グリコ さんが書きました:
バージョンは、38.5.0と、45.4.0で試しましたが同じ現象が起きました。
いちおう、お約束なので最初に書いておきます。
ご承知のこととは思いますが、Thunderbird 38.5.0 および 45.4.0 はサポートの終了した古いバージョンです。
38.5.0 = 2015 年 12 月リリース
45.4.0 = 2016 年 10 月リリース
現時点での最新バージョンは、2018 年 5 月リリースの Thunderbird 52.8.0 です。
会社などの法人内では、独自の事情により旧バージョンであることを承知の上で使い続けることもあるので、一概に否定はしません。それでも、セキュリティ上のリスクは確実に高くなるので、その点は要注意です。
旧バージョンにはなく新バージョンで発生するバグもありますが、ふつうは旧バージョンにあった不具合も新バージョンでは修正されているほうが多いので、そのあたりも念頭に置いてお考えください。
グリコ さんが書きました:
アカウントは2つ登録しています。
メッセージフィルタ―が働かないアカウントは、IMAP ですか、POP ですか。
受信メッセージの形式はひとつに絞れないかもしれませんが、「実際に本文を"田中"にしてoutlookから対象アカウントへメールを送ってみ」た結果「振り分けされない現象」が起きているメッセージ(メール)は、HTML 形式ですか、プレーンテキスト形式ですか、それとも両方ともですか。
【考察と点検作業】ご質問の文面をながめた限りでは、メッセージフィルタ―の設定に関して、とくに問題がありそうな部分は目につきませんでした。
(できればメッセージフィルターまわりの設定内容を具体的に精査していくほうがいいとは思いますが、いまの優先順位としては後回しにします。)
既出の情報からは、指定条件で検索・抽出したあとの動作が実行できていないというよりは、検索・抽出そのものができないように感じられました。
メッセージフィルタ―の設定に問題はないが、正しい検索・抽出ができないケースとしては、次のような事例があります。
(参考)
・メッセージフィルターにヒットしないメール
forums.mozillazine.jp/viewtopic.php?f=3&t=16932
上記トピックとそのリンク先トピックの要点は、特定の文字セットとエンコーディング方式の組み合わせによっては、Thunderbird の検索機能が正しく働かない場合がある、ということです。…
【A】実際にテスト送信して、Thunderbird で受信したメールのメッセージソースを調べてみると、どうなっていますか。
Content-Type の charset と、Content-Transfer-Encoding の内容に重点を置いて確認してみてください。
グリコ さんが書きました:
ただ、本文を"TANAKA"にしたメールは問題なく振り分けされました。
このテストメールは、本文に "TANAKA" の文字列だけを書いたものですか。
もしそうなら、適当な日本語の文章を書いた中に、"TANAKA" の文字列を入れ込んで試してみてください。
そうすることで、"TANAKA" の文字列だけ(半角英数文字だけ)の場合と、文字セットとエンコーディング方式が変わるはずです。
Thunderbird 内部でできる比較用のテストしては、次のような方法もあります。
当該アカウントで、作成したメッセージを下書き保存し、[下書き] フォルダを対象にメッセージフィルタ―を手動で実行します。
([以下の動作を実行する] は、移動ではなく [メッセージにスターをつける] などのマーク付けでもかまいません。テスト目的は指定条件による検索・抽出の可否ですから。)
Thunderbird の [オプション] -> [表示] -> [書式] -> [フォントと配色] の [詳細設定] から開く [フォントと文字エンコーディング] の画面で、[テキストエンコーディング] の [送信メッセージ] から既定のテキストエンコーディングを [Unicode (UTF-8)] 、[日本語 (ISO-2022-JP)] などに切り替えられます。
また、メッセージ作成画面のメニューバーの [オプション] -> [テキストエンコーディング] から、作成メッセージに適用する文字セットを変更できます。こちらは、[日本語 (Shift_JIS)] [日本語 (EUC-JP)] なども選択できます。
その結果、下書き保存したメッセージのヘッダが変わるはずです。それによってメッセージフィルタ―の動作に違いが現われるかどうか、調べてみてはいかがでしょう。
違いが現われる場合、メッセージソースの Content-Type と Content-Transfer-Encoding に規則性のある差異は見出せますか。
ここまでは、上記
【A】を想定しての点検作業です。
それとは異なる原因があるとしたら、基本的なトラブルシューティングで問題点を切り分けていくのが常道だと思います。
まずは、「セーフモード」での動作を試してみてはいかがでしょうか。アドオン(拡張機能)の影響の有無を判断できると思います。
(参考)
・Thunderbird のセーフモード | Thunderbird ヘルプ
support.mozilla.org/ja/kb/safe-mode-thunderbird
また、新しいプロファイルを追加作成し、そこにアカウントをひとつ設定して、メッセージフィルタ―の動作を確かめることで、既存のプロファイルとの比較ができます。
(参考)
・複数のプロファイルを使用する | Thunderbird ヘルプ
support.mozilla.org/ja/kb/using-multiple-profiles
まず既存の環境で、メッセージフィルタ―が働かないメールをいくつか、[名前を付けて保存] -> [ファイル] から、eml ファイルとして保存しておきます。
テスト用の新しいプロファイルを追加作成し、そこに作ったアカウントの [受信トレイ] に、保存した eml ファイルをドラッグ&ドロップすると、[受信トレイ] にインポートされます。
この状態で、インポートしたメールに対してメッセージフィルターを実行し、"田中" の文字列で検索・抽出ができるかどうか試してみてください。
メッセージフィルターの条件は、既存プロファイルと同じに設定します。まったく素の状態の Thunderbird の動作を確認することで、いまよりは問題点が見えてくるかもしれません。
さらに、既存プロファイルの当該アカウントのフォルダ内にある msgFilterRules.dat を、新しいプロファイルに作ったアカウントフォルダ内にコピーすると、メッセージフィルタ―のルールが移植されます。この状態でのテストと、まったく新規にルールを作ったときで結果に違いが出るなら、既存の msgFilterRules.dat に何かしらの障害が起こっている可能性も出てきます。
とりあえず気がついた点だけですが、以上です。的外れな話だったらすみません。
(おことわり)
現在、健康上の制約により不定期な書き込みしかできなくなっています。すぐに応答できない場面がかなり多くなりますことを、ご容赦ください。