Eudoraで便利に使えていた機能がThunderbirdに無いこともあって
なかなか移行できませんでした。
最近、サーバのメール不正転送対策を強化したところ、Eudoraが
対応できなくなりました。Thunderbirdは、安定してSTARTTLSで
接続保護できるし、同じアカウントでPOPとSMTPで異なるユーザを
割り当てて気むずかしい送信時ユーザ認証も問題なくクリアします。
これで、未来はThunderbirdにあると確信し、移行を決心しました。
最初は、Eudora OSE 1.0 に期待したのですが、機能が不十分でした。
しかも、ソースがThunderbird 3.0.4で少し古く、CcList/BccListが
この時点ですでに漢字対応になっていないことも分かりました。
https://wiki.mozilla.org/Eudora_OSE
そこで一念発起して、Thunderbirdの機能拡張を自作し、Eudora風の
ユーザインタフェースを実装してみることにしました。TODOはまだ
ありますが、少しずつ公開していこうかなと思っています。
少しずつ公開サイト :
http://extn.sofrosune.net/ (現在は準備中)
将来的には、AMO に正式登録できればと思います。
https://addons.mozilla.org/en-US/thunderbird/
■View MIME Decoded Header
メッセージソースのヘッダ部分をMIME/BASE64復号して表示します。
Ccリストを一括してテキストコピーするのにも便利です。
■Email Address Helper
メッセージ作成ウィンドウで、To/Cc/Bcc欄にメールアドレスのポップ
メニューを追加します。タイピング無しでメールアドレスが挿入できます。
■Extract Attachment
新着メッセージの添付ファイルを自動的に分離して、ディレクトリに保存します。
これはEudoraで一番愛用していた機能で、Thunderbirdでの最優先でした。
Thunderbird 3.1の新関数detachAttachmentsWOPrompts()を使うと実装は容易で、
有名なAttachmentExtractorアドオンに比べて、非常にシンプルです。
■Forward Attachment
メッセージを転送するとき、分離した添付ファイルを復元して送信します。
通常、分離した添付ファイルは、実体の無いファイルになってしまいます。
■New Message by Template
メニューバーにテンプレート一覧を表示し、メニューから選択できます。
わざわざ、テンプレートフォルダを開かなくて済みます。
■Developer Works
アカウント設定パネルで、アカウント名や送信サーバ名の並び順を変更できます。
■Patch CcList
アカウント設定パネルのCc/Bcc欄に漢字がある場合にも、正しく処理します。
メッセージ作成ウィンドウのCc/Bcc欄のメールアドレスも正しく表示します。
Thunderbird 3.0から、この漢字文字化けの不具合があるようです。
コミュニティの見解はTODOということなので、一足お先に実装してみました。