途中から失礼します。
一口に「サイトの表示速度」と言っても、客観的な指標で比較しない限り、個々のユーザー環境における主観の域を抜け出せないのは、すでに何人かの方からご指摘があるとおりだと思います。
ご承知ことと思いますが、大筋でいえば、サーバー上にある HTML や CSS 、JavaScript などのデータを、ネットワークを通じてクライアント側に読み込み、それをレンダリング(描画)・実行することでウェブページが表示されます。
こうした経路のどこか(ひとつ、または複数)にボトルネックがあれば、トータルで「サイトの表示速度」が遅くなることはあります。
これは、回線の一般的な速度だけでは片付けられません。例えれば、高速道路でも、事故や工事、気象条件によって、本来発揮できる交通量が大幅に滞ることがあるのと似ています。
何らかの事情で、サーバー側のパフォーマンスが低下しているようなケースもありえます(たいていの場合、一過性ですが...)。
ウェブページによっては、複数の別サーバーからコンテンツを引っ張ってくるものもあります。
ウェブページを構成する各ソースのどこかに、パフォーマンス低下を招く問題が含まれているのかもしれません。
プロキシ経由でネットワークを利用しているなどの事情があるかもしれません。
クライアント側では、セキュリティ対策機能がブラウザの前で何かしらの処理をしていたりします。
ブラウザのどこかに不適切な設定があったり、アドオンの影響があるかもしれません。
それらすべてを、エンドユーザーが詳細に把握するのは難しいですが、おおまかに切り分けを進める方法はいくつかあります。
例えば、サーバー上のデータを Firefox がどのように読み込んでいるかを見るには、[開発ツール] の [ネットワーク] で調べることができます。サイトの応答性やページ描画のパフォーマンスを見るなら、[パフォーマンス] が使えるかもしれません。
(参考)開発ツール | MDN
https://developer.mozilla.org/ja/docs/Toolsもっと単純にいえば、mozillazine.jp のトップページを完全な形式で保存し、これをネットワークを介さないローカル環境内で、オフライン状態の Firefox から開いて描画させてみることで、ネットワーク(サーバーからクライアント側ブラウザの直前まで)の影響を、ある程度推測することができるのではないでしょうか。いってみれば、100 %キャッシュで読み込むようなものです。
これで「爆速表示」されるのなら、少なくともソースの問題や Firefox のレンダリング処理の問題とは考えにくく、ネットワークのどこかにボトルネックがある可能性が高くなると思います。[開発ツール] の [ネットワーク] で、とくに読み込みの遅い部分などに注目すると、さらに問題点を絞り込めるかもしれません。
逆に、それでも明らかに不満の残るパフォーマンスなら、Firefox 本体の設定か障害か、使用中のアドオンなどの影響、ソースの不備などが推測できるでしょう。
myuza さんが書きました:
このページでは、中央のトピック一覧が縦方向に長くいためか表示に時間がかかり、その表示が終わってから両脇の部分が表示されます。
このページの HTML ソースが、中央部のコンテンツ、左側のコンテンツ、右側のコンテンツの順番に記述されているので、その順序でソースの読み込みとレンダリングが実行されるということだと思います。
処理が速ければ、全体が一瞬で表示されるように見えますし、遅ければ仰るような表示状態になると思います。
複数の方から、とくに表示速度に不満はない旨のご報告があるので、ソースの問題とは考えにくいようにも思われますが、mozillazine.jp のトップページはけっこういろいろ読み込んでいて要求件数が多く(*) 、客観的にはネットワーク通信の負荷は高めだと思います。
(*) [開発ツール] の [ネットワーク] で見ると、およそ 169 件ほど。比較として forums.mozillazine.jp のトップページはおよそ 20 件ほどです。
スクリプトの読み込み処理もボトルネックになりがちな項目です。Firefox の JavaScript 機能を無効化するか、アドオンでブロックするなどして、mozillazine.jp にアクセスしたときと、すべて有効の状態でアクセスしたときの違いをみることで、そのページのパフォーマンスを判断する材料にできる場合があります。
特定のウェブページの状況を把握する上で、Google の PageSpeed Insights などでパフォーマンス分析をやってみるのも、目安になると思います。
(参考)
・PageSpeed Insights
https://developers.google.com/speed/pag ... hts/?hl=ja多少負荷が高めでも、ユーザー環境の処理能力(*) が十分であれば、目に見える速度低下は体感できないと思いますが、逆の場合は必要以上に速度低下が目立つことがあります。
(*) この場合、CPU のスペックだけでみるのではなく、システム全体の処理能力として考えてください。
Firefox 側では、すでに基本的なトラブルシューティングとしてアドバイスされているように、新しいプロファイルで Firefox を動かしたとき、常用プロファイルと比べて mozillazine.jp の表示速度がどう変化するかを見るのも、問題点の切り分けに役立つと思います。
新しいプロファイルでは、Firefox の設定はすべて初期値になるので、もし常用プロファイルで無意識のうちに変更されてしまった設定項目があったとしても、標準状態に戻ります。
こうした比較テストを積み重ねることで、原因にたどり着けるかもしれません。そこまでできなかったとしても、ご自身の環境条件の現状を、いまよりは客観的に把握できるようになると思います。
とりあえず以上です。的外れな話になっていたらすみません。
(おことわり)
現在、健康上の制約により不定期な書き込みしかできなくなっています。すぐに応答できない場面がかなり多くなりますことを、ご容赦ください。