※質問するときは、「フォーラムの利用に関するご案内」、とりわけ「質問するときは」に目を通し、OS の種類や Thunderbird のバージョン、アカウントは IMAP か POP かといった使用環境についての最低限の情報を書き添えることをお勧めします。ご利用の環境条件や、実際におこなわれたエクスポート・インポートの手順などがいっさい不明なので、アドバイスしようにも第三者には状況が見えてきません。
さしあたり、Thunderbird の標準的な機能について書きますので、それと照らし合わせつつ、トラブルシューティングに必要な情報を追記していただければと思います。(以下、Windows 版の Thunderbird 38.3.0 での説明になります。)
標準状態の Thunderbird には、フォルダ単位のエクスポート機能は存在しません。まして、圧縮形式でのエクスポート機能はありません。
おそらく、ImportExportTools のようなアドオンを利用なさっているのだと推測されますが、具体的なアドオン名とそのバージョンを明記していただくと、話が通りやすいと思います。
エクスポートしたフォルダは、どんな種類のアカウントですか。IMAP か、POP か、という意味です。IMAP の場合、メッセージ本体を完全にクライアント側にダウンロードしていますか。
アドオンを利用してエクスポート、インポートした手順を、具体的に教えていただけますか。
もしかしたら、手順のどこかに誤りがあった可能性が考えられるので、お尋ねしています。
(ImportExportTools を使っていると仮定した場合のおおまかな補足)
ImportExportTools のエクスポート機能には zip 圧縮形式がサポートされていますが、圧縮形式でエクスポートしたデータを直にインポートする機能はありません。したがって手動で解凍して取り出したファイルをインポートすることになります。
この "解凍して取り出したファイル" というのは、エクスポートの対象となったフォルダの、実体ファイルに過ぎません。
例えば、[受信トレイ] を対象にエクスポートしたのなら、Inbox という拡張子のないファイルが zip 圧縮されます。この Inbox というファイルは、Thunderbird のプロファイル配下にある [受信トレイ] の実体ファイルそのものに他なりません。
ImportExportTools のインポート機能で、"解凍して取り出したファイル" を指定してインポートする場合、そのとき Thunderbird で選択されているフォルダの配下に新しいフォルダが作られ、そこに取り込まれるはずです。
手順としては、ルート(親)となるフォルダ(A)を選択した状態から、ImportExportTools のメニューで [mbox ファイルをインポート] -> [単一または複数の mbox ファイルを直接インポート] と進み、ファイル選択ダイアログで "解凍して取り出したファイル" を選択すれば、フォルダ(A)の配下に "解凍して取り出したファイル" の名称と同じサブ(子)フォルダが作られ、そこに個々のメッセージが復元されます。
[受信トレイ] など、Thunderbird の既定フォルダをエクスポート・インポートする場合、取り込み先のルートをアカウントにすると、すでに存在する既定フォルダと名称が競合するので、通常は自動的にリネームされた形でアカウント直下にインポートフォルダが生成されます。
(その他の補足)
kayatoshi さんが書きました:
最近は客からのデータの容量が重たくすぐいっぱいになってしまいます。
昔のメールを見たいこともあり、消せないでいます。
何が「すぐいっぱい」になるのでしょうか。
例えば、受信メッセージを [受信トレイ] に全部溜め込んでいるとして、すぐに 4 GB を超える容量に達してしまうという意味ですか。
一般的な運用としては、[受信トレイ] からユーザーが作った仕分け用のフォルダに移動させると思いますが、それらのフォルダも極端に肥大化してしまうという意味でしょうか。
以前は(環境によっては今も)、ファイルシステムの制約から、扱えるファイル容量に上限があり、Thunderbird のメール保存ファイルもその影響を受けていました。
しかし最近の新しい OS とそのファイルシステムでは、そうした上限は大幅に緩和されています。理論上は、ドライブ容量の上限までのファイルサイズを扱うことも可能です。
しかしながら実用性をふまえていうと、分割管理が可能なのに巨大な容量のファイルのままにしておくことは、日常的な動作時の負荷とそれによる障害の起こりやすさ、障害発生時のデータ消失など、全般的なリスクが高くなります。
電子メールのデータは、内容、差出人、年月日などで分類することが可能であり、それぞれに分割して管理できます。
[受信トレイ] など1つのフォルダ(システム上は1つのファイルとして扱われる)に大量のメッセージを溜め込み続けることは、それなりにリスクを増してしまいますが、これを緩和するものとして、Thunderbird には [アーカイブ] 機能が用意されています。
ファイル圧縮の機能はありませんが、過去のメッセージ群を、サブフォルダの構造を維持したまま年・月単位に自動的にフォルダ分けして保管できる機能です。
(参考)・メッセージの保管 | Thunderbird ヘルプ
https://support.mozilla.org/ja/kb/archived-messages(余談)
記憶媒体(HDD や SSD)の残容量がひっ迫しているような場合は、個々のアプリケーションのデータを圧縮したりしても、ほとんど "焼石に水" です。
新しく大容量の記憶媒体に引っ越すか、外付けの憶媒体に不要不急のデータを移すなどして、メインの記憶媒体自体の残容量を確保することが急務でしょう。
とりあえず以上です。的外れな話だったらすみません。