※質問するときは、「フォーラムの利用に関するご案内」、とりわけ「質問するときは」に目を通し、OS の種類や Thunderbird のバージョンといった使用環境についての最低限の情報を書き添えることをお勧めします。横から失礼します。
poppokun さんが書きました:
以前はver.12.0.1を使っていたのですが、誤って自動更新してしまいver.31.4.0になってしまいました。
バージョンが上がったことでメッセージフィルタの仕様が一部変更になってしまったようです。
受信トレイに200個以上のフォルダを作っており、それぞれのフォルダにメッセージフィルタによって自動的にメールが仕分けできるようにしているのですが、
「メッセージフィルタ」のダイアログ内の「フォルダを使用するフォルダ」からこの受信フォルダを見たとき、ver.12.0.1ではスクロールバーが表示され、お目当てのフォルダを見つける時にはスクロールバーをつかって(スクロールバーにマウスポインタを当ててフォルダの一覧を上下に動かして)お目当てのフォルダを探していたのですが、31.4.0ではスクロールバーがなく、
探しにくくなり困っています。(マウスのホイール?(マウスの真ん中にあるクルクル回すダイヤル?)を使って今はフォルダを上下させています)31.4.0のメッセージフィルタではスクロールバーはないのでしょうか?
Thunderbird 10.0.12 ESR を見てみましたが、[ツール] -> [メッセージフィルタ] から開いた [メッセージフィルタ] ウィンドウの最下段にある [フィルタを使用するフォルダ] のドロップダウンリストでは、縦スクロールバーは表示されません。
メニューボックスの内容が縦方向に納まりきらないときのコントロールとして、右側に縦スクロールバーを表示するのではなく、メニューボックスの上端と下端にオートリピートボタン(と呼ぶのでしょうか?)という上向きと下向きの小さな三角形(▲や▼)を持つ領域を配したデザインになっています。そこにマウスポインタを乗せるだけでスクロールされます。
一方、[メッセージフィルタ] ウィンドウの [新規] や [編集] から開く [フィルタの設定] 画面では、下段の [以下の動作を実行する] 内にある [メッセージを移動する] や [メッセージをコピーする] の右側にあるフォルダ選択メニューでは、最初からすべてを展開した(つまりサブメニューを持たない状態)[フォルダペイン] が表示され、アカウントとフォルダの全体がそのメニューボックスに納まりきらない場合は縦スクロールバーが右端に現れます。
Thunderbird 31.4.0 または 31.5.0 では、[メッセージフィルタ] ウィンドウの [フィルタを使用するフォルダ] は10.0.12 ESR と同等です。
しかし、[フィルタの設定] 画面の [以下の動作を実行する] 内にある [メッセージを移動する] 等のフォルダ選択メニューの表示は、各アカウントをルートとした階層構造に変更されており階層に応じてサブメニューを開きます。メニューボックスに納まりきらない場合は、スクロールバーではなくオートリピートボタンが表示されるようになっています。
この状況からみると、ご質問にある
poppokun さんが書きました:
「メッセージフィルタ」のダイアログ内の「フォルダを使用するフォルダ」からこの受信フォルダを見たとき、ver.12.0.1ではスクロールバーが表示され、お目当てのフォルダを見つける時にはスクロールバーをつかって(スクロールバーにマウスポインタを当ててフォルダの一覧を上下に動かして)お目当てのフォルダを探していたのですが、31.4.0ではスクロールバーがなく
というのは、何かの間違いではないのでしょうか? 12.0.x 系以前の 10.0.x で、すでに存在していませんので......。
むしろ、ハッキリ違いがあるのは [フィルタの設定] 画面にある [メッセージを移動する] や [メッセージをコピーする] の右側のフォルダ選択メニューのほうではないかと思われます。
たしかに 31.x 系は、10.0.x 系ではスクロールバーだった部分がオートリピートボタンに置き換わった部分がありますが、スクロール用の UI がまったく無くなったわけではありません。
しかし、ユーザーの操作習慣によっては、オートリピートボタンに馴染めないという方がおられるのも理解はできます。
poppokun さんが書きました:
もし存在するのであれば表示の方法を教えてください。
10.0.x 系の [フィルタの設定] 画面のフォルダ選択メニューのようにはできませんが、31.x 系の階層構造を前提として、なお納まりきらないときに縦スクロールバーを表示させることはできると思います。ユーザースタイルを駆使する方法です。
概要としては、目的のメニューボックスに対し、overflow-y: auto !important; を指定したコードを userChrome.css に書いてプロファイルフォルダのしかるべき場所に配置する、というものです。
ご質問にある
・[メッセージフィルタ] ウィンドウの [フィルタを使用するフォルダ]
加えて、[フィルタの設定] 画面の [メッセージを移動する] や [メッセージをコピーする] に対応するフォルダ選択メニュー、あるいは [メッセージフィルタ] 以外の同様な性格のメニューボックス(例えば [別のフォルダに移動] や [別のフォルダにコピー] など)に、一括して縦スクロールバーを自動表示させたいなら、即席ですが次のコードでいけるのではないかと思います。つまり、arrowscrollbox-scrollbox のクラスを持つメニューボックスが対象になります。
.arrowscrollbox-scrollbox {overflow-y: auto !important;}
ただし、これは単純に縦スクロールバーを自動表示するだけのものです。
上端・下端にあるオートリピートボタンは非表示にしたいとか、縦スクロールバーが表示されたときに狭くなるメニューボックスの横幅をコントロールしたいなど追加の要望には、さらに工夫が必要でしょう。
userChrome.css の使い方については、このフォーラム内を検索すれば過去トピックがたくさんヒットしますので、それらを参考にしてください。
とりあえず以上です。ご希望にそわない話になっていたらすみません。
(余談)
オートリピートボタンの方式は、スクロールバーのようにマウス・クリックは不要で、階層の展開も自動です。
キーボードから方向キーを使えば、一番下まで行きつくと最上位にもどり、一番に上まで行きつくと最下位にいくという風にロータリー式の動きになっていて、以前の方式のように一番下まで行ったらそこで打ち止めで、全部さかのぼらないと一番上まで行けないといったことはなくなっています。
ユーザーの主観的な "慣れ" の影響は無視できませんが、客観的にみればマウス派にとってもキーボード派にとっても、同じ結果にたどりつく操作に関して、マウスのクリックやキーボードの打鍵の手数は減っていると思います。