諸行無常 さん、書き込みありがとうございます。
まあ栄枯盛衰は世の常ですし、ぼく個人としては、どんな状況になってもシタバタしないで粛々と仕事を進められるよう、前もって備えておくだけだと思っています。
Thunderbird 本体のカスタマイズ性やアドオン(拡張機能)の対応が充実しているに越したことはありませんが、柔軟性は人間のほうが遥かに上なので、その "人間力" を衰えさせないため、あまり便利さの依存症にならないようにも心がけてきました。あれこれお膳立てされていないと自力ではまともに仕事ができないっていうのも格好悪いですからね。自分にとっての効率的な環境構築は自前の創意工夫で、みたいな感じで対応しています。
諸行無常 さんが仰っている趣旨はおおむね理解できますが、次の2点は当方の実感と異なります。
諸行無常 さんが書きました:
●現状では、(v68+)Windows 版は「32bit」仕様に限定されています。Thunderbird の起動とメッセージ読み込みは、60.8.0 (64 bit) に比して「鈍重さ」を実感し、新規のまっさらな状態でさえも「起動に4±秒ほど」を要し、メッセージの読み込みも鈍さが顕著です。
当方はいまだに Windows 7 というのがナンですが、60.8 と 68.0b5(ともに 32bit 版)を比較して、起動時間や各種動作に顕著な差は感じられません。
おそらく当方は低スペックなシステムなので、60.8 の動作そのものが遅めで、それとの比較では 68.0b5 も大差ない、みたいな感じだとは思いますが...。
単純な起動速度や動作の反応性だけでいえば、併用している Sylpheed のほうがキビキビした動作をしてくれます(当方の環境では)。
メモリー消費量に関しては、60.8 のテスト用プロファイルと 68.0b5 のテスト用プロファイルの中身をそろえ、それぞれセーフモードで起動したときを比較すると、わずかながら 68.0b5 のほうが少なかったです。(セーフモードで起動し、約 30 秒放置した後の状態をタスクマネ―ジャーのプロセスパネルで確認)
60.8 = 86.3 MB
68.0b5 = 79.8 MB
起動速度や各種動作の反応性は、使っているアドオン(拡張機能)の種類と数の影響を受けますし、メモリー消費量も同様です。
諸行無常 さんが書きました:
●アドオンマネージャーは、Firefox と同様のスタイルで、拡張機能の個別管理(詳細情報…や、ATN への遷移)に手間を要します。しかもアドオンのオプション設定(Preference)は、「メニュー > アドオンを選択し、目的のアドオン」をクリックしなければ、機能の詳細設定が不可能です。エントリーユーザーは疎か、既存ユーザーでさえも難解な仕様です。
個々のアドオン(拡張機能)の管理にまつわる部分では、60.x から 68.0b5 で大きな変更はないと思います。
45.x や 52.x では、いったんアドオンマネージャーを開き、表示された一覧の中から目的のアドオンの [設定] を押すことで、そのアドオンの設定画面を開いていました。
60.0 で、いちいちアドオンマネージャーを開かなくてもいいよう、[三] 型のアプリメニュー(通称:ハンバーガーメニュー)の [アドオン] に各アドオンごとの設定画面を開く項目が追加されました。メニューバーから [ツール] -> [アドオンのオプション] でも同じことができます。
68.0b5 では、ハンバーガーメニューの表示が変更されていますが、アドオンの個別管理については基本的に 60.x の仕様を踏襲しています。
60.x と 68.0b5 でも、45.x や 52.x と同様にいったんアドオンマネージャーを開き、そこから各アドオンの設定画面を開くことは可能ですから、ユーザーは自分に馴染む方法を使えばいいだけの話じゃないでしょうか。
そういうアドオンマネージャーレベルの話ではなく、インストールしたアドオンが Thunderbird のメニューに自身の設定項目を追加してくることを仰っているのなら、そのあたりの制約は 60.x / 68.0b5 で強化されているようです。
個々のアドオンが好き勝手なところに自身のメニューを追加してユーザーが混乱するので、60.0 のとき [アドオンのオプション] として一カ所にまとめ、それが 68.0b5 でも引き継がれているというふうに、ぼくは理解しています。
アドオンマネージャー自体の表示に関しては、Firefox 68 では extensions.htmlaboutaddons.enabled が初期値 true になっており、アドオンごとの操作は […] 型のメニューを開く手間が増えています。
一方、Thunderbird 68.0b5 ではこの初期値はまだ false のままで、従来並みの [設定] [無効化] [削除] といったボタン表示です。
(この時点で、68.0b5 からリリース候補版に進んでいますが、テストしたのは 68.0b5 なので、そのまま書きました。)
(余談)
諸行無常 さんが書きました:
「Thunderbird beta」は、
テレメトリ(遠隔測定)機能をオプトアウトできません。
Thunderbird では、「オプション」>「詳細」>「データの選択」のページ:
パフォーマンス情報の送信
クラッシュレポートの送信
の二項が、テレメトリ機能ですが「パフォーマンス情報の送信が有効化 & Locked」されています。
Thunderbird 68.0 のリリース候補版(Build ID 20190812205125)では、これまでのリリース版と同じように、[パフォーマンス情報の送信] は初期値無効で、ユーザーがオプトインしたときだけ有効化されるようです。
とりあえず以上です。おかしなことを書いていたらすみません。忌憚なくご指摘ください。
(おことわり)
現在、健康上の制約により不定期な書き込みしかできなくなっています。すぐに応答できない場面がかなり多くなりますことを、ご容赦ください。