横から失礼します。
少し婉曲な表現になってしまいますが、ご質問の現象は SeaMonkey の "バグ的な仕様"(*)によると思います。
この問題は以前から存在し、現在の SeaMonkey 2.4.1 でも変わっていません。
【背景】
(1)一般に HTML 文書では、コンテンツの文字列に改行コードが含まれるとき、ブラウザではこれをスペース(半角スペース)として表示します(仕様)。SeaMonkey の Composer 画面でも、HTML ソースを表示するという点では同様です。
(2)SeaMonkey の Composer は、連続した長いコンテンツの文字列に対し、自動的に改行コードを挿入する仕様になっています。
【欧文の場合】
単語ごとにスペースで区切られた文章構成になります。
(例)
~ SeaMonkey all-in-one internet application suite. ~
この文字列に Composer が自動的に改行コードを挟み込む場合、必ずスペース部に改行が入ります。
(例)
~ SeaMonkey all-in-one internet
[改行コード]
application suite. ~
これを、Composer で再度開いたり、ブラウザで表示したりすると、改行コード部分がスペースで表示されますが、表示上は元の通りです。
(例)
~ SeaMonkey all-in-one internet application suite. ~
【日本語文の場合】
原則として文章中にスペースを常用することはありません。
(例)
~ SeaMonkey は、すべてが一体になったインターネット用のソフトウェアパッケージです。 ~
このとき、Composer が自動的に改行を挟む場所は、文中にスペースがないため単純に既定の文字数(またはバイト数)に依存し、日本語として意味を持った単語の途中に改行コードが機械的に挿入されます。
(例)
~ SeaMonkey は、すべてが一体になったインターネット用のソ
[改行コード]
フトウェアパッケージです。 ~
これを、Composer で再度開いたり、ブラウザで表示したりすると、改行コード部分がスペースで表示されるため
(例)
~ SeaMonkey は、すべてが一体になったインターネット用のソ フトウェアパッケージです。 ~
―― のように「ソ」と「フ」の間に半角アキができます。
【考察】
以上のような動作は、欧文では何の問題もない仕様といえますが、日本語のような文章表記をする言語では、不自然な箇所にスペースが入ったように表示されるケースが起こりえます。
つまり、使用言語によってはバグになりうる仕様という意味で、"バグ的な仕様"(*)というわけです。
| 表示上の不自然さ以外に問題が発生するわけでありませんが、
| 厳密な幅を規定したボックスに配した文字列に半角スペースが
| 入ることで、まれにレイアウトに影響を与えることもあります。
| もっとも、その程度で影響を受けるデザインのほうに問題がある
| という言い方もできるわけですが......。
全角のみの日本語文字しかない場合と日欧(全角・半角)混在の場合では改行が入る場所に違いがでますが、一定以上の文字列に改行が挿入されるという SeaMonkey の動作に違いはありません。
【結論】
現状の SeaMonkey を使う限り、隠し設定を含めた設定変更等での回避策は見出せません。
テキストエディタを併用するなどして、ユーザーが意識的に調整するしかないと思います。
(補足)
コンテンツ文字列の自動改行に限っていえば、
KompoZer のほうが問題はないのですが、8.0b3 以降長期にわたって開発が止まっていますし、SeaMonkey にはない別の問題もありえるため、一長一短といった印象です。
解決策ではありませんが以上です。外してたらすみません。
(余談)
SeaMonkey のブラウザ部やメールクライアント部の進化は、Firefox や Thunderbird に即している傾向がありますが、Composer 部は遅々とした変化しかありません。つまりは、それだけユーザーのニーズが少ないからだと考えられるわけですが...。
コストをかけずワープロ感覚で手軽に HTML 文書を作成できる点では、SeaMonkey の Composer を使う利点はおおいにありますが、規格に厳密な HTML 文書が必要とか、ビジネスとして本格的なサイトを作るといった用途には不向きです。
Dreamweaver などの高性能だが高価なソフトウェアや、安価だが規格はずれのソースを吐く有償ソフトウェアを使わない前提でいうと、SeaMonkey や KompoZer でざっくりページの骨格を作り、あとはテキストエディタで細部を仕上げていく方法が一番安心できると、個人的には思っています。