Firefox 4.0b9 が出てきたので、これまで 4.0b8 で試したきた「対策」を 4.0b9 でも試してみました。
いまのところ、どれも 4.0b8 のときと同じように働いています。
| そもそも「対策」と呼んでいいものかどうかわかりませんけど...。
ところで、ふと思い立って Firefox 4.0b9 にアドオン版 Firefox Sync 1.6.1 をインストールしてみました。
| 現時点では、Firefox Sync 1.6.1 は 4.0b8 までの対応で、
| 普通にやると 4.0b9 にはインストールできません。
| install.rdf を書き換えるなど、強制インストールする手順が
| 必要です。
omni.jar 内の components\Weave.js や modules\services-sync を無効にして標準装備の Firefox Sync の機能が停止していることを確認できている 4.0b9 に、アドオンの Firefox Sync 1.6.1 をインストールすると、標準の Firefox Sync は無効になったままアドオンの Firefox Sync が機能しました。
| アドオンのインストールについてもっと早く試しておくべきだったのを、
| つい後回しにしていたため、ここに来てこれまでの対策はなんだったのか
| と思わせる徒労感が......。orz
アドオン版 Firefox Sync では、userChrome.css での対策を施してあるとメニューやオプションから設定をおこなうことはできませんが、アドオン・マネージャの画面からは Sync の設定画面が開けるので、セットアップや接続・同期はできます。
4.0b9 でのアドオン版 Firefox Sync の対策として、いま思いつくのは次のことだけです。
● アドオン・マネージャに Firefox Sync を表示しない
userContent.css を使って、アドオン・マネージャにアドオン版 Firefox Sync を表示しないようにすることはできます。
コード:
/* アドオンマネージャに Firefox Sync (1.6.1) を表示しない */
.addon-view[value="{340c2bbc-ce74-4362-90b5-7c26312808ef}"]
{display: none !important;}
userChrome.css での対策と併用することで、(一定スキル未満のユーザーに対して)標準の UI からいずれの Firefox Sync も操作(セットアップや接続・同期)を不能にすることはできると思います。
blocklist.xml にブロック情報を書き加えて、アドオン版 Firefox Sync のインストールを規制することも可能です。
ただし、blocklist.xml は適宜更新されるため、ブロック情報の維持には blocklist.xml に読み取り専用属性をつけるなどしてロックする必要が出てきます。そうなると、本当に危険なアドオンの情報が更新されなくなるので、逆に大きなリスクを抱え込むことにもなりかねません。そのため「対策」からは外しました。
どうしてもアドオンやオプション設定の全般的な使用を制限したいなら、いっそ定番の
Public Fox を入れてみるのも選択肢のひとつにはなるかもしれません。
Public Fox は、Firefox Sync だけを対象にすることはできないので、個々のユーザーが使用する個別の Firefox には向かないと考え、最初は「対策」に含めなかったのですが、会社や学校といった組織の管理下にある共用端末など、ユーザーは複数だが管理者が一元的に管理している場合にはこっちのほうで大網をかけたほうが手っ取り早いかもですね。
アドオン版 Firefox Sync については、4.0 が正式リリースされたあと、3.6 系のサポート期間内は維持されると考えられますが、そのあとはどうなるか見当がつきません。Sync が完全に Firefox 本体の標準機能になってしまえばアドオンの存在意義はなくなるかもしれませんし......。
もともとは、アドオンの扱いもおぼつかないユーザーが、標準装備されているがゆえに安易に使用してしまうことが懸念されたため、この Firefox Sync を強制的に機能停止できないかと考えはじめました。だから、アドオンについては切り離して考えたほうがいいのかもしれません...。 なんだかどんどん姑息な発想にはまっていく自分が情けないです。
まとまりのない話になりましたが、いちおう情報まで。