Okito さん、当方からの問いかけにお答えいただき、ありがとうございました。
返事が遅くなってすみません。
Okito さんが書きました:
通常のファイル添付と、添付ファイルなしでは、「Part 1.2」は存在しません。
ならば、Filelink 機能に絞って本件の問題を考えていいように思います。
Okito さんが書きました:
作成中の画面では、Boxにアップロード後も添付ファイルは「20170405112135.zip 11.6KB」と表示されています。
メッセージ作成ウィンドウで最初にファイルを添付した直後は、ローカルに存在するアップロード前のファイルを直接認識しているので、通常の添付ファイルのようにサイズが表示されるのだと思います。
Okito さんが書きました:
下書きに保存したメールを開くと、添付ファイルは「添付メッセージ部 0バイト」に変わります。
ファイルを添付したメッセージ作成ウィンドウを下書き保存して閉じたとき、通常の添付ではそのファイルがエンコードされて Thunderbird のメッセージソース内に取り込まれます。
添付ファイルのデータとして実体があるので、メッセージペインで見ても、再編集のために開いたメッセージ作成ウィンドウでも、サイズは表示されます。
しかし Filelink 機能では、添付ファイルのデータはオンラインストレージサービスにアップロードされ、Thunderbird のメッセージソースにはダウンロード用のリンクが記述されるだけのはずです。
データとしての実体がなければ、サイズがゼロバイト(あるいは「サイズ不明」など)で表示されても不自然ではないように思います。
ただし、添付ファイルの名称が「添付メッセージ部」に変わるのは、下書き保存した添付パートのヘッダを正常に認識できなかったため、再編集のためメッセージ作成ウィンドウを開いたときに Thunderbird が仮に与えた名前のように思えます。
受信側では、オンラインストレージサービスからダウンロードするファイルの概要がわかるほうがいいので、ダウンロード用のリンクだけでなく、そのファイルの名称や容量、種類などが明示されていることが望ましいとは思います。
Filelink 機能を使ったとき、下書き段階で添付ファイルのアップロードが実行されるかどうかは知りませんが、電子メールの添付ファイルの処理として、添付パートのヘッダ情報が適切ではないような印象を持ちます。
Okito さんが書きました:
下書きに保存したメールをメッセージペインで見ると、「Part 1.2 0バイト」と表示されます。
送信済みや受信したメールも、同じく「Part 1.2 0バイト」と表示されます。
前便でも書きましたが、メッセージペインの添付ファイル欄に「Part 1.2」などの名称が表示される典型例は、
(a)メッセージ本体がマルチパート Content-Type: multipart/mixed; 等で定義されていて、
(b)本文パート(part 1.1 / 「添付」としては非表示)以外に boundary で区切られたパートが存在し、
(c)そこに Content-Disposition: attachment; 行などは存在するが、
(c)filename や name が存在しないか、正しく認識できない
―― といった条件のときです。
Okito さんが書きました:
下書きに保存したメールの添付パートは以下です。
boundary で区切られた添付パート内に、Content-Disposition: の項目は存在しますか。
ご提示のソースを拝見する限りでは、添付パートとそこに付加されたヘッダ情報が、適切でないように思えます。
ぱっと見ておかしいと思えるのは、次の点です。
Content-Type: application/octet-stream
の Content Type (MIME Type) に対して、
Content-Transfer-Encoding: 7bit
のエンコーディングになるのは、通常は考え難いです。
application/octet-stream はバイナリデータを意味するので、一般的には Content-Transfer-Encoding: base64 のようになると思います。
実際には ZIP ファイルのデータが添付されるわけではなく、ダウンロード用リンク(テキストデータ)の記述だけが存在するのなら、Content-Transfer-Encoding: 7bit でも不自然ではないとはいえるかもしれませんが、Content-Type: application/octet-stream と組み合わさるのは不自然だと思います。
また、ヘッダ内にダウンロード用リンクが記述されていても、受信側でメッセージ本文内にそれが見える保証はありません。ダウンロード用リンクを明示するためには、添付パートのコンテンツとして(あるいは本文そのものとして)、その URL が記述されている必要があるのではないかと思います。
X-Mozilla-Cloud-Part: は、Thunderbird 固有のヘッダなので、Filelink 機能を有効にした Thunderbird 同士では正常に処理できるのかもしれませんが、その条件以外の環境では無視されるはずです。
Okito さんが書きました:
送信済みや受信したメールの添付パートは以下で、下書きの内容から「provider」と「file」が消えています。
ぼくは Filelink 機能を使っていませんので詳細はわかりかねますが、送信側の下書き段階では存在するが、実際に送信したあとの [送信控え] や受信側では存在しなくなっているヘッダはいくつかあります。
典型例としては、X-Mozilla-Draft-Info: です。このヘッダ情報は下書き段階にだけ存在しますが、送信時には削除されます。
Filelink 機能において、これと同じように扱われる添付パートのヘッダ情報があったとしても、不思議ではありません。
しかしながら上述したように、ご提示の内容は、添付パートのヘッダ情報としては不可解な内容になっているように思います。
実際のところ、「Filelink(Box)でファイルを送信すると Part1.2 が 0バイトで添付される」以外では、添付ファイルは正常にアップロードされ、相手先ではダウンロード用のリンクを認識でき、正常にファイルをダウンロードできているのでしょうか?
もし、ファイルの添付(アップロード)と受信側での入手(ダウンロード)は問題なくできているのなら、Filelink 機能を使った送信において、不正常な添付パートが生成される場合がある、という問題になろうかと思います。
一方、添付ファイルのやりとりが正常にできないという話なら、そもそも Filelink 機能が正しく働いていないと思われます。
(補足)
Thunderbird で通常のファイル添付(本件では ZIP ファイル)を実行した場合、添付パートのヘッダはおおよそ次のようになると思います。
コード:
-------------- xxxxxxxxxxx (boundary 行)
Content-Type: application/x-zip-compressed;
name="20170405112135.zip"
Content-Transfer-Encoding: base64
Content-Disposition: attachment;
filename="20170405112135.zip"
(空行)
以下、「20170405112135.zip」がエンコードされた文字列
boundary 行以下の全ヘッダが「下書きに保存したメールの添付パートは以下です」で提示された通りだとすると、Filelink 機能の分を考慮したとしても、電子メールの添付パートとしては、適切なヘッダ構成だと言い難いように思います。
この場合、大別して
(x)Thunderbird 本体の Filelink 機能に内在する普遍的な不具合による可能性
(y)Okito さんの環境下にある Thunderbird に固有の要因が影響している可能性
―― が想定されると思います。
Box を使って Filelink 機能を利用なさっている他の Thunderbird ユーザーさんから情報をいただけるといいのですが、Okito さんのところでも、セーフモードで起動した Thunderbird で Filelink 機能を試してみるなど、基本的な点検作業を進めてみてはいかがでしょうか。
とりあえず以上です。的外れな話になっていたらすみません。
(おことわり)
当方の諸事情により、今まで以上に不定期な応答しかできなくなっています。
即答を期待されても、それに応えられない場面がかなり多くなりますことを、ご容赦ください。