kurata さんが書きました:
メールを送受信しようと思い、パスワードを打ち込むと
ふつう、アカウント設定のときに一度、受信サーバーのパスワードを送信し、そのままパスワードマネージャーに保存して、以後は自動処理させる使い方をする人が多いと思いますが、kurata さんはパスワードを保存せず、受信、送信のたびにパスワードを入力する運用方法をとっておられる、ということですか。
あるいは、マスターパスワードを設定なさっているのでしょうか。
kurata さんが書きました:
「ユーザーのパスワードを送信できませんでした。メールサーバーからの応答 capability list follows」と
エラー表示が出てきました。
その後再送信をクリックしたら、サーバーに繋がりましたが
こういうふうになったのは、1回限りのことですか。
それとも、メールを受信、送信するたびに、同じエラーメッセージが出て、「(パスワードの)再送信」で正常に戻るという動作が、くり返されるのですか。
「その後再送信をクリックしたら、サーバーに繋がりました」は、メールの受信または送信ができた、ということですね。
kurata さんが書きました:
今までこんな事が起きたことは1度も無く、
もしかしたら何者かにサーバーに細工をされたかもと思うと不安で仕方ありません。
このエラーの原因は何なのでしょうか?
いまある情報だけでは、何ともいえません。
初めての現象に遭遇して不安なのはわかりますし、警戒心を抱くことはセキュリティ上大切なことではありますが、きちんと調査・点検していかないと、本当の原因にはたどり着けないと思います。
一般論として、POP でメールを受信するときの流れの概略は、だいたい次のような感じです。これが短時間におこなわれます。
(実際にはセキュア通信 <TLS 通信> の確立などに関するやり取りもおこなわれます。IMAP でも、SMTP でも、認証・ログインの粗筋は似たようなものです。)
1. Thunderbird の受信ボタンを押すと、アカウントに設定されているサーバーに接続が始まる。
2. Thunderbird からの接続要請を受けたサーバーは、パスワードを要求する。
3. サーバーの要求に応え、Thunderbird はパスワードを送信する。
4. 受け取ったパスワードの内容をサーバーが確認できれば、受信サーバーへのログインが成立する。
5. 以後、新着メールの確認やそのダウンロードなど、既存の設定に基づいた動作がおこなわれる。
6. 完了すればログアウト。
本件では、3 ~ 4 の間に何かしらの問題が起こったと推測されます。
ただし、「再送信をクリックしたら、サーバーに繋がりました」なので、リトライ時は成功していることがわかります。このことから、パスワードが間違っているわけではないことも推測できます。
もし、Thunderbird 側から送信したパスワードが間違っていれば、「ログインに失敗しました。ユーザー名またはメールアドレス、パスワードが正しいか確認してください」などのエラーメッセージが出るでしょうし、マスターパスワードなら「入力されたマスターパスワードが正しくありません。再度確認してください」みたいなエラーメッセージが出るでしょう。
「ユーザー "当該アカウントのユーザー名" のパスワードを送信できませんでした」は、パスワードの正誤とは関係なく、3 ~ 4 のやり取りが正常に完了できなかったことを示しています。このため、その時点でサーバー側からログインの手続きが打ち切られたのだと考えられます。こうしたエラーは、ごく稀に発生します。
なぜそうなったかの原因は直ちにはわかりませんが、段階ごとに分けて考えるなら、Thunderbird 内部の処理、通信経路上、サーバー側の処理のどこかで、一時的な障害があったり、負荷状況などやタイミング的な事情で、時間内にパスワードがサーバーで処理できなかったようなケースを含みます。
いずれにしても、「その後再送信をクリックしたら、サーバーに繋がりました」なら、最初のエラーはその時点での一過性の障害であったことになります。以後、同じ問題が発生していないなら、一時的な障害の影響でパスワードのやり取りができなかっただけだと思われます。
一方、受信や送信をおこなうたびに、同じ問題がくり返されるのなら、明らかな不具合がどこかにあることになり、原因の在り処を探るための調査・点検作業が必要になると思います。
例えば、新しいプロファイルを追加作成し、最初からアカウント設定をおこなって送受信の状態を比較してみるとか...。
(参考)
・複数のプロファイルを使用する | Thunderbird ヘルプ
support.mozilla.org/ja/kb/using-multiple-profiles
kurata さんが書きました:
Mozilla Thunderbird のバージョンは60.0.0で、OSはWindows 10 Home 1803 17134.228です。
これまで Thunderbird 52.x を使っていて、そのまま Thunderbird 60.0 を上書きで更新なさったということでしょうか。この場合、同じプロファイルが継承されると思います。
パスワードを保存せず、メールを受信、送信するたびに手動でパスワードを入力しているような場合、暗号化して保存されたパスワードの復号にまつわる問題であることは考えにくいと思いますが、これまで使っていたバージョンでプロファイルの構成がどのようになっていたのかによっては、新しいバージョンに更新したとき問題が起こることもたまにあります。
同じプロファイルを、52.x と 60.0 で行ったり来たりして使い回すと、いろいろ問題が起こりやすくなりますので注意してください。
(参考)
・MozillaZine.jp >> Blog Archive >> Thunderbird 60 がリリースされた
mozillazine.jp/?p=5752
・【レポート】Thunderbird 60.0 で注意しておいたほうがいい変更点
forums.mozillazine.jp/viewtopic.php?f=3&t=17167
とりあえず以上です。的外れな話になっていたらすみません。
(おことわり)
現在、健康上の制約により不定期な書き込みしかできなくなっています。すぐに応答できない場面がかなり多くなりますことを、ご容赦ください。