横から失礼します。
Menu Wizard(現時点で 5.05)
https://addons.mozilla.org/ja/thunderbi ... nu-wizard/を使うことを前提として、コマンドとキーボードショートカットの設定に関して知っていることを書きます。
ただし、専門知識を持たない一介のエンドユーザーであるぼくが、自己流で試してきた経験則に過ぎないことをご承知おきください。
Menu Wizard の [ホットキー] の設定([Shift] + [Alt] + [M])は、Thunderbird(や一部のアドオン)が既定値として持っているキーボードショートカット(ホットキー)をカスタマイズする機能です。
メッセージフィルタ関連の項目は、もともとキーボードショートカットが割り当てられていないので、Menu Wizard の [ホットキー] からは設定できません。
新たにキーボードショートカットを追加設定することになります。
【手順 -- 概略】
Menu Wizard の設定画面(タブ)を開きます。
画面左上に「+ Thunderbird」「+ メニューバー」「+ タブ コンテキスト メニュー」…… といった項目が並んでいると思います。
とりあえず次の項目を展開します。(+ メニューバー > + ツール でもかまいませんが...。)
+ Thunderbird
+ appmenuSecondaryPane
+ メッセージフィルタ
+ メッセージフィルタ …(A)
+ フォルダにフィルタを適用 …(B)
+ メッセージにフィルタを適用 …(C)
(A)の [メッセージフィルタ] の先頭にあるレンチ型のアイコンをクリックすると、[プロパティ:メッセージフィルタ] の設定画面が開きます。
ここにある設定項目のうち、[コマンド:] の [onCommand] 欄に次のコードを入力します。
goDoCommand('cmd_displayMsgFilters');
次に [キーボードショートカット] にチェックを付け、好みのキーを割り当てます。設定したいキーを実際に押すと、そのキーの組み合わせが自動的に入力されます。
ここでは仮に次のようにします。
[Ctrl] + [Alt] + [F]
【注】既存のキーアサインと重複しないようにしてください。重複していると警告が出ます。[OK] ボタンで設定画面を閉じ、Thunderbird を再起動します。
起動後、Thunderbird のメイン画面で [Ctrl] + [Alt] + [F] を押すと、メッセージフィルタのウィンドウが表示されるようになっているはずです。
同じ要領で(B)(C)を設定します。
(B)のコマンドは
goDoCommand('cmd_applyFilters');
(C)のコマンドは
goDoCommand('cmd_applyFiltersToSelection');
―― となります。
これらの command は、DOM Inspector でメニュー項目の [メッセージフィルタ] や [フォルダにフィルタを適用] や [メッセージにフィルタを適用] を調べて取得しています。
Menu Wizard でキーボードショートカットを設定すると、追加したそれらが該当メニューに表示されます。
上記の例ですと、メールツールバー右端にある [三] 型のメニューボタン(アプリメニュー)を開いて [メッセージフィルタ] をたどると、サブメニューに表示される [メッセージフィルタ] に [Ctrl + Alt + F] というキーアサインが追加されているのがわかるはずです。
Menu Wizard の設定画面で、+ Thunderbird > + appmenuSecondaryPane ではなく + メニューバー > + ツール から設定を施したのなら、Thunderbird のメニューバーの項目にキーアサインが表示されるようになるのがわかるでしょう。
どちらで設定しても、グローバルなコマンドとして設定しているので、キーボードショートカットは働くはずです。
新しく追加設定されたキーボードショートカット(ホットキー)は、Menu Wizard の [ホットキー] の設定からキーアサインを変更できるようになります。
とりあえず以上です。
おかしなことを書いていたら容赦なくツッコミを入れてください。ぼくも勉強させていただきたいと思います。
(補足)
キーボードショートカットではなく、アクセスキーを使ったキーボード操作は、特別な設定を施さなくても使えます。
例えば、[メッセージフィルタ] のウィンドウを開きたいのなら、[Alt] - [T] - [F] と押せばいい、といった具合です。
[Alt] - [T] が [メニューバー] -> [ツール] を開くことを含め、各メニュー名の末尾に記されたアクセスキー(アンダースコア付きのアルファベット)に注目することで、どのキーを操作するかは一目瞭然です。
[メッセージフィルタ(F)]
[フォルダにフィルタを適用(R)]
[メッセージにフィルタを適用(U)]
ユーザーが任意にキーボードショートカットを設定する方法はいくつかあり、WADA さんが基本点をご説明くださっています。
アドオンを使ったナビゲーションのカスタマイズは、ユーザーの好みに応じて深い部分まで簡単に変更できるメリットがある半面、そのアドオンが動作不良を起こしたり未対応になったときは変更点が全滅してしまうというデメリットがついて回ります。
カスタマイズの度合が大きい環境に慣れるほど、標準状態の環境に戻ったとき作業効率が一気に落ちることもあります。
もし既定のアクセスキーで許容できるなら、余分なカスタマイズをしない分だけ動作の安定性に期待が持てますし、環境が変わっても戸惑うことが少ないと思います。
最終的にはユーザーの判断次第なのですが、目先のことだけでなく中・長期的な観点も視野に入れておくことを、お勧めしておきます。