kohiruimaki さん、EarlgreyTea と申します。
帰宅したので改めて話を始めましょう。
少々混乱が見られるようですので順番に片付けていきますね。
kohiruimak さんが書きました:
フォントはMSゴシック、プレーンテキストでメールを作成していますが、
メッセージ作成画面を開いて、プレーンテキストでメールを作成している状況ですね。
しかしここで疑問です。プレーンテキスト編集での「MS ゴシック」というのはどこの設定のことでしょうか。
添付ファイル:
メッセージ編集画面(プレーンテキスト).jpg [ 38.28 KiB | 表示数: 13122 回 ]
ご覧のようにプレーンテキスト時の編集画面でフォントは指定できません。
メッセージ編集画面で編集中のテキストをどのフォントで表示するかという設定のことでしたら、設定>一般>フォントと配色>詳細設定の
対象言語:「日本語」の場合のフォント設定が使用されます。
これは日本語ローカライズ版の仕様です。
そして、プレーンテキストの場合は問答無用で「等幅 (Monospace)」のフォントであり、HTML編集ではフォントを指定した場合はそのフォント、指定せずに「プロポーショナル」や「等幅 (Monospace)」を選べば、「日本語」の各フォント設定を使用します。
kohiruimak さんが書きました:
なぜかフォントが勝手に変わります。
メッセージ編集画面の中でフォントが変わるという話ではないと思います。
作成したメールを「下書き」に保存したり、送信して「送信済みメール」にコピーが保存されたものを、開いて表示した場合の話だと思います。
メッセージ編集画面とメッセージ表示画面は別物です。
メッセージ表示画面は、メールソースを解釈して表示形式(プレーンテキスト/シンプル HTML/オリジナル HTML)の設定に合わせてレンダリングして表示します。
フォントを使用するロジックも設定も、メッセージ編集画面とは異なるわけです。
では、メッセージ表示画面ではどのようにフォントを使用するのでしょうか。
まず、メールはソース中に
コード:
Content-Type: text/plain; charset="UTF-8"
みたいに指定する行があります。
「charset」でメールの本文の文字コード(文字符号化方式)が指定されています。
メッセージ表示画面に開いたメールが
- 「charset="UTF-8"」と指定されていた場合、対象言語:「他の表記体系」のフォント設定が使用されます。
- 「charset="ISO-2022-JP"」の場合、対象言語:「日本語」のフォント設定が使用されます。
という具合になります。
日本語版の Thunderbird だから「日本語」のフォントが使われるわけではないという点に注意が必要です。
したがって、「日本語」と「他の表記体系」のフォント設定が違っていた場合、メッセージ編集画面とメッセー表示画面でフォント表示が異なることになります。
規定のままの場合、「他の表記体系」には日本語フォントは指定されていません。
そのため漢字が思った通りのフォントではなかったり、半角英数文字は「Calibri」とか「Consolas」というフォントになりますので、日本語フォントでは半角円記号の文字がこの掲示板のように「\」と表示されたりするわけです。
しかも、プレーンテキストの場合は若干文字が小さくなります
昔は日本語メールといえば ISO-2022-JP(JISコード)が当たり前だったのですが、今は UTF-8 のメールが普通になりましたので、メール作成時とメール表示でフォントが違うという状況になっているわけです。
日本語ローカライズ版では「他の表記体系」にも「日本語」と同じフォント設定を初期値にしてほしいところですが、現状ではユーザーの側で必要に応じて設定しておく必要があります。
とりあえず、ここでいったん区切ります。
続きは、ここまでの話に納得されてからとしましょう。