ここまでの流れを拝見すると、今回ご質問の事案は、
ユーザーが指定したフォントを優先使用したいので、[Web ページが指定したフォントを優先する] のチェックを外しているが、なぜかこの設定に自動的にチェックが入ってしまうため、サイト側で指定されているゴシック(サンセリフ)系で表示されてしまう、
―― という現象だということでしょうか?
当方の環境(Windows 7 / 8 + Firefox 41.0.1 / 38.3.0 ERS)では、[Web ページが指定したフォントを優先する] (browser.display.use_document_fonts) の動作に関して、とくに異常は認められませんでした。仮に Firefox のバグだとしても、特殊な条件がそろったときにだけ発現するものかもしれません。
しかし、むしろ把握できる状況からは、ユーザー環境で施されているカスタマイズの中に、原因が潜んでいるような気がします。
というのは、pal さんからアドバイスのあった "設定が保存されない場合の点検" はなさったようですが、気になる文面がいくつかあるからです。
ナノタン さんが書きました:
Firefoxは、アップデートが出るたびにアップデートしてきましたが、Firefox40だけでなく、多分この10年位は、ずっと以前のバージョンから、、かの設定(日本語部分はMS P明朝で、日本語の記事の中にある英数字は、Sylfaen)で表示していました。
ナノタン さんが書きました:
③Firefoxの再インストールについては、アドオンの再インストールと再設定、ユーザースクリプトやユーザースタイルの再設定が面倒そうなので、やる勇気がまだ湧きません。
(1)かなりの長期にわたってひとつのプロファイルを使い続けてきたのでは、と推測されること。
(2)そのプロファイルに、多種多様なカスタマイズが施されているであろう事情が垣間見えること。
Firefox に限りませんが、ソフトウェアのバージョンが上がれば、仕様変更をはじめ機能の追加や削除がおこなわれることはよくあります。
こうした変化に対し、ユーザーが施していたカスタマイズが、単に機能しなくなるだけならまだしも、誤動作するようなことも起こりえます。長い世代にわたって新旧の仕様に対するカスタマイズが混在して蓄積されていると、何かのきっかけで思わぬ動作不良が誘発されることもあります。
これは、単体で起こるだけでなく、複数のアドオンやユーザースクリプトやユーザースタイルの組み合わせが問題を誘発するケースも含みます。
この場合、
(A)「セーフモード」で起動して動作や表示を確かめることで、主にアドオンの影響があるかどうかを切り分けていくことができます。
(B)「新しいプロファイル」で起動して動作や表示を確かめることで、「セーフモード」では確認できない他の要素の影響を判断することができます。
(参考)・基本的なトラブルシューティング
https://support.mozilla.org/ja/kb/troub ... x-problems(補足)
長年 Firefox を使ってこられたのなら、すでに十分ご承知かもしれませんが、いちおう念のため。
Firefox の構成
大別して2つの大きな要素から構成されています。
・プログラムフォルダ=インストールされた実行プログラムの一群。ソフトウェアとしての本体。
・プロファイルフォルダ=ブックマークやパスワード情報、ユーザーが施した設定や導入した拡張機能など、ユーザー固有のデータの集合体。
Firefox を標準的な手順でアンインストールするとき、削除されるのはプログラムフォルダの内容です。プロファイルフォルダの中身は、ユーザーが意識的に指定しない限り、削除されずにそのまま保存されます。
したがって、更新時に何かしらの事情で問題が発生し、プログラムフォルダの内容物に障害が起こったような場合には、単純にアンインストール・再インストールで解決できるケースがあります。
一般的には、Firefox の動作不良・トラブルは、プロファイル内の障害に起因することが多いです。
この場合、まず試すべきは「セーフモード」での動作確認です。
次いで、「新しいプロファイル」での動作確認ですが、ここでは Firefox が複数のプロファイルを扱えることが活きてきます。
新しいプロファイルを作ったからといって、既存のプロファイルが削除されることは(ユーザーが明示的に削除を実行しない限り)ありませんから、既存のプロファイルをまるごと温存したまま、テスト用の新しいプロファイルを追加作成して、その新しいプロファイルで Firefox を起動することで、素の状態の Firefox の動作を確かめられるわけです。
もしも、新しいプロファイルでの動作に異常が認められないのなら、既存のプロファイル内に原因が潜んでいることになります。
ここから先はユーザーの判断次第ですが、いっきに [リフレッシュ] を実行してプロファイルを乗り換えることもできますし、新旧のプロファイルを比較しつつ、既存プロファイルの内容物を少しずつ新しいプロファイルにコピーし、そのつど新しいプロファイルでの動作を確認することで、どこに原因が潜んでいるか絞り込んでいくこともできます。
この間、日常の用途には既存のプロファイルで Firefox を起動すれば、これまでと同様の状態で(トラブルがあるならそれも含めてですが)動かすことができます。
テスト用の新しいプロファイルで検証した結果を踏まえ、引っ越し用の新しいプロファイルをさらに追加作成し、そこに既存プロファイルから機械的に持ち込めるものは持ち込み、トラブルの原因を作っていたものだけ、排除するか新たに構築し直すような手段をとることができます。
いずれにしても、ユーザーが意識的にそうしたり誤操作をしない限り、既存のプロファイルには影響を与えないまま、新しい常用プロファイルを作ることができるわけです。もちろん、ある問題を解決したいという要求の強さと、そのために必要な手間を天秤にかけ、どちらに重きを置くかはユーザーの判断次第です。
とりあえず以上です。役に立たない話だったらすみません。