google Chrome に合わせたのでしょうか。そういう具体的な内容が示されないと、第三者には何も見えてきません。
一時的にファイアウォールを無効化できるなら、そのほうが Firefox に対する影響の有無が一発でわかると思うのですが......。
「ウィルス対策ソフト」と仰っているのは、オールインワンの総合セキュリティ対策ソフト(あるいはサービス)のことではなく、その名のとおりウィルス対策だけを実行するソフトですか。Avast Free Antivirus の例を挙げたので、それと類似の可能性を調べたかったということでしょうか。
Urania さんが書きました:
自動的にインストールされていたかもしれない証明書につきましては、IEと比較中ですが、記載の単語等が微妙に異なるため時間を要しています。
もっと早くこの返事ができればよかったのですが......。重要度としては冒頭に述べたとおりです。
ご利用のセキュリティ対策ソフトの種類が違えば、仕様や動作も紹介事例とは異なるわけですが、そのあたりはきちんと確認した上で点検作業を進めておられますか。
前便では、Avast Free Antivirus が通信の可否に影響していた事例を紹介し、そういうケースもあることを示唆したのですが、その事例と同じソフトをお使いなのですか。あるいは、紹介したトピックの内容をご覧になり、Urania さんのところで使われているセキュリティ対策ソフトを調べてみると、同じような働きをすることがわかったので、Firefox にそのセキュリティ対策ソフトの証明書が入っていることを調べようとなさっているのでしょうか。
調べるにしても、なぜ Internet Explorer の証明書との比較なのですか。
例えば、Internet Explorer には Microsoft のルート証明書が入っていますが、Firefox には入っていないことは、すぐわかります。それだけでも初期条件に大きな差があります。
(Internet Explorer には Microsoft の証明書が入っているが、Firefox には入っていないので、それを Firefox にも入れると、addons.cdn.mozilla.net に接続可能になる、という話ではないと思いますし...。)
ファイアウォールの件もそうですが、元が違うものとの単純比較や、元が違うものの設定を真似るだけでは、中味や動作の違いはわかるかもしれませんが、文字通り "違いがわかる" だけで、Firefox の動作不良の改善に直結するわけではありません。
それを調べる意味を意識しておかないと、急所を見逃すことがあります。
証明書の件は、お使いのセキュリティ対策ソフトがブラウザに自身の証明書を入れることで何かしらの機能を働かせているのであれば、タイトルにもある「誤って削除してしまった認証局(CA)」がそれだったということもありえます。だから、お使いのセキュリティ対策ソフトと関係ありそうな名前の証明書が Firefox に存在するかどうかを調べてみてはいかがでしょうか、という話です。
別種のブラウザと比較することが狙いではありませんが、上記の文脈内で同じ PC 環境にある Internet Explorer にそのセキュリティ対策ソフトの証明書が入っていることを確認するのなら、その限りでは比較する意味はあると思います。が、同じやるなら社内の他の PC にある正常な Firefox と比べるほうが、もっと有益だと思います。
そういう確認のためだけに、「記載の単語等が微妙に異なる」ところまで比較なさる理由がよくわかりません。
しかし、苦労して細かく比較しても、上述のようにお使いのセキュリティ対策ソフトがブラウザに証明書を入れてくるような働きをしないのなら、証明書云々は重要ではなくなります。そういう出発点をふまえて順を追っていかないと、「セキュリティ対策ソフト独自の証明書の影響があるか否か」は見えてこないのではないでしょうか。
別種のブラウザと比較せよなどと言った覚えはありませんが、こちらの言い方が不十分だったのかもしれませんし、せっかくのご努力に水を差すようでたいへん心苦しいのですが、アドバイスしたことがうまく伝わっていなくて、調査・点検の組み立て、または方向性が、違うことをなさっているように見受けられます。
くり返しますが、社内でどのようなセキュリティ対策がとられているかなどの内部事情は、ぼくを含めこのフォーラムを見ている人たち(=部外者)には一切わかりません。
セキュリティ対策ソフトによるブロックや同ソフトがブラウザと連携するために入れる証明書の話は、起こりうる可能性を示唆している以上の何者でもありません。
そういう事例を参考にしながら、Urania さんのところで
実際に利用しているセキュリティ対策のソフトやサービスがどのような機能を持ち、どのように働いているのかを把握し、
実情に即して調査・点検していく ―― というのが大切です。
既出の情報からは、特定サイトをブロックする機能を持った何かしらの要素が疑わしいと推測しましたが、実際に Urania さんの環境(法人環境)にそれがあるのかどうかは、部外者にはわかりません。それを知ることができるのは内部の人です。(Urania さんの権限でどこまでのことができるのかは、わかりませんが...。)
そのあたりを確認し、同様の機能があるのなら、その部分を具体的に調べないと、本件との関係の有無が見えてきません。
ユーザー権限の制約で Urania さんには調べられないのなら、権限を持つ人(システム管理者かそれに準じる人)に相談してください。内部にそういう人がおられないのなら、外部の専門業者に委託されているのかもしれませんが、これも部外者にはわかりません。
そういう機能はまったく存在していないことが明らかなら、その事実をふまえて他の要因を調べることになるでしょう。
さらにいえば、Urania さんご自身も気づいておられない未知の事情があるかもしれません。
そうしたことも念頭に置きつつ、いまわかっているところから Firefox との関係において疑わしい部分をきちんと調べ、関係があるとわかれば、その部分の改善に注力すればいいですし、関係ないことが明らかになれば、それをふまえて次に可能性の高そうな部分に目を向けて点検を続けることになると思います。
歯切れが悪い言い方しかできなくて申し訳ありませんが、ご利用環境(=法人内)の諸条件を具体的に知りえない(知るべきではない)以上、部外者の立場(および、ぼくの実力)では推測で応じるしかないので、この程度のことしか申し上げられません。
(参考)・Firefox と Thunderbird の法人向けサポート | 法人向け情報 | Mozilla Japan
http://www.mozilla.jp/business/support/