復旧した外付け接続している HDD にある旧プロファイルを読み込んでメッセージの閲覧や
各種通常操作ができるようにする手順をご説明します。
尚、この作業の結果、旧プロファイルでも通常の送受信もおこなえますので PC 本体側にあ
るプロファイルと重複したり、不整合を起こすと後々ややこしいことになります。
この問題を避けるために、旧プロファイルでThunderbird を起動した際にはアカウント設定
で [新着メッセージの確認] や [新着メッセージの自動ダウンロード] は無効(チェックを外
す)にして一切サーバへの接続や受信をおこなわないようにしておくのをお勧めします。
そうすれば、現行の通常運用をメインにしたままで必要なときだけ旧プロファイルを読み込
んで Thunderbird を起動しても支障ないでしょう。
以下、作業手順を説明します。
(1)まず旧プロファイル名を変更します。
区別しやすく、間違いを防ぐ目的で名称を変更します。
"c517ocp5.default" の複製コピーを作り、名前を "Old" に変更します。
それを元の場所に移動します。(c517ocp5.default と同じ場所です)
F:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Application Data\Thunderbird\Profiles\
Old
#ここでは仮に "Old" という名前にしましたが、任意の名前で結構です。
#名前は半角英数字だけの短い、後からわかりやすいものにしておいたほうが
無難です。
(2)次に profiles.ini ファイルの内容を追記編集します。
複製した旧プロファイル "Old" を追加します。
これで Thunderbird を起動する際にどちらを読み込むか選ぶことができるように
なります。
コード:
[General]
StartWithLastProfile=0
[Profile0]
Name=default
IsRelative=1
Path=Profiles/0u3mx27g.default
[Profile1]
Name=Old
IsRelative=0
Path=F:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Application Data\Thunderbird\Profiles\Old
(3)Thunderbird を起動する際の事前準備をします。
現行の Thunderbird の起動ショートカットを変更・編集して旧プロファイルを選
んで起動できるための変更です。(プロファイルマネージャ起動用)
Windows XP のスタートボタンあるいはデスクトップにある起動アイコンを右クリ
ックしてプロパティを開き、ショートカットの [リンク先] に " -ProfileManager"
を追加します。
[現行] C:\Program Files\Mozilla Thunderbird\thunderbird.exe
[変更後] C:\Program Files\Mozilla Thunderbird\thunderbird.exe
-ProfileManager
#" -ProfileManager" は半角英数字です。-ProfileManager の前に半角スペース
を入れます。
(4)Thunderbird を通常起動します。
以下のプロファイルマネージャの画面が表れたら成功です。
"default" と "Old" の 2 つのプロファイルがあることを確認①し、
[今後このプロファイルを使用する]② のチェックを外した上で
Old を選択して [Thunderbird を起動]③ をクリックします。
これで旧プロファイルを読み込んで Thunderbird が起動します。
以前のメッセージなどが読めるか確認してみてください。
[参照] プロファイルマネージャについては以下のヘルプガイドをよく読んで参照してください。
複数のプロファイルを使用する | 操作方法 | Thunderbird ヘルプ
長くなりますのでこの続きの補足を次のトピックコメントで書きます。