みかん さんが書きました:
テスト確認の際に気付いたのですが・・
暗号メールを受信した際に、メール右上の「OpenPGP」をクリックすると
以下のように表示されます。
「メッセージは以下の鍵の所有者に向けて暗号化されました」と表示されます。
送信メッセージだとこれでよいと思われますが・・
受信メッセージだとすこし違和感があります。
(送信メッセージの流用が原因だと思われます)
参考までに例・・
「メッセージは以下の鍵の所有者が暗号化しました」など
メールアドレスと鍵の内容は、上記内容でつじつまはあいます。
現状のメッセージで合っています。
OpenPGP および S/MIME によるメッセージの署名・暗号化ですが、ややこしいのですが、
・署名: 送信者が「送信者自身の秘密鍵で」行い、受信者が「送信者の公開鍵で」検証
・暗号化: 送信者が「受信者の公開鍵に対して」行い、受信者が「受信者自身の秘密鍵で」復号
となります。
署名の場合でしたら「メッセージは以下の鍵の所有者によって署名されました」旨の表示で問題ありません。
みかんさん宛に A さんが署名したメッセージを送信した場合を想定すると、実際には
引用:
このメッセージには検証済みの鍵による有効な署名が含まれています。
署名者の鍵 ID: A さんの鍵情報
のように表示されます。
一方暗号化の場合、みかんさん宛に A さんが暗号化したメッセージを送信した場合を想定すると、メッセージは「A さんの鍵を使って」ではなく「みかんさんの鍵に対して」暗号化されていますので、
引用:
メッセージは以下の鍵の所有者に向けて暗号化されました:
みかんさんの鍵情報
と表示されるのが正常な状態です。
暗号化だけの場合、暗号化を行った A さんの鍵に関する情報はどこにも含まれませんので、「メッセージは以下の鍵の所有者が暗号化しました: A さんの鍵情報」のような表示を行うことはできません。
署名・暗号化の両方を行った場合には、A さんの署名付きメッセージをみかんさんの鍵に対して暗号化するため、A さんの鍵情報付きの署名に関するものと、みかんさんの鍵情報付きの暗号化に関するものの両方が表示されます。
テストのためにみかんさんがみかんさん自身に対して暗号化メッセージを送信した場合、自分が暗号化したことを当然知っているため
引用:
メッセージは以下の鍵の所有者が暗号化しました:
みかんさんの鍵情報
と表示されても正しいように思えてしまいますが、実際には上記の通り誤りとなります。