横から失礼します。
どのブラウザもそのシステムにおける「既定のブラウザ」になりたがりますが、「既定のブラウザ」というのはブラウザの機能ではなく OS が管理する機能ですね。
で、複数のブラウザを使い分ける必要はあるが、「既定のブラウザ」はある一種に固定し、他のブラウザがその座を奪うのを抑止したいというお話だと解釈しました。
anzu さんが書きました:
FireFox起動時に、既定のブラウザにしますか?のダイアログを表示させないようにできればと
思いますが、(ユーザに選択させない)プログラムの再ビルド以外に方法はないでしょうか。
単純に、既定のブラウザに設定するか否かの問い合わせを Firefox の起動時に出させないようにするだけなら、プロファイル内に user.js を作って、
user_pref("browser.shell.checkDefaultBrowser", false);
と書いておけば、起動時の問い合わせを常に回避するようにはできます。
この設定内容は、Firefox のオプション設定の [詳細] -> [一般] -> [既定のブラウザ] にある [起動時に Firefox が既定のブラウザであるか確認する] の項目と同等です。
デフォルトではチェックが入った状態(有効)になっていて、browser.shell.checkDefaultBrowser , ture です。
チェックを外した状態が、browser.shell.checkDefaultBrowser , false になります。
仮に、Firefox 起動後に、ユーザーがオプション設定から [起動時に Firefox が既定のブラウザであるか確認する] にチェックを入れたとしても、次回起動時には user.js の指定が優先されるので、既定のブラウザにするかどうかの問い合わせは出ません。
オプション設定の [既定のブラウザ] の項目を、ユーザースタイル(userChrome.css)で非表示にしておけば、誤操作も防げるでしょう。
しかし、これは本当に初歩の初歩です。回避方法はいくらでもあります。
Firefox 起動後に、ユーザーがオプション設定の [起動時に Firefox が既定のブラウザであるか確認する] の下にある [Firefox を既定のブラウザに設定する] のボタンを押せば、そのまま実行されてしまいます。
あるコマンドラインオプションをつけて Firefox を起動させると、自動的に既定のブラウザに設定することができます。
Firefox をセーフモードで起動すれば、ユーザースタイルで非表示にしたオプション設定を表示することができます。
Firefox をリセットしてしまえば初期状態に戻せます。
Windows 7 Professional ならグループポリシーなどでシステムの設定変更に関して制限を設けられますので、そのあたりの対策は取られていると思いますが、状況によっては OS 側から既定のプログラムを操作することもできなくありません。Windows ならレジストリを直接編集することで任意の変更は可能です。
ご承知のように、「既定のブラウザ」(既定のプログラム)は本質的には OS 側の機能なので、個々のブラウザの働きを抑制しても OS 側で操作可能なら、どうにでもできるということですね。
そのシステムにおいて、特定のプロトコルやファイルタイプに対して自動的に選択されるのが「既定のプログラム」です。
一方、メールソフトやテキストエディタなどの個々のアプリケーションで、そこに記された URL を扱う際、どのブラウザを呼び出すかを個別に設定できたりします。OS の「送る」メニューに任意のブラウザを登録しておけば、そのブラウザで HTML ファイルを開くこともできます。
「既定のブラウザ」にこだわる理由が、"ある用途以外では Firefox を使わせたくない" だとすると、「既定のブラウザ」を固定したとしてもそれを回避して Firefox を使う方法はある、ということです。
知識があって、その気になったユーザーがいれば、けっこういろんなことができてしまいます。
もっとも、会社のガバナンスを理解させるべくきちんと従業員教育をしているのに、ブラウザごときでそこまで露骨に逆らう従業員は(普通は)いないと思いますので、ユーザーの誤操作や興味本位の操作への対策が主なのだとは思います。この場合、どの程度のハードルを設ければ十分だと管理者が判断しているかによって、基本方針や具体的対策が変わってくるように思います。
anzu さんが書きました:
・対象:All User (PC内は複数ユーザがログインできる環境だが、ユーザ名は固定)
これは、OS レベルのユーザーアカウントはひとつだけで、そのアカウントを共用して複数の従業員が交代で作業する ―― といった意味でしょうか。
それとも、OS レベルのユーザーアカウントは利用者数分あり、個々のユーザーは自分のアカウントでログインするが、Firefox のプロファイルは All User に置いた一つだけで管理する ―― という意味でしょうか。
このあたりの前提条件によっても考慮する内容は変わると思いますが、どちらにしても Firefox の場合、その機能を制限したり、逆に追加したりするのは、基本的にプロファイルの管理に直結しています(「プログラムの再ビルド以外」では、ですね)。
すでにご覧になっておられると思いますが、下記とそのリンク先を理解しておくことは、どんなケースにおいても一番重要な急所です。
・プロファイル | Firefox ヘルプ
https://support.mozilla.org/ja/kb/profi ... -user-data合わせて、法人向けに次のような集中管理も使えます。規模や要求内容によっては、こちらの選択もアリかもしれません。
(kiki さんが紹介されているブログ記事の中にも書いてありますが...。)
・Mozilla 製品の集中管理 - 基本編
https://developer.mozilla.org/ja/docs/M ... ng_Started雑駁ですが以上です。的外れな話になっていたらすみません。