※質問するときは、
・フォーラムの利用に関するご案内
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に目を通し、OS の種類や Thunderbird のバージョンといった使用環境についての最低限の情報を書き添えることをお勧めします。何をどこまでご存知で、どの部分で行き詰まっておられるのか、ご質問の文面からではよくわかりませんから、ざっと全体像を書いてみます。
ご承知のことまで書いている部分があるかもしれませんがご容赦を...。
ご質問の出発点になる「TOに自身のメールアドレス、CCにメーリングリストがあるメール」は、元は 1 通のメールです。
メッセージフィルタの条件対象によく利用される一般的なヘッダを例示します。
【オリジナル】の例
Subject: About Thunderbird …… 普通そのつど変わる
From: sender@xxx.co.jp …… 特定の相手なら常に一定?
To: honduras@aaa.com …… 自身のメールアドレス
Cc: hoge@mailinglist.net …… メーリングリストのアドレス
ご質問の中で指摘されているように、このメールは To と Cc の宛先で 2 つに分岐します。
To のほうは、そのまま「自身のメールアドレス」宛のメッセージとして、ごく普通に受信されます【A】。
【A】のヘッダ例
Subject: About Thunderbird
From: sender@xxx.co.jp
To: honduras@aaa.com
Cc: hoge@mailinglist.net
Cc のほうは、メーリングリストを経由し、そのメーリングリストのルールに従ったヘッダを持って受信されます【B】。
【B】のヘッダ例
Subject: [ML Name : 00xx] About Thunderbird
From: sender@xxx.co.jp
To: hoge@mailinglist.net
Reply-To: hoge@mailinglist.net
基本的には、【A】【B】それぞれ固有の特徴をフィルタ条件にし、希望する移動先フォルダを指定した「フィルタ A」と「フィルタ B」の 2 つを設定すればよいことがわかります。
が......【A】は簡単ですが、問題は【B】です。(ぼくの深読みかもれませんけど...。)
【B】で受信したメールは、元が「TOに自身のメールアドレス、CCにメーリングリストがあるメール」であったかどうかを判断する上で必要な要素(オリジナルの To)が、メーリングリストを経由することでなくなっているため、同じ差出人が「To にメーリングリストを指定しただけのメール」【C】などと区別できません。
【 C のオリジナル】の例
Subject: About Thunderbird
From: sender@xxx.co.jp
To: hoge@mailinglist.net
↓
【C】のヘッダ例
Subject: [ML Name : 00xx] About Thunderbird
From: sender@xxx.co.jp
To: hoge@mailinglist.net
Reply-To: hoge@mailinglist.net
受信した【C】のヘッダは【B】と同じです。現実には Subject の一部が異なると思いますが、異なる部分は基本的に常時変動するためフィルタ条件にしにくいですし、なにより【A】との同一性を判別する材料がありません。
「TOに自身のメールアドレス、CCにメーリングリストがあるメール」が件名や本文などに、他にはない不変的な要素を必ず持っているのなら、やりようはあるかもしれません。
けれどもそのような要素が期待できないなら、メッセージフィルタだけで【B】と【C】を区別するのは困難だと思います。
どうしてもこの区別をつけたい場合、そのつど【A】との照合をおこなって件名や本文の一致で判断するといった別の方法を作り出し、メッセージフィルタの動作に組み込んでやるような工夫が必要になると思われます。
しかし、元がどうだったかを区別する必要はなく、単純にそのメーリングリストのメッセージとして、決まったフォルダに振り分けられれば十分という話なら、オーソドックスにメーリングリストの特徴でフィルタ条件を設定すればいいだけでしょう。
とりあえず以上です。勘違いして的外れなことを書いていたらすみません。
-- [参考] メッセージフィルタの設定例 ----------------------------
【フィルタ A】の例
[すべての条件に一致]
+ [宛先] -- [に次を含む] -- [honduras@aaa.com(自分のメールアドレス)]
+ [Cc] -- [に次を含む] -- [hoge@mailinglist.net(メーリングリストのアドレス)]
↓ 以下の動作を実行する
[メッセージを移動する] -- [(希望する移動先フォルダ A)]
【フィルタ B】の例 ― メーリングリストとしての単純な振り分け ―
[すべての条件に一致] (状況に応じて [いずれかの条件に一致])
+ [件名] -- [に次を含む] -- [ML Name(メーリングリスト固有の文字列)]
+ [宛先] -- [に次を含む] -- [hoge@mailinglist.net(メーリングリストのアドレス)]
+ [Reply-To] (*) -- [に次を含む] -- [hoge@mailinglist.net(メーリングリストのアドレス)]
↓ 以下の動作を実行する
[メッセージを移動する] -- [(希望する移動先フォルダ B)]
(*) メッセージフィルタの標準では指定条件に Reply-To はないので、[カスタムヘッダ...] から新しく追加します。
件名、宛先、Reply-To の 3 つを一括指定する必要は、かならずしもありません。どれか 1 つだけでも問題なく動作するならそれで十分ですし、どれか 2 つを組み合わせる方法でもかまいません。
使えそうな条件をまとめて例示しただけですので、実際の設定は ホンジュラス さんのところの実情(既存のフィルタとの兼ね合い、受信メールの正確な中身...など)に合わせてアレンジしてください。