このフォーラムで障害のあった時期をはさんで時間が経過していますから、もう自己解決されたかもしれませんが......。
まず、下記の公式サポート記事にそって各部の名称等を示してご説明くださると、共通認識が得やすいかと思います。
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使い方ガイド - 画面構成と基本操作
Thunderbird のメッセージペインまたはメッセージを開いたタブやウィンドウで、表示される文字列がウィンドウ幅で自動折り返しされないケースがあるというお話でしょうか。
モニタのサイズ・解像度、Thunderbird のウィンドウサイズ、その中でのメッセージペインのサイズ(とくに横幅)、指定しているフォントサイズなどの組み合わせにより具体的な表示状態は変わってきますが、ひとつの改行コードまでの文字数が多い長文のメッセージに対しても、ウィンドウ幅で自動的に折り返して表示するのが Thunderbird の標準機能です。
これは、プレーンテキスト形式でも HTML 形式でも同様です。
もちろん、送信側が n 文字ごとに改行コードを入れてきたら、それに従って表示されます。
ただし次のような場合、自動折り返しが効かず、横スクロールバーが出ることがあります。
(1)送信元が、HTML 形式のメールで本文全体を [整形済み <pre>] で指定した長文を送ってきて、受信側で表示形式を [オリジナル HTML] または [シンプル HTML] 形式で表示している場合、折り返しが効かず横スクロールバーが出ることがあります。
これは、<pre> 指定の仕様のようなものなので、折り返さないのが正しい動作だったと思います。
(2)スペースを含まない連続した半角英数文字・記号で構成された文字列――典型例として非常に長い URL など――は、折り返されずに 1 行で表示されます。その結果、それら文字列がウィンドウ幅に納まらない分量なら、横スクロールバーが出ます。
iwhr さんが書きました:
改行コードの無い1行のメールを受信した際自動的に折り返すことは出来ないのでしょうか?
ごく順当に作成された日本語メール(文中、部分的に英単語があっても)であれば、改行コードまでが多少長いものでも自動折り返しが効くのが普通です。
それが機能しないのなら、Thunderbird に問題が起こっているのかもしれません。
セーフモードや新規プロファイルでの動作を確かめ、問題点を切り分けてみてはいかがでしょうか。
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セーフモード
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複数のプロファイルを使用する
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Thunderbird 5 リリースノート > トラブルシューティング
問題のメッセージと受信側の表示条件が(1)のようなケースなら、Thunderbird の表示形式をプレーンテキストに切り替えてみてください。HTML の <pre> 指定を無視してテキストとして表示しますので、自動折り返しが機能するはずです。
(2)のようなケースで、非常に長い URL や記号の羅列などを文中に含んでいるのであれば、その部分が全体の折り返しに影響を与えているのかもしれません。
この場合、これを折り返すようにする標準的な設定項目はなく、ユーザースタイルなどで対処することしか思い浮かびません。(例:メッセージペインの body 要素に対して word-wrap: break-word; を指定するなど)
他にも、送信側と受信側のそれぞれの条件の組み合わせによって横スクロールバーが出るケースがあるかもしれませんが、典型例としては上記のようなケースが多いように思います。
(注)
ご存知のように、改行コードまでが極端に長い文字列のメールは文字化けなど様々な問題を引き起こしやすいため、よくある「電子メールの書き方」などの各種チュートリアルではそのようなメールの作成を推奨しておらず、改行コードを適宜入れることが望ましいとされているはずです。
「改行コードの無い1行のメール」が途中から文字化けを起こした結果、長蛇の記号の羅列が発生し、その結果として(2)のパターンで横スクロールバーが出ることもあります。
いずれにしても、そのようなメールを送ってくる側に根本的な原因があるのは確かです。とはいえ、受信してしまった以上はなんとか期待どおりの表示にしたいと考える気持ちもわかります。
なおこれもご承知と思いますが、「改行」と「折り返し」はイコールではなく、「改行」というのはきちんと改行コードが入っているという意味ですね。
ちょっと大雑把ですが以上です。外してたらすみません。