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【レポート】Thunderbird 52.0b1 を使ってみて気づいた新機能など https://forums.mozillazine.jp/viewtopic.php?f=3&t=16489 |
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作成者: | 偶然的通行人 [ 2017年1月30日(月) 08:18 ] |
記事の件名: | 【レポート】Thunderbird 52.0b1 を使ってみて気づいた新機能など |
Thunderbird の次期メジャーバージョン(ESR 相当)である 52.0 がベータ版まで進み、Thunderbird 52.0b1 が出ているので、ざっと眺めた範囲で気がついたことをレポートします。 (使用環境) Windows 7 Home Premium SP1 (64bit) Thunderbird 52.0b1(日本語版) 【外観、UI に関して】 ベース部分でのユーザーインターフェイス(UI)の目立った変更はありません。 ・フォルダペインツールバーが追加された。 メインウィンドウのフォルダペイン最上部に表示でき、[すべてのフォルダ] 、[未読フォルダ] 、[統合フォルダ] などフォルダペインの表示状態を素早く切り替えられるようになった。 ・メニュー名や説明書き、ツールチップの表記が一部変更されている。 例:長音/音引き(ー)を追加([フィルタ] -> [フィルター] )など、日本語訳の新しい表記ルールが反映されはじめている模様。 【初期設定に関して】 細かい点まではチェックしきれていませんが、とくに目立ったのは......。 ・[オプション] -> [表示] -> [フォントと配色] -> [詳細設定] から開く [フォントと文字エンコーディング] 画面にある [テキストエンコーディング] で、メッセージの送受信に使用する既定のテキストエンコーディングの初期値が [UTF-8] になった。 (個人的感想:単純に日本語の電子メールの送受信についていえば、ISO-2022-JP である必要性は低下しているように思う。むしろ UTF-8 を使うことの利点が以前より増しているように思うが、メールは相手があることなので UTF-8 で万事大丈夫とは言い切れない。HTML 形式主体なら UTF-8 でも問題ない気はするが、プレーンテキスト形式主体の相手ならいまだに ISO-2022-JP のほうが無難な気も...。既定のテキストエンコーディングをどうするかは、やりとりの頻度が高い相手次第か?) 【追加機能に関して】 ・メッセージフィルターに [コピー] メニューの追加。 既存のメッセージフィルタ―をコピーして、そこから新しいフィルタを構築できるようになった。 ・[トラブルシューティング情報] に [プロファイル] (about:profiles) が追加。 Firefox 46.0 以降と同様に、「プロファイルについて」のタブを開くことができ、起動中の Thunderbird からプロファイル管理が可能になった(一定の制約はあり)。 ・[設定とデータのインポート] にある [アドレス帳] 、[メールボックス] 、[設定] 、[フィルタ] で、インポート対象として Becky! Internet Mail が追加された。([アドレス帳] の [インポート] からも同様。)…… 当方、Becky! Internet Mail を使っていないので、実際の動作は試せていません。 【廃止、置き換えに関して】 ・NPAPI プラグインは Adobe Flash Player 以外が廃止に(Firefox 52.0 と同様の措置)。 アドオンマネージャーのプラグインパネルに [Thunderbird によるサポートが終了したプラグインは表示されません。] と表示されるようになり、Adobe Flash Player 以外は認識されなくなった。 (個人的感想:元来、メールクライアントでプラグインを使う場面がどれだけあるか疑問だった。個人的には、メールクライアントとしての安定性を最重視しているので、付加的な機能を読み込むことで安定性を犠牲にするのは避けたかったため、常用環境では plugin.disable (真偽値)を新設して値を true にし、Flash Player を含むプラグイン機能全体を無効化してきた。いまさら Flash Player 以外の NPAPI プラグインが廃止されても自分的には影響なし。) ・従来型の [エラーコンソール] が廃止され、[開発ツール] に置き換え。 [開発ツール] -> [エラーコンソール] は Firefox の [ブラウザコンソール] と同等の内容に。ほかに [スクラッチパッド] 、[アドオンデバッガ] その他が追加されている。(個人的感想:開発目的だけでなく、トラブルシューティングの際などの情報取得の範囲が広がったように思う。) 【予告】 Thunderbird 52.0 系が、Windows XP / Vista をサポートする最後のバージョンです。53.0 以降は XP / Vista にインストールできず、無理にやっても起動できません。 まずは以上です。 ほとんど表面的な事柄に限られます。肝心のメールの作成、送受信、管理などの「動作」「挙動」については、追々試していければと思います。 事前情報として、みなさんの参考になれば幸いです。 もし、よろしければ、みなさんが試用なさってお気づきの点をお教えいただけるとありがたいです。 正式リリース前に確認しておけることが多いほど、安心して導入できますし、万一懸念材料があっても対策が立てやすくなると思います。 一定の情報交換の場になればいいな、と思います。 //【お知らせ】2017 年、Firefox の大きな変化にご注意 //////////////////////////// ・Firefox の各機能サポート終了予定(2017年)について | Mozilla Japan ブログ https://www.mozilla.jp/blog/entry/10571/ ////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// *ブログ記事は Firefox のものですが、ほとんどが Thunderbird にも当てはまります。 |
