kiyo4_k さんが書きました:
私の方は、相手とのやり取りもあるので6月に問題が発覚した時点で仕事用はQMAIL3に戻しています。
ふと思い立って実験したところ、送信時の文字エンコーディングとして Shift_JIS や EUC-JP を指定する場合には、 ISO-2022-JP を指定する場合と異なり、勝手に UTF-8 に変換されることはない(1)ようです。
■PGP/MIME を使わずに処理を行った場合
【署名のみ】
Content-Type: text/plain; charset=Shift_JIS または EUC-JP
Content-Transfer-Encoding: 8bit
PGP ブロックに Charset 指定なし
【署名 + 暗号化 および 暗号化のみ】
Content-Type: text/plain; charset=Shift_JIS または EUC-JP
Content-Transfer-Encoding: 8bit
PGP ブロックに Charset 指定あり (Charset: Shift_JIS または EUC-JP)
ASCII armor の復号内容には Content-Type ヘッダや Content-Transfer-Encoding ヘッダが存在しない。
ASCII armor の復号内容の文字列は quoted-printable されていない。文字コードは Shift_JIS または EUC-JP 。
■ PGP/MIME を使って処理を行った場合
【署名のみ】
Content-Type: text/plain; charset=Shift_JIS
Content-Transfer-Encoding: quoted-printable
PGP ブロックに Charset 指定なし
【署名 + 暗号化 および 暗号化のみ】
PGP ブロックに Charset 指定なし
encrypted.asc の復号内容には、 Content-Type ヘッダや Content-Transfer-Encoding ヘッダが含まれる。
Content-Type: text/plain; charset=Shift_JIS または EUC-JP
Content-Transfer-Encoding: quoted-printable
encrypted.asc の復号内容の文字列は quoted-printable されている。
といった感じになり(2)、 ISO-2022-JP を指定したときのように、 PGP/MIME を使わずに暗号化を含む処理を行うと、メールヘッダの charset と ASCII armor の復号内容の文字コードが異なってしまう、といった状況にはならないようです。
(1) 特殊な扱いをされているのは、日本語というより ISO-2022-JP のようなので、この挙動は当然といえば当然なのかもしれませんが。
(2) もちろん、これらのケースでも、相手方が Shift_JIS や EUC-JP に対応しているか、 quoted-printable の扱いに問題がないか、といった心配はあります。