少し時間が経っていますが、リプライがないようなので、間接的な内容ながらコメントさせていただきます。
ぐりこ さんが書きました:
メール新規作成の際にいつも「すべてのアドレス帳」が選択された状態で出てきます。
リリースノートをご覧になっていればご承知のことと思いますが、Thunderbird 38.0 系列から、アドレス帳の検索に関して次のような仕様変更がありました。
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複数のアドレス帳を検索できるようになりました。
これにより全てのアドレス帳に対する検索も可能になりました
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Thunderbird 31.x 系以前は、標準で存在する [個人用アドレス帳] 、[記録用アドレス帳] はもちろん、複数のアドレス帳が存在する場合、各アドレス帳ごとにしか検索できませんでした。目的の連絡先をどのアドレス帳に登録していたか忘れてしまった場合、一つひとつアドレス帳を切り替えながら検索するしかありませんでした。
38.0 からは上述ように複数のアドレス帳を一括検索できるようになりました。
それ自体はいいことなのですが、Thunderbird を起動するたびに、メッセージ作成ウィンドウの [アドレスサイドバー] でも、[アドレスを検索] 画面でも、[すべてのアドレス帳] が初期値として自動的に選択されるようになったみたいです。
Thunderbird 31.x 系以前では、最後に選択したアドレス帳が次回起動時の初期選択となっていたと思います。
現状では、Thunderbird の設定のどこかをいじればご希望どおりになる、という方法は見当たりません。
[すべてのアドレス帳] を優先的に扱うのは、たぶん意図的にそのように設計された動作だと思われます。
もし、アドオンを自作できるほどのスキルがある方なら、この初期選択を動的に上書きして別のアドレス帳を選択することもできるのでは、という気はします。
しかし、もしも Thunderbird の開発者が意図していない誤動作だとしたら、Bugzilla にバグ報告すれば修正してもらえるかもしれません。
(補足1)
[アドレスサイドバー] は基本的に、検索欄に表示名やメールアドレスの一部を入力して絞り込むことで、目的の連絡先(名前やメールアドレス)を素早く選び出すことが主目的になっている機能です。
なので、検索をメインに使うなら、[すべてのアドレス帳] が初期選択されていても、それほど不都合はおこらないと思います。
しかし、複数のアドレス帳を持っていて個々のアドレス帳ごとに連絡先一覧を目視で確認したいような場合は、毎回アドレス帳を選択し直すことになります。
(ただ、31.x 系以前でも、最後に選択したアドレス帳が次回の初期選択になっているため、他のアドレス帳を使いたい場合は、そのつど選択し直す必要がありました。)
非常によく使うアドレス帳があり、だいたいそのアドレス帳を選択していることが多いのなら、31.x 系の動作は都合がよく、38.x 系の動作は期待外れになると思います。
(補足2)
Thunderbird 38.x 系のメッセージ作成ウィンドウのアドレスサイドバーで検索を主に使うなら、連絡先一覧が表示されるカラム(列)に [アドレス帳] を表示させることで、[すべてのアドレス帳] で表示されている全連絡先を、[アドレス帳] 順に並び換えることはできます。
検索機能で絞り込んだ連絡先がどの [アドレス帳] に所属しているかを簡単に判別することもできます。
31.x 系ではこのカラムは [名前] と [メールアドレス] の2つしかありませんでした。[アドレス帳] 列が追加されたのは、[すべてのアドレス帳] で検索することを意識してのことだと推測されます。
【Thunderbird 38.x のアドレスサイドバー (Windows 7)】
以上、ご希望に対する直接的な解決方法ではありませんが、多少の緩和策や代替的な運用のヒントにでもなればということで、コメントさせていただきました。