素早い応答ができなくてすみません。
解決できたのなら、なによりです。当方からの問いかけにお答えいただいている、または疑問を呈しておられる部分について、補足的に触れておきます。
nanasi さんが書きました:
>比較として、[統合フォルダー] 形式で表示されているフォルダーペインで、[送信済みトレイ] や [下書き] など [受信トレイ] 以外の標準フォルダーのルートに対してプロパティを表示させたとき、
[フォルダーのプロパティ] が開きました。
前便でも少し触れたように、この結果は、[受信トレイ] のみ検索対象の指定が壊れた...といった問題ではなく、[統合フォルダー] 全般の問題であろうことの裏付けになります。
つまり、プロファイル内の [smart mailboxes] を再構築する必要性を示していることになります。
nanasi さんが書きました:
>その中の [Mail] フォルダー内を見て、[smart mailboxes] というフォルダーが存在するか、存在するならその内部はどのような構成になっているか、確認してみてください。
存在しました。
別の場所に退避しておいた旧フォルダと再起動後の新フォルダを比較したところ、Archives.msfが2KBから3KBに、inbox.msfが3KBから19KBにという感じで全ての.msfのファイルの容量が増えていました。
また旧フォルダにだけ、msgFilterRules.datという1KBのファイルが存在していました。
[smart mailboxes] 内にあるファイル群は、一見すると通常のアカウントと大差ないように見えますが、検索フォルダーとしての役割を担っているので、その働きはずいぶん異なります。
[受信トレイ] を例にすれば、次のように言えるでしょう。
(mbox 形式で設定された通常のアカウントの場合) Inbox =受信したメールの実データが保存されています。受信メールが増えるごとに容量が増えます。
Inbox.msf = Inbox にある実データの要約情報が保存されています。容量は Inbox よりずっと少ないですが、Inbox に保存されたメールの件数に比例して容量が増えます。
( [smart mailboxes] の場合) Inbox =フォルダーペインに [受信トレイ] を表示するためだけに存在します。容量は常にゼロバイトです。
Inbox.msf = [受信トレイ] を選択したときに検索する条件(実際にメールデータを持つ対象フォルダーの情報など)が保存されています。検索対象のフォルダーが増えると容量が増えますが、受信メールが増えたからといって容量は増えません。
[統合フォルダー] がおかしかったときの msf ファイルに比べ、正常化した後の msf ファイルの容量が増えていたということは、おかしかった msf ファイルでは検索対象などの諸条件が欠落していた(したがって [統合フォルダー] が正しく表示されなかった)が、修復により正しい検索条件が再設定され、その分の容量が増えたのだと思われます。大雑把にいえば、「inbox.msfが3KBから19KB」というのは、300 個のアカウントの [受信トレイ] の検索情報が再設定された結果、ということになるでしょう。
msgFilterRules.dat は、メッセージフィルターの設定ファイルです。このファイルは普通 [smart mailboxes] 内には存在しません。
存在していること自体が異常であり、どんな理由でそんなことになったのか、疑問が残ります。
nanasi さんが書きました:
>(念のため、[ImapMail] フォルダーの中にも [smart mailboxes] が存在するか否かも見ておいてください。)
[ImapMail] フォルダーには、再起動した後にも[smart mailboxes] は存在していません。これは問題があるのでしょうか?
問題はありません。存在しないのが正常です。
もし存在したら、Thunderbird の内部動作が根本的におかしくなっているか、外部プログラムが積極的に干渉しているか、そういった疑いが濃くなるので、そのあたりの事情を確認する意味でお尋ねしました。
nanasi さんが書きました:
また旧フォルダにだけ、msgFilterRules.datという1KBのファイルが存在していました。
nanasi さんが書きました:
このトラブルが起こる前から、300近くあるアカウントのうち、一つのyahooメールと一つのhotmailのアカウントのメールだけが統合フォルダの受信トレイに表示されていなかったのですが、
点検のご報告と新たにわかったご事情から察するに、問題が起こっていた [smart mailboxes] の状態は、本件の以前から相当おかしなことになっていたように思えます。
本件のトラブルに至った直接の契機はわかりませんが、すでに EarlgreyTea さんや maji さんから述べられているように、ひとつのプロファイルに「300近くあるアカウント」を設定してる運用の中に、問題を引き起こす原因またはその一端があった疑いは拭い去れません。
[統合フォルダー] 表示の [受信トレイ] が仮想フォルダー(検索フォルダー)であることの特徴は、そこにはメールデータがいっさい存在せず、実体を持つ個々のアカウントの [受信トレイ] を毎回検索し、その結果として一覧を表示させている点にあります。
特定のアカウントの [受信トレイ] を対象から外したり、意識的に任意のフォルダーを追加するなど、一定の範囲で検索・表示条件をコントロールできることも特徴です。
半面、アカウントの数が非常に多かったり、アカウントごとの [受信トレイ] に膨大な数のメールが保存されてるような場合、[統合フォルダー] 表示の [受信トレイ] を選択するたびに対象群を検索することになるので、システムスペックや運用条件との兼ね合いによっては、そのつど大きな負荷がかかるケースがあり、他の操作のタイミングなどによっては、障害を生み出すきっかけを作ってしまうことも考えられます。この点は [統合フォルダー] 表示の弱点ともいえるでしょう。(IMAP アカウントを含む場合はなおさら...。)
解決はしたものの、以前と同じ運用条件のままなら、再び同じようなトラブルが起こる可能性も否定しきれません。なぜ [smart mailboxes] 内に msgFilterRules.dat があったのか、なぜ msf ファイルの内容が壊れたのか...などの理由が現状では明らかになっておらず、その予防対策もできていません。なので、しばらくは意識的に経過観察をしたほうがいいんじゃないかと思います。
同時に、リスク分散・負荷分散の観点からは、既存のアカウントを複数のプロファイルに分散配置するような対策も考えたほうがいいように思います。
どうしても現状を維持し続けなければならないご事情があるなら仕方ありませんが、その場合は少なくとも "トラブルが起こりやすい状態で運用している" ことを意識して、プロファイルのバックアップなどにもこれまで以上に注意を払うことをお勧めしておきます。
とりあえず以上です。余計なお世話だったらすみません。
(おことわり)
現在、健康上の制約により不定期な書き込みしかできなくなっています。すぐに応答できない場面がかなり多くなりますことを、ご容赦ください。