いまさらですが、横から失礼します。
kiki さんが書きました:
[Firefox をリセット] ボタンは、標準の場所にプロファイルがあると、有効になるしくみです。
もし、別の場所にプロファイルを置いている場合は、表示されません。
念のため、今一度プロファイルの場所を確認してみてください。
この件に関連して、経験的に知っていることを追記させていただきます。
みなさんご承知のように、[Firefox をリセット] は、標準の場所に新しいプロファイルを生成します。そしてそれを実行していたときに使用されていたプロファイルから、一部のデータを引き継ぎます。
例えば、システム既定のドライブ(例= C ドライブ)に Firefox をインストールしてはいるが、
ユーザーが任意の場所にプロファイルを配置し(例= E:\Firefox\profile\)、
そのプロファイルで Firefox を起動していて、
その状態から [Firefox をリセット] を実行すると、
新しいプロファイルは既定の場所(C:\)の配下に生成されます(例= %APPDATA%\Mozilla\Firefox\Profiles\)。
ユーザーがプロファイルを置いていた独自の場所(例= E:\Firefox\profile\)には生成されません。
このことを知らずに [Firefox をリセット] を実行すると、思わぬ落とし穴にはまり込んでしまうことがあります。
典型例としては、USB メモリなどに入れたポータブル版の Firefox を使っているケースが挙げられます。
リセット機能が初搭載されたころ、ものは試しと強制的に [Firefox を初期状態にリセットする] を表示させて実行したことがあるのですが、USB デバイス内にある Firefox Portable のディレクトリ配下には新しいプロファイルは生成されず、USB デバイスを接続している PC のシステムドライブの既定の場所に生成されました。
C ドライブにインストールした Firefox を、F ドライブに置いたプロファイルで起動して同様のテストもしてみましたが、新しいプロファイルは C ドライブの既定の場所に生成されました。
ユーザーにとって不都合になりうるこうした結果を避ける意味合いからだと思いますが、Firefox 的な標準条件を満たしていないときは [トラブルシューティング情報] に [Firefox を初期状態にリセットする] のボックスは表示されないようになっているのだと思われます。
(実際は、表示・非表示についてはユーザー環境によって多少の変動があるようですが、リセットを実行したとき新規プロファイルが作られるのは既定の場所です。)
(補足1)
Firefox のインストールも、プロファイルの場所も、標準状態から外れたカスタマイズはしていないのに、[トラブルシューティング情報] 内に [Firefox を初期状態にリセットする] が表示されないとしたら、そのとき使っているプロファイルに何らかの問題が起こっているのかもしれません。
この状態を解消するためには、新しいプロファイルへの移行がもっとも有効だと思います。
(補足2)
新しいプロファイルを生成する手段は、プロファイルマネージャを利用した従来からの方法があります。
「Firefox を初期状態にリセットする」はそれを簡便にした機能で、やっているのは新しいプロファイルの生成と一部のデータ移行の自動実行です。
新旧いずれの方法でも、それぞれにメリットとデメリットがあります。
(i)プロファイルマネージャから作る従来どおりの方法
完全にまっさらなプロファイルを作り、ユーザーの目視確認をふまえつつ点検作業を兼ねてプロファイルの引っ越しをおこないたい場合は、このほうが向いていると思います。
ただし、旧プロファイルからどのデータを引き継ぐかなどは、ユーザー自身の理解と判断に基づき、手動で作業する必要があります。
(参考)
・設定情報のバックアップ
https://support.mozilla.org/ja/kb/back- ... x-profiles・古いプロファイルから必要な情報を復旧する
https://support.mozilla.org/ja/kb/Recov ... %20profile(ii)[Firefox を初期状態にリセットする] から [Firefox をリセット] を実行する方法
新しいプロファイルの生成に加え、一部のデータを現行プロファイルから自動的に引き継いでくれるなど、簡単さを期待するならこちらの方法がだんぜん楽です。
ただし、もし引き継いだデータに不具合が潜んでいれば、不具合も自動的に引き継いでしまう、という弱点があることに留意しておいてください。
引き継いだデータに不具合があったときの結果は(i)でも同じですが、そのために移行するファイルごとに点検しつつ移行するわけです。
(ii)は、ボタンひとつで自動実行される内容がユーザーから見れば事実上ブラックボックスです。インフォメーションダイアログは出ますが情報量は限られていますから。
標準的な使用条件での軽いトラブルなら多くの場合リセットで改善できるはずですが、固有の、あるいはこみ入った背景事情がある場合、何がどう実行されたかが見えない分、(プロファイルが生成される場所などで)かえって混乱を招くこともあるようです。
(補足3)
[トラブルシューティング情報] に [Firefox を初期状態にリセットする] が表示されていないとき、どうしても表示させたいのなら次のような方法があります。
積極的にはお勧めしませんが、知っていると万一のときに役立つかもしれません。
メニューバーから [表示] -> [スタイルシート] -> [スタイルシートを使用しない] を選択してみてください。
[トラブルシューティング情報] 全体のスタイルが解除され、最上部の数行に [Firefox を初期状態にリセットする] の内容が表示されるはずです。標準のスタイルは崩れますが、[Firefox をリセット...] ボタンの機能は働くはずです。
| 非表示はスタイルシートで制御されているので、スタイル機能自体を無効化することで
| ソースを生のまま表示させるわけです。
| もしメニューバーが表示されていないなら、[Firefox ボタン] から表示させてください。
このほか、ユーザースタイル(userContent.css)を使う、[開発ツール] を駆使する、などの方法があります(詳細割愛)。これらはスタイルを維持したまま、恒常的または一時的に [Firefox を初期状態にリセットする] を表示できます。
でも、スタイルにこだわらず機能だけ使えればいいのなら、上記の方法が一番簡単だと思います。頻繁に使うわけでもないでしょうし...。
ただし、[Firefox を初期状態にリセットする] が表示されていない事情については、上述の観点に十分注意を払ってください。
ほとんど余談めいた話で恐縮ですが、情報の共有を期待して書き込ませていただきました。