話題が錯綜していますが、元々の質問に絞って書きます。
Piro さんが、Firefox 4.0 のソースコードから動作上の仕様をご説明くださっていますので、それと合わせて本件についての概要を理解する参考になればさいわいです。
Firefox 4.0 へのアップグレードまたは新規導入に際して、セッションの保存と復元に関する動作が Firefox 3.6 系以前のようにはならず、複数のタブを開いた状態で Firefox 4.0 を終了させるとき、確認ダイアログが開かないケースがある――という問題です。
【Firefox における一般的なセッション保存の設定】
開いている複数のタブの状態を保存して Firefox を終了、次回起動時にこの状態を復元するには、下記の公式サポートを参照し、ご自身の Firefox の設定を確認・再設定してください。
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セッションの復元
【複数のタブを開いた状態で Firefox を終了するときの確認ダイアログ】
[同時に複数のタブを閉じるときは確認する] の設定を確認してください。詳細は下記の公式サポートを参照してください。
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設定ウィンドウ - タブパネル
Firefox の終了に際しての警告をコントロールすることに関しては、about:config から下記の項目を点検してください。
いずれも [型] は [真偽値] で、[値] は [true] になっていれば、設定上は確認ダイアログが開くようになるはずです。
browser.warnOnQuit
browser.showQuitWarning
【プライベートブラウジングモードなどとの関係】
プライベートブラウジングでの使用や、すべての履歴をいっさい保存させない設定で Firefox を使用している場合、セッション復元の動作が影響を受けるかもしれません。(詳細は未検証のため省略)
【ユーザー環境固有の要因】
上記2点の設定を適正におこなっていても、期待する動作にならない場合、ユーザー環境固有の要因があるのかもしれません。
(1)Firefox 4.0 の導入にあたり、旧バージョンで使っていたプロファイルをそのまま使用しているケース
a. 旧バージョンで使用していたアドオンの一部が問題を起こしていないかどうかを確かめてください。
b. 旧バージョンで施したユーザー設定の一部が問題を起こしていないかどうか確かめてください。
(2)Firefox 4.0 を新しく 4.0 用に作成したプロファイルで使用しているケース
a. 現時点で導入しているアドオンがあれば、それらが原因になっていないか確かめてください。
(3)ユーザーの運用方法にかかわる Firefox 4.0 の仕様上の制約
c.
別レス で Piro さんが説明してくださっています。
[確認方法]
a. の場合は、Firefox 4.0 をセーフモードで起動し、本件に関わる動作を確認してください。
b. の場合は、新規プロファイルを作成し、それで Firefox 4.0 を起動して本件に関わる動作を確認してください。
(参考)
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セーフモード
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プロファイル
・
プロファイルの管理
【補足】
・自身で確認したサンプル数がごく少ないのですが、本件のような現象が起こる環境と問題なく動作する環境があるようです。二者の設定および環境条件、ユーザーの運用方法上の差異は把握しきれていないのですが、現時点ではユーザー環境固有の問題が影響しているように見受けらる、としか言えません。
・ぼく自身の常用環境(Firefox 4.0 on WindowsXP SP3)では、複数タブを開いたまま Firefox 4.0 を終了させるとき、終了時の確認ダイアログが出てセッションの保存・非保存を選択可能ですし、タブの状態は保存されていて次回起動時には復元されます(アドオンは未使用の素の状態)。
・とくに、タブのコントロールやセッション管理の機能を提供するアドオンを使っている、またはかつて使っていたような場合、Firefox 4.0 上でそれらが悪影響を及ぼしている可能性が考えられます。心当たりのある人は、ここらへんを重点的に点検してみると何か見えてくるかもしれません。
とりあえず以上です。他のユーザーさんからの補足、訂正、情報を期待いたします。