【重要】
いまお使いのプロファイルのバックアップをとっておくことをお勧めします。
すでにプロファイルが何らかのダメージを受けている可能性がありますが、これ以上悪化した場合でも、最低限バックアップ時点までは戻せる条件を確保しておく意味があります。
【本題】
いまある情報だけでは断定できませんが、次のようなことが推測されると思います。
1. [最適化] の件
(a)メールが保存されている [受信トレイ] などの実体ファイルが肥大化・破損している可能性。
(b)プロファイルの置き場所の容量的あるいは書き込み権限などの制約がある可能性。
2. [スレッドを新しいタブで開く] の件
グローバル検索と索引データベースに、何らかの問題が起こっている可能性が考えられます。
その根本的な原因は、[最適化] の件で挙げている(a)や(b)にあるのかもしれませんが、いまの時点で断言はできません。
(1. [最適化] の件)
SSMOZAILLA さんが書きました:
現在、サンダーバードを立ち上げると、
「ディスク領域を節約するため、すべてのローカルフォルダーとオフラインフォルダーを最適化しますか?
約 588 MB 節約できます。」こちらが表示され、
最適化を選択すると、
「フォルダに書き込みできなかったため、受信トレイフォルダを最適化できませんでした。
ディスク領域が十分にあるかどうか、ファイルシステム書き込み権限があるかどうか
確認してから再度試してください」と表示されます。
まず、2つの観点から現状を明らかにしていく必要があろうかと思います。
(1)アカウント設定がどのようになっているか不明ですが、アカウントがひとつしかない場合はその [受信トレイ] を、複数ある場合は起動時に自動的に受信するように設定しているアカウントか、最も頻繁にメールの出入りがあるアカウントの [受信トレイ] を選択し、右クリックから [プロパティ] を選んで、[フォルダーのプロパティ] ダイアログを開き、[メッセージ数] と [ディスク上のサイズ] を確認してみてください。「約 588 MB 節約できます」の警告から、かなりの [ディスク上のサイズ] が表示されるのではないかと思われます。
極端な事例ですが、[最適化] をキャンセルして長期間使い続けてきた場合、ひとつのフォルダーが [メッセージ数 : 5] 、[ディスク上のサイズ : 870 MB] といった異常なことも現実に起こりえます。
(注)
[受信トレイ] 以外のフォルダーも関連しているとは思いますが、一般に最もメールの出入りが激しいのが [受信トレイ] なので、まずはそこの状態を確認するのが出発点かと思います。もし、容量の大きなファイルを添付して送信する機会が多いのなら、[送信済みトレイ] も調べてみてください。
(2)お使いの Thunderbird が起動したとき読み込んでいるプロファイルがどこにあるのか、確認してください。
[ヘルプ] -> [トラブルシューティング情報] -> [アプリケーション基本情報] -> [プロファイルフォルダー] を見て、(ローカルドライブ) と表示されていたら、文字通りの場所にプロファイルフォルダーが存在していると Thunderbird が認識しています。
ページタイトル「トラブルシューティング情報 」と書かれた右下のほうにある、[アカウント名を含める] にチェックを付けると、そこにプロファイルフォルダーのフルパスが表示されます。(確認が終わったらチェックを外しておいてください。)
ごく標準的な手順で Thunderbird がインストールされていれば、その場所は普通、
C:\Users\<User Name>\AppData\Roaming\Thunderbird\Profiles\<xxxxxxxx.default> (ローカルドライブ)
のように表示されるはずです。
もしここが、C:\Users\ のように C ドライブから始まっていたら、お使いの PC の C ドライブの状態を調べてみてください。C ドライブが SSD の場合、[最適化] を実行する上で容量的な制約があるかもしれません。
もし、C 以外の別ドライブ(D:\ とか E:\ とか)になっていたら、そのドライブの状態を明らかにしてください。極端な事例ですが、USB メモリーにポータブル版の Thunderbird を入れて使っているといったことが、あるのかないのか...。
(2. [スレッドを新しいタブで開く] の件)
SSMOZAILLA さんが書きました:
「スレッドを新しいタブで開く」でメール内容を確認しようとすると、
受信メールは表示されず、送信メールのみ表示されるか、
タブ表示はされるが、送受信メールが1通も表示されない、
そもそもタブ表示もされないなど、確認ができずにいます。
[スレッドを新しいタブで開く] は、グローバル検索の機能です。
[オプション] -> [詳細] -> [一般] -> [高度な設定] -> [グローバル検索と索引データベースを有効にする] が有効になっているとき働きます。
ご提示のような症状だとすると、索引データベース(global-messages-db.sqlite)が破損している可能性が高いと考えられます。
global-messages-db.sqlite は、送受信したメールや、それを移動・削除した結果の複製をデータベース形式で保存しています。
本件の場合、global-messages-db.sqlite が単独で破損したというよりは、元となるメールデータに何らかの異常があり、その影響が global-messages-db.sqlite にも及んでいると見た方が筋が通るような気がします。
こちらの問題は、Thunderbird 本体のメールデータの保存状態が正常化であれば、global-messages-db.sqlite の再構築で解決することが多いです。
正常な状態のメールデータから global-messages-db.sqlite を作り直すことはできますが、逆はできませんから、注力すべきは(1. [最適化] の件)だと思います。
【対策】
まず、できるだけ正確に現状を把握することが、より適切に解決への道筋をつけるための前提となります。
いまある情報だけでは、積極的に「こうしてください」という対策を述べるのは難しいです。
ただ、ひとつ試すとしたら、起動後、[最適化] の警告をキャンセルしたあと、[ごみ箱] をまず空にし、メールの少ないフォルダーから順に、個別に [最適化] をおこなってみることでしょうか。(フォルダーを右クリックして [最適化] です。)
そうすることで、[最適化] の実行に際して発生する(けっこう大きな)負荷を、分散できるかもしれません。
【予防】
標準的な設定で Thunderbird を使っていれば、[オプション] -> [詳細] -> [ネットワークとディスク領域] -> [ディスク領域] にある [ディスク領域を合計 <20> MB 以上節約できるときはフォルダーを最適化する] は初期値でチェックが付いているはずです。
この条件でこまめに [最適化] を実行していれば、一回一回はそれほど大きな負荷はかかりませんし、個々の保存フォルダーを常に最適な状態で維持できます。
しかし、[受信トレイ] その他のフォルダーに溜め込んだメールが膨大になり、ギガバイト級を超えるような容量になってから一気に [最適化] を実行すると、非常に大きな負荷がかかります。システムスペックとの兼ね合いによっては、それが障害の引き金になることもありえます。
とりあえず以上です。的外れな話になっていたらすみません。
(おことわり)
現在、健康上の制約により不定期な書き込みしかできなくなっています。すぐに応答できない場面がかなり多くなりますことを、ご容赦ください。