瑣末なことかもしれませんが、補足的に......。
Thunderbird は起動時、既定の場所に置かれた profiles.ini にアクセスし、読み込むべきプロファイルの情報を取得します。
そのため、profiles.ini の記述と実際のプロファイルのパス名に整合性がないと、正しくプロファイルを読み込めないことになります。
移行元の A 機で使用していた Thunderbird のプロファイルが、
%APPDATA%\Thunderbird\Profiles\xxxxxxxx.default
なら、A 機の
%APPDATA%\Thunderbird\profiles.ini
には
[Profile0]
Name=default
IsRelative=1
Path=Profiles/xxxxxxxx.default
といった記述があります。(詳細はユーザーの環境や操作結果に依存)
移行先の B 機で、
pikaia さんが書きました:
インストール&初起動の段階では何のアカウントも設定せず規定のメーラーにもせずに抜けてから移植作業を行ないました。
の段階で、
%APPDATA%\Thunderbird\Profiles\yyyyyyyy.default
が生成され、
この B 機の
%APPDATA%\Thunderbird\profiles.ini
には
[Profile0]
Name=default
IsRelative=1
Path=Profiles/yyyyyyyy.default
といった記述があるはずです。
これらの条件をふまえていえば、全体をざっくり入れ替えるようなとき、一般的には %APPDATA%\Thunderbird 配下全体、つまり profiles.ini とプロファイルを丸ごと置き換える方法が圧倒的に楽です
【T】。
profiles.ini の内容を含め yyyyyyyy.default を、既存の(矛盾なく稼動してきた)xxxxxxxx.default と完全に置き換えてしまうからです。
おそらく、MAD さんが profiles.ini のことをおっしゃっているのは、このあたりにからんでのことかと推測します。
(注意)
| 万一、ユーザーが profiles.ini の記述を含めてプロファイルの配置を
| カスタイズしていた場合は、それに応じた対処が必要です。一方、すでに pikaia さんが実行された内容の当否を問うなら、B 機の %APPDATA%\Thunderbird\profiles.ini には手をつけていないのですから、yyyyyyyy.default の内容物だけを xxxxxxxx.default の内容物で置き換えた方法は、必ずしも間違った操作とはいえません。
profiles.ini の記述(ここでは相対パスで Profiles/yyyyyyyy.default)と、実際に存在するプロファイルのパス名(yyyyyyyy.default)が矛盾していなければ、プロファイルまわりについては基本的に問題ないからです。
pikaia さんが書きました:
実は最初は「Thunderbirdの使い方」といった類のWEB記事を読んで、Profiles\フォルダーを丸ごと入れ替えたところ、みごと移行に失敗しました。
もしかしてこの場合は、profiles.ini の修正を考慮しないまま、Profiles\????????.default をフォルダごと入れ替えてしまったということでしょうか?
プロファイルの存在状態と profiles.ini の記述内容の関係を理解せず、profiles.ini を機械的に「コピー(あるいは変更)」したり、フォルダだけ置き換えるといった操作は、動作不良をもたらしかねませんから注意してください。
前便の追記になりますが、pikaia さんが実行された方法での注意点としては、xxxxxxxx.default から yyyyyyyy.default に移行した設定ファイル(例えば pref.js)内に、自動書き換えが適切におこなわれず xxxxxxxx.default のパスを含む設定内容がもしも残ってしまった場合、その部分に関して不都合が起こる可能性を否定できないといったあたりでしょうか。
ぼく自身は Thunderbird の基本設定においてトラブルに遭遇した経験を持ち合わせていませんが、強いていえば個々のアドオンのうちパスを含む設定値などは、Thunderbird 本体による自動書き換えが効かないかもしれないので、影響が出やすいかもしれません。
もしこのあたりが気になるなら、B 機の pref.js をテキストエディタで開き、xxxxxxxx.default という A 機のプロファイルのパスが残っていないか検索してみるとか、あらためて
【T】の方法で上書きするなどの対処法が考えられます(後者は力技になりますが...)。
| いずれにしても、プロファイルの基本構造を理解すれば、
| 手順の如何を問わずご質問のような条件での移行の完遂は可能なはずです。元のご質問にあった「メッセージの保存先」などで、プロファイル外のパス(絶対パス)を扱っている設定内容については前便のような事情があるのかもしれませんが、総体としていえば、
pikaia さんが書きました:
これまでのところ、Vista機で送受信をテストしましたが不都合無く機能しています。
が確認できているのなら、まず問題はないんじゃないかということです。
ただし、ユーザーがコントロールできる Thunderbird の細部の設定内容や特別なカスタマイズの有無、導入されているアドオンとその設定内容などの詳細は明らかにされていませんから、それらを含めての判断はできかねます。
あくまでご質問の文面の範囲で「とくに問題点はないように思います」と申し上げているのであって、すべてにわたって問題がないことを保証しているわけではありません。
以上、念のため。 万一、書き間違いとかがあったらすみません。