aka さんが書きました:
なお、ご質問いただいていた、Entryの初期化の意味は、存在しないAdds-onについてAbout:configのEntryを消去したい、という意図でした。
前の投稿ではあのように書きましたが、ご要望を実行する上での現状が、
(1)現在の Thunderbird 3.0 が何の問題もなく動いていて、
(2)アンインストールしたアドオンの名称を覚えていて項目を適切に選択できる自信があり、
(3)そのアンインストールしたアドオンのエントリー数が多くない、
という場合なら、Sakuraya さんがご説明くださった方法でもいいかな、と思い直しています。
一方、アドオンによっては、Thunderbird の初期設定に変更を加え、アンインストール時にそれを元に戻さないものもありますので、そのような設定値を含めて初期化したいとか、prefs.js 以外にアドオンが残していったファイル / フォルダを含めてプロファイル全体をリフレッシュしたい場合は、やはり新規プロファイルに移行するほうがよいと思います。
aka さんが書きました:
>新規プロファイルで prefs.js そのものを刷新し、メールや RSS 、アドレス帳、パスワードなどのデータを現行プロファイルから移行させ
とのご指摘ですがこちらは具体的にはどのようにすればできますでしょうか?
前の投稿で挙げた(参考)先をまずご確認いただければと思います。
http://www.mozilla-japan.org/support/th ... rd/profile
http://wiki.mozilla.gr.jp/wiki.cgi?page=Profile+guide
その上で、すでに Thunderbird 3.0 で運用されている現行プロファイルから、表題の目的で作成される新規プロファイルへ移行する、という観点で注意点を書きます。
※“間違い”や“もっと簡単なやり方”があるかもしれません。他のみなさんから訂正・補足いただければありがたいです。
●アカウント(これは一から設定し直しになります)
新規プロファイルを作成するときに必要なアカウント(POP3、IMAP、News、Feed など)を設定します。それらのアカウント情報が、新規プロファイル内の prefs.js に記述されます。
それぞれのアカウントに対応したフォルダ(<xxxxxxxx.default >\Mail / <xxxxxxxx.default >\Mail¥Feed / <xxxxxxxx.default >\IMAP など)が作成されます。
現行アカウントとそっくり同じ設定をすれば、Mail フォルダ等の基本部分は同じ構成になるはずです。
この時点では、新規プロファイルにアドオンを入れていないはずなので、extensions フォルダ内は空です。prefs.js にはアドオンに関する情報は何もなく、Thunderbird の正常動作に必要な最小限の情報だけが書き込まれた状態です。
以下は、Thunderbird を終了させた状態で行います。
●メール / News / RSS などのメッセージデータ
アカウント作成時に構成されたそれぞれのフォルダ内に、現行プロファイルにある対応するフォルダの中身をコピーすれば、各メッセージはそのまま移行できます。(要するに、アカウントをきちんと設定した上で、現行プロファイルと同じフォルダ構成を新規プロファイル内に再現してやれば、サブフォルダを含めてメッセージデータの移行は完了すると考えてください。)
なお、メッセージフィルタの設定は、Mail フォルダ内にあるので同時に引き継げます。
●アドレス帳
デフォルトの [個人用アドレス帳] と [記録用アドレス帳] の 2 つだけを使っていた場合、現行プロファイルにある、abook.mab と history.mab を、新規プロファイルにコピーすれば大丈夫です。
もし、この 2 つ以外にアドレス帳を作っていた場合、その情報が prefs.js に記述されているので、単に対応する *.mab をコピーしただけではアドレス帳の画面で認識されません。
prefs.js を手作業で編集する方法もありますが、現行プロファイルで起動した Thunderbird からそのアドレス帳をエクスポートし、新規プロファイルで起動した Thunderbird からそれをインポートする方法が安全だと思います。
●パスワード
Thunderbird 3.0 で新規アカウント設定時にパスワードを入力できますが、省略もできます。その場合、次の手順で旧→新の移行ができます。
現行プロファイルが、すでに Thunderbird 3.0 で起動され、正常にメールの送受信が行われているのであれば、次の 2 つのファイルを新規プロファイルにコピーすれば大丈夫なはずです。
signons.sqlite
key3.db
なお、signons.sqlite と key3.db はペアで機能します。必ず 2 つをいっしょに現行プロファイルから新規プロファイルへ上書きコピーしてください。
●アドオン
本当に使いたいアドオンだけ、改めてインストールします。(現状で、3.0 に正式対応しているアドオンは多くないと思いますが...。)
prefs.js には、それらのアドオンを使う上で必要な情報だけが書き込まれます。
その他、このフォーラム内や Google などを検索すると、いろいろな事例が出てきます。それらを参考にされることをお勧めします。(ぼくの説明より分かりやすいもの、aka さんの実情に近い事例などがあるかと思いますので。)
現行のプロファイルを削除したり、変更を加えて壊したりしない限り、新規プロファイルへの移行は何度でも行えますので、あまり気負わず、しかし慎重に、作業をすすめていただければよろしいかと思います。