(前置き)
十分ご承知の上でお使いなら、余計なお世話になってしまいますが、いちおう "お約束" なので......。
(1)Windows XP のサポートは完全に終了しています。
http://windows.microsoft.com/ja-jp/wind ... pport-helpソフトウェアや Web サービスによっては、Windows XP では正常に使えないか、制約が生じるケースがあることに、ご留意ください。
(2)SeaMonkey 2.29.1 のサポートは終了しています。
SeaMonkey 2.29.1(Firefox 32 相当)がリリースされたのは 2014 年 9 月 24 日で、現時点での最新バージョンは SeaMonkey 2.38(Firefox 41 相当) です。
SeaMonkey 2.29.1 以降には、セキュリティまわりで結構大きな改良がおこなわれています。つまり、SeaMonkey 2.29.1 が持つセキュリティ機能は、Web サイト側が採り入れたセキュリティの新しい仕様・規格には対応していない可能性があります。
すべてのサイトが使えなくなるわけではありませんが、ユーザーにとってセキュリティ上のリスクが高まるとともに、今後正常に使えないサイトが増える可能性に留意してください。
(本題)
・Outlook.com でのメール メッセージの送信エラー - Outlook.com のヘルプ
http://windows.microsoft.com/ja-jp/wind ... nding-mailに書いてあるようなことはいっさいなく、ごく常識的な範囲で送信を実行してもタイムアウトするということですよね。
Maybe さんが書きました:
SeaMonkey2.29.1(WindowsXP/SP3)です。
(Snip)
なお、他のPC(Win7,SeaMonkey2.29.1)で同じように設定して送受信しても
受信はできますが、送信で同じエラーになります。
OS のバージョンが異なっても、同じバージョンの SeaMonkey で起こるということは、SeaMonkey 側に原因がある可能性が高いと思われます。
ひとまず、その観点から考えてみることにします。
・Outlook.com でメール アプリをセットアップする - Outlook.com のヘルプ
http://windows.microsoft.com/ja-jp/wind ... e-from-appを見ると、
Outlook.com のヘルプ さんが書きました:
送信 (SMTP) サーバー
・サーバー アドレス: smtp-mail.outlook.com
・ポート: 25 (25 がブロックされている場合は 587)
・認証: はい
・暗号化された接続: TLS
と書いてあります。
一方、Thunderbird のサポートページには次のような記事があります。
・Thunderbird で Hotmail を使う | Thunderbird ヘルプ
https://support.mozilla.org/ja/kb/thund ... nd-hotmail(Hotmail とありますが、Outlook.com は Hotmail の後継サービスなので、基本的な考え方は応用できます。)
これを SeaMonkey の [メール送信 (SMTP) サーバの設定] に当てはめて考えると、次のようになろうかと思います。
説明: (略)
サーバ名: smtp-mail.outlook.com
ポート: 587
ユーザ名: (略)
認証方式: 通常のパスワード認証
接続の保護: STARTTLS
おそらくカギは、SeaMonkey に設定する「認証方式」と「接続の保護」の内容と、現在の Outlook.com の仕様がかみ合っているかどうかだと思われます。
Outlook.com 側での対処として、念のために今一度、設定条件に関する最新情報を確認してみてはどうでしょうか。
SeaMonkey 側では、「ユーザ名」と「パスワード」に間違いがないことことを前提に、「認証方式」と「接続の保護」を切り替えて送信できるかどうか試してみる、といったことはやれるでしょう。
ただし、お使いの SeaMonkey が1年以上前のバージョンであるのが気になります。とくにセキュリティまわりの仕様および初期設定が、古いままである可能性が考えらるからです。
ちょっと強引な例えですが、Outlook.com が TLS1.2 での暗号化通信を要求しているのに、SeaMonkey 2.29.1 が TLS1.2 に未対応かデフォルトで無効になっているのなら、接続方式の不一致からサーバとの通信が確立できない ―― というようなことは、あるかもしれません。
(注)あくまで例えです。SeaMonkey の直近バージョン(いまなら 2.35)であれば比較テスト用に保存しているのですが、そこまで古いバージョンはさすがに残していないため、いますぐ当方で SeaMonkey 2.29.1 の初期条件を確認することはできないからです。ようは、サーバ側とクライアント側の通信条件の中に、一方が未対応の条件があればエラーになることがある、という話だと理解していただければと...。とりあえず以上です。的外れな話だったらすみません。
(補足)
ご承知かとは思いますが、以下補足まで。
Firefox や Thunderbird が Mozilla の正式な製品として開発されているのとは違い、SeaMonkey はコミュニティ(ボランティアグループ)によって開発がおこなわれています。
日本語に限定しなければ、インターネット上に情報はたくさんありますが、Firefox や Thunderbird のように日本語で整理されたサポートページはありません。
SeaMonkey は、Firefox や Thunderbird とは異なる仕様の部分もあるため、完全に同等に扱えるわけではありませんが、Firefox や Thunderbird のサポート情報を "参考にする" ことができるのも事実です。
基本的な事柄ならそのまま流用できる場合もあるので、Firefox や Thunderbird のサポートページを活用するのも十分意味があります。
(書いてあることを機械的に SeaMonkey に適用するのは慎重であるべきですが、概念を理解できるなら応用は比較的簡単だということです。)