いくつか気がつくことを書かせていただきます。
n700a さんが書きました:
PDFファイルをクリックすると、突然「更新を確認する...」と表示されるようになってしまいました。
今までは、普通にPDFファイルが表示されていました。
「ここをクリックするとプラグインを実行します」をクリックすれば、今まで通り表示されます。
プラグインを介した動作については、SeaMonkey 2.14(Firefox 17.0 相当)から追加された機能として、"Click to Play" があります。(試験的な搭載は 2.13 からありましたが、きちんと働くようになったのは 2.14 から。)
"Click to Play" 機能の詳しい追加・修正情報は、SeaMonkey のリリースノートおよびチェンジログに書かれています。ただし英語ですが...。
(関心があるなら、記事中のリンク先を含めて参照してみてください。)
日本語の簡単な記述は、Firefox 17.0 のリリースノートに書かれています。
SeaMonkey における "Click to Play" 機能の働きとしては、
導入されているプラグインが、その時点で――
(A)安全性が確認されている最新のバージョンである場合
SeaMonkey 2.14.* の [設定] -> [詳細] -> [スクリプトとプラグイン] -> [プラグインの読み込みを要求されたとき] -> [既定ですべてのプラグインを有効化] にチェックの入った状態が "Click to Play" 機能が無効であることを意味し、これがデフォルトです。この状態では、プラグインの動作は基本的に従来と同じようになるはずです。
逆にここのチェックが外れていると、"Click to Play" 機能が強制的に有効になって、あらゆるプラグインの実行はユーザーの判断待ちになるため、
引用:
ここをクリックするとプラグインを実行します
の文字列だけの警告が表示されるようになるはずです。
(B)脆弱性のある古いバージョン、あるいはマルウェアなどが入れる危険なものの場合
SeaMonkey 2.14.* の [設定] -> [詳細] -> [スクリプトとプラグイン] -> [プラグインの読み込みを要求されたとき] -> [既定ですべてのプラグインを有効化] にチェックの入った状態であっても、"Click to Play" 機能が働きます。
このときの警告文は
引用:
更新を確認する...
ここをクリックするとプラグインを実行します
と出るはずです。
n700a さんが書きました:
昨日まではこの表示は出ませんでした。
昨日のシャットダウン前に、必要なファイルのバックアップをこれまで使い続けているバッチファイルでコピーしました。
Seamonkeyのメールや設定ファイルをコピーするだけのバッチファイルなので、ファイルを削除するような設定にしていません。
また、新規のプロファイルを作成しても、同様の表示が出ます。
SeaMonkey を 2.13.* から 2.14.* にアップグレードした直後に起こったのではなく、2.14.* にしてからもしばらくは従来どおりの動作になっていて、ある時期を境にご質問のような動作になったのでしょうか?
n700a さんにとっては不本意かもしれませんが、警告が出るようになった動作のほうが 2.14.* の正常な動作だと思います。
ある時期を境にそれ以前と以後で突然動作が変わった理由は、ご提示の情報だけでは見当がつきません。
動作が変わった前後の SeaMonkey の設定内容やプラグインの状態等が詳しくわかれば、何か見えてくることがあるかもしれませんが...。
n700a さんが書きました:
このプロセスを省略することはできるのでしょうか?
なお、Acrobat(Readerではありません)は8.0をインストールしており、Readerの最新バージョンをインストールするとAcrobatとReaderのバージョンにそごが出そうな気がするためあえて古いままにしています。
Acrobat 8.0 は、すでに Adobe のサポートが終了した製品だったと思います。
そうであれば、Acrobat 本体はもとより、そこに含まれるプラグインには、9.0 以降のバージョンでは修正されているセキュリティ脆弱性が、修正されないまま多数潜んでいます。
Mozilla 製品は、深刻な脆弱性や不具合のあることが明確に分かっているプラグインを安易に実行しないよう、ユーザーの安全性を守ることを優先しています。"Click to Play" 機能もそのひとつです。
「このプロセスを省略する」ためには、お使いの Acrobat を最新のものにアップグレードするのが最善の方法でしょう。
とはいえ、ユーザーの環境や使用条件は多様ですから、それができない事情があるのかもしれません。
この場合、せめてブラウザで使う PDF リーダーを、Acrobat 8.0 以外の安全なものにすることが望ましいと思います。
バージョンの異なる Adobe Acrobat と Adobe Reader を組み合わせて使用することは、条件付で可能です。
この件についての詳細は、Adobe 社のヘルプ記事を参照するなり、サポートに問い合わせるなり、Adobe のサポートフォーラムを利用するなりしてください。
(Mozilla 製品が直接関わらない話題を続けるのは、このフォーラムにはなじみませんので。)
以上、ご希望の解法には程遠いかもしれませんが、参考になるところがあればってことで。的外れだったらすみません。
(余談)
個人的には、Acrobat 8.0 を使い続けることはお勧めしません。
とくに、サポートが終了して脆弱性への対処が一切おこなわれていないバージョンの Acrobat とそのプラグインを使い、Web 上から直接ブラウザで PDF ファイルを開くような使い方は、安全上やめたほうがいいと思います。
最善とはいえませんが、どうしても Acrobat 8.0 を使い続けなければならない場合、下記のような次善の策もあります。
動作的には少々やぼったくなりますが、ポータブル版のある別種の PDF リーダーの最新バージョンを導入し、SeaMonkey のユーザー設定で PDF ファイルを開く既定のプログラムに指定してやることで、Web 上の PDF ファイルをクリックすると、その PDF リーダーが起動して当該 PDF ファイルを開くようにはできると思います。
ポータブル版であれば、(ユーザーが意図的に変更すれば別ですが)導入時に Windows レジストリの変更はしませんから、現状の Acrobat 8.0 のシステム設定を維持したまま、SeaMonkey で Web 上の PDF ファイルを開く場合に限って任意の (そして安全な)PDF リーダーを使えます。