直接の解法ではありませんが、類似の経験があるので、そのときのことを書きます。
当方では Firefox 3.6 系の初期のバージョンのころ、[クラッシュレポートを送信] のチェックが外れたまま、いくらチェックをつけて有効にしても、オプション設定画面を閉じて開くと再びチェックが外れたまま……になっていたことがありました。
専門的なことは分からないのですが、このときの経験からいえることは、Mozilla 製品のクラッシュ・レポーターは、Mozilla 製品がクラッシュしたときに起動するようになっているため、Mozilla 製品の一般的な設定――例えば Firefox の履歴項目などの設定結果がプロファイル内の prefs.js などに反映されるのとは、扱いが異なっているということです。
具体的には、クラッシュ・レポーターの設定の反映は次のようになっていました。
Firefox 3.6.x の [ツール] -> [オプション] -> [詳細] -> [一般]
の最下段にある [クラッシュレポートを送信] の設定内容は、
Windows XP の場合ですと Windows レジストリの
HKEY_CURRENT_USER\Software\Mozilla\Firefox\Crash Reporter
配下にある、SubmitCrashReport という DWORD 値が対応していました。
Firefox 3.6.x のオプション設定で、[クラッシュレポートを送信] を
有効(チェック有)にすると、この DWORD 値が 1 に、
無効(チェック無)にすると、この DWORD 値が 0 に、
それぞれ書き換えられています。
で、クラッシュ・レポーターに関する
ユーザー さんが書きました:
firefoxの設定が保存(変更)されない
ケースでは、Firefox 3.6.x のオプション設定の変更が、そもそもレジストリに反映されないようなのです。
例えば、レジストリが SubmitCrashReport = 0 の状態だとして、
Firefox 3.6.x の設定から [クラッシュレポートを送信] にチェックを入れようが外そうが、レジストリ値はまったく書き換わりませんでしたし、
逆に、レジストリを手動で SubmitCrashReport = 1 に書き換えれば Firefox に反映されるかというと、システムおよび Firefox を再起動しても、Firefox の [クラッシュレポートを送信] にチェックは付きませんでした。(しかし再起もレジストリは SubmitCrashReport=1 のまま。)
このことから、Firefox <--> レジストリ間の情報伝達がうまく働いていないような印象を持ちました。
ではなぜ情報伝達が反映されないか......。その原因は結局わかりませんでした。
ただし、そういう問題が起こったとき、ぼくの経験ではセーフモードで改善はされませんでしたが、新規プロファイルでは改善されたので、問題が起こったプロファイルの何かが影響しているのだろうとは想像できました。
でも、具体的にどこがどう問題だったのかが絞り込めなかったのです。
もう一点、複数のプロファイルを使ってるとか、複数のバージョンの Firefox を(複数のプロファイルで)使っている場合、prefs.js 等の設定ファイル類がプロファイルごとに存在するのに対し、クラッシュ・レポーターのレジストリ値は一つだったので、個々のプロファイルで起動した Firefox からの設定値の反映が競合する可能性も想像しました。
でも、これも詳しく検証できていません。
問題解決に直結していない話ですみません。少しでも参考になるところがあればいいのですが...。
(参考)クラッシュ・レポーターそのものの詳しい解説(英語)
http://kb.mozillazine.org/Breakpad
(余談)
素人の憶測ですが、このあたり なんかを見ると環境変数でクラッシュ・レポーターの挙動をコントロールできるようで、メモリー・ダンプを取得するなどシステムの深い部分の情報を収集する関係上、単純に Firefox の支配下にある付随機能とはいえないかもですね。