※質問するときは、「フォーラムの利用に関するご案内」、とりわけ「質問するときは」に目を通し、OS の種類や Thunderbird のバージョン、アカウントの種類(IMAP か POP か)といった使用環境についての最低限の情報を書き添えることをお勧めします。yamno さんが書きました:
Thunderbirdを立ち上げるとかなり動作が重かったのでフォルダのプロパティからフォルダの修復をかけたところ、
過去分の受信メールが消えてしまいました。INBOX.msfファイルを削除して再起動も試しましたが変わらずです。
「動作が重かった」というのは、具体的にどんな操作をしたとき、どういう状態になること仰っていますか。
ひと口に重い・遅いといっても原因はひとつではないので、本当の原因とは関係ないところに手を出しても問題は解決しません。
ご存知のように、[フォルダーを修復] は、メールデータが保存されている実体ファイルの現状に合わせて、索引情報を持つ要約ファイル(*.msf)の内容を強制更新する操作です。
例えば、[受信トレイ] に対して [フォルダーを修復] を実行したときは、プロファイル内にある [受信トレイ] の実体ファイルである Inbox ファイル(拡張子なし)の現状に合わせて、要約ファイルである Inbox.msf が強制更新されます。
[フォルダーを修復] を実行して、そのフォルダー( [受信トレイ] だとして)のメールが消えたということは、2つの可能性が考えられます。
(a)Inbox ファイルの現状に合わせて、Inbox.msf が正しく更新された結果、スレッドペインにメール一覧が表示されなくなった
(b)[フォルダーを修復] の動作中に問題が起こり、Inbox.msf が破損した結果、スレッドペインにメール一覧が表示されなくなった
(a)のケースだとすると、「けっこう前からINBOX自体が破損していたのかもしれません」が当てはまるかもしれません。
(b)のケースであれば、「INBOX.msfファイルを削除して再起動」で新しい Inbox.msf が生成され、元に戻るはずです。しかし、それでも改善されなかったのなら、やはり Inbox ファイルが破損していたのかもしれません。
その [受信トレイ] に対し、右クリックから [プロパティ] を選択して開く [フォルダーのプロパティ] の、[メッセージ数] と [ディスク上のサイズ] はどうなっていますか。
「過去分の受信メールが消えてしまいました」なら、[メッセージ数] はそれらが消えたあと現存している数になると思います。
一方、[ディスク上のサイズ] が現存するメッセージ数に対比して不自然に大きなサイズで表示されていたとすると、削除マークが付いただけのデータがまだ Inbox ファイルに残っている可能性があります。また、[ディスク上のサイズ] が数ギガバイトもあるような状態だと、実体ファイルの取り扱いの安定性に問題が起こることがあります。
yamno さんが書きました:
見づらいですが「Inbox.mozmsgs」のファイルをメモ帳で開き、本文は確認できるのですが、添付ファイルは取得できません
[Inbox.mozmsgs] フォルダーが存在したということは、[オプション] -> [詳細] -> [一般] -> [システム統合] -> [Windows Search によるメッセージの検索を許可する] にチェックが付いているのだと思います(現行バージョンの Thunderbird 60.x 系では初期値無効=チェックなし)。
[Inbox.mozmsgs] フォルダー内には、文字通り Windows Search の索引用ファイル(*.wdseml)があるはずですが、これは元となる Inbox データの部分コピーですから、添付ファイルを含めたすべてのメールデータを持っているわけではなかったはずです。
したがって、残念ながら [Inbox.mozmsgs] フォルダー内のファイルから、添付ファイルを含むすべてのメールデータを完全復活させることはできないと思います。
yamno さんが書きました:
INBOXの破損かと思い、以前のバージョンから過去のINBOXをコピーして復元しようとしたところ、コピー元が読み取れないとエラーが出てきたため
現用プロファイル内の当該箇所にある Inbox ファイルを退避して、「以前のバージョンから過去のINBOX」をコピーしたとして、その Inbox ファイルが正常なら、そこに含まれているはずのメールは普通に表示されると思います。
具体的に、どこにあった「以前のバージョン」の Inbox ファイルを、現在使っているプロファイルのどこにコピーなさったのでしょうか。
そのエラーは、どの段階で、何が出しているエラーメッセージでしょうか。
複数のアカウントがあっても、個々のアカウントの [受信トレイ] の実体は Inbox ファイルです。その他の標準フォルダーの名称とファイル名も、原則的には固定されています。
ユーザーがあとから作成したフォルダーの実体は、基本的にそのフォルダー名と同じ名前の実体ファイルがプロファイル内に作られているはずです。
仮に、Thunderbird のフォルダペインが次のように表示されているとき、
[アカウント名]
├ [受信トレイ]
│ ├ [仕事]
│ └ [私用]
├ [送信済みトレイ]
└ [ごみ箱]
プロファイル配下の [Mail] または [ImapMail] にある当該アカウントのファイル構成は、次のようになっているはずです。
[アカウント名フォルダー]
├ [Inbox.sbd]
│ ├ 仕事
│ ├ 仕事.msf
│ ├ 私用
│ └ 私用.msf
├ Inbox
├ Inbox.msf
├ Sent
├ Sent.msf
├ Trash
└ Trash.msf
(補足 -- 思い切り無茶なテストなので、試すなら自己責任で...。)
実際に中身を持っている正常な PDF ファイル(例:容量 504 KB)の名前を Inbox (拡張子なし) に変えて [アカウント名フォルダー] 内に置き、Thunderbird を起動すると、改名した PDF ファイルは普通に [受信トレイ] として認識されます。
この [受信トレイ] に対し、[フォルダーを修復] を実行しても、PDF として存在する 504 KB のデータの中身は読み取れないので、Inbox.msf は初期化されるだけでスレッドペインには何も表示されません。
この [受信トレイ] に、別のフォルダーから適当なメールをいくつかコピーすると、普通にコピーできますし、コピーした分はスレッドペインに一覧が表示されます。どれかを選ぶと右下のメッセージペインに本文の内容が表示されます。
この変則的な Inbox ファイルはもともとバイナリ―データですが、そのデータを保ったまま続きにテキストデータでメールの内容が記録されていきます。
この [受信トレイ] に対して [最適化] を実行すると、正しいメールデータとして認識されない元の PDF だった内容(504 KB)はすべて削除され、コピーしてきたメールデータだけが残ります。
同様に、Windows の「メモ帳」の実行ファイルである notepad.exe の名前を Inbox に変えて同じことをしても、同じ結果になります。
こういう無茶なことをやっても、Inbox ファイルとして認識させることができてしまうぐらい、Thunderbird は極めて柔軟に Inbox ファイルを認識します。なので、「コピー元が読み取れないとエラーが出て」という状況とはどういうものなのか、ちょっと想像できませんでした。
とりあえず以上です。的外れな話になっていたらすみません。
(おことわり)
現在、健康上の制約により不定期な書き込みしかできなくなっています。すぐに応答できない場面がかなり多くなりますことを、ご容赦ください。