作成者: | Cai [ 2017年1月30日(月) 16:09 ] |
記事の件名: | Re: 【レポート】Thunderbird 52.0b1 を使ってみて気づいた新機能など |
偶然的通行人 さんが書きました: 【初期設定に関して】 細かい点まではチェックしきれていませんが、とくに目立ったのは......。 ・[オプション] -> [表示] -> [フォントと配色] -> [詳細設定] から開く [フォントと文字エンコーディング] 画面にある [テキストエンコーディング] で、メッセージの送受信に使用する既定のテキストエンコーディングの初期値が [UTF-8] になった。 (個人的感想:単純に日本語の電子メールの送受信についていえば、ISO-2022-JP である必要性は低下しているように思う。むしろ UTF-8 を使うことの利点が以前より増しているように思うが、メールは相手があることなので UTF-8 で万事大丈夫とは言い切れない。HTML 形式主体なら UTF-8 でも問題ない気はするが、プレーンテキスト形式主体の相手ならいまだに ISO-2022-JP のほうが無難な気も...。既定のテキストエンコーディングをどうするかは、やりとりの頻度が高い相手次第か?) そこそこ影響がありそうなのはこれですね。 とはいえ、Yahoo!メールが UTF-8 対応する気配すらなかった頃とは違って主要なウェブメールも UTF-8 対応完了してますし、スマホならほぼ確実に OK (ドコモメールだとUTF-8 な受信メッセージの表示は正常、純正アプリ以外から送信した場合にはサーバ側で shift_jis に変換されますが UTF-8 での送信自体は問題なし)。 ガラケーがまだ危ないかもですが絶対数としては相当少なくなってますからね。 返信時は相手と同じエンコーディングがデフォルトになるので影響も限定的? |
作成者: | EarlgreyTea [ 2017年1月30日(月) 19:31 ] |
記事の件名: | Re: 【レポート】Thunderbird 52.0b1 を使ってみて気づいた新機能など |
Cai さんが書きました: とはいえ、Yahoo!メールが UTF-8 対応する気配すらなかった頃とは違って主要なウェブメールも UTF-8 対応完了してますし、スマホならほぼ確実に OK (ドコモメールだとUTF-8 な受信メッセージの表示は正常、純正アプリ以外から送信した場合にはサーバ側で shift_jis に変換されますが UTF-8 での送信自体は問題なし)。 ウェブメールやスマホはそんなに問題にならないでしょう。ガラケーがまだ危ないかもですが絶対数としては相当少なくなってますからね。 怖いのはいまだにそれなりの数残ってると思われる Windows XP で Outlook Express 6 なユーザーでしょうか。 |
作成者: | 偶然的通行人 [ 2017年1月31日(火) 08:11 ] |
記事の件名: | Re: 【レポート】Thunderbird 52.0b1 を使ってみて気づいた新機能など |
Cai さん、EarlgreyTea さん、お返事ありがとうございます。 ぼく個人としては、とくに不都合を感じているわけではありません。お二人の仰っていることに同感です。 やや気になるのは、まったく新規に Thunderbird 52.0 をインストールしたり、新しいプロファイルを追加作成した場合ではなく、Thunderbird 45.x からアップデートして、既存のプロファイルを継承したときです。 この点について、mar さんが建てられたトピック ・Thunderbird 52.0 で既定のテキストエンコーディングを UTF-8 へ変更 viewtopic.php?f=25&t=16490 に意見を書いておきました。 法人環境では、集中管理で ISO-2022-JP を既定値にしているようなケースもありそうですが、要点が事前にわかっていれば対策は取りやすいと思います。 むしろ、個々のユーザーごとに任意の変更をしているような場合、「既定のテキストエンコーディング」の初期値変更の影響が個別に現われるようなことなると、そのフォローはちょっと面倒かもしれませんね。 |
作成者: | 偶然的通行人 [ 2017年3月08日(水) 17:33 ] |
記事の件名: | Re: 【レポート】Thunderbird 52.0b1 を使ってみて気づいた新機能など |
Thunderbird 45.8.0 がリリースされました。52.0 は遅れているみたいです。 さて、既出のように Thunderbird 52.0(日本語版)からメールの送受信における既定のテキストエンコーディングが Unicode (UTF-8) になります。 UTF-8 でも日本語メールは普通に取り扱えますから、そのことが直ちに問題になるわけではありませんし、既定値を ISO-2022-JP に切り替えることもできます。 (参考) ・Thunderbird 52.0 で既定のテキストエンコーディングを UTF-8 へ変更 viewtopic.php?f=25&t=16490 しかしながら、UTF-8 が既定になることで、以前から Thunderbird を使ってきたユーザーの中には、52.0 へ更新したあと日本語メールの表示状態を不可解に感じる場面が増えるかもしれません。 この点についての調整方法を書いておきます。(メニュー名や設定名などは Windows 版によります。他の OS の場合は適宜読み替えてください。) 【起こりうる現象とその理由】 送受信した日本語メールのテキストエンコーディング+文字セットが ISO-2022-JP か UTF-8 で、メール本文をメッセージペインやタブに表示させたときのフォントとサイズが大きく変わる可能性があります。 なぜなら、Thunderbird の初期設定では、メール本文の表示に使用されるフォントの種類とサイズが、ISO-2022-JP と UTF-8 では別々に定義されているからです。(末尾参照) 【調整方法】 [オプション] -> [表示] -> [書式] -> [フォントと配色] -> [詳細設定] から、[フォントと文字エンコーディング] 画面を開きます。 日本語版 Thunderbird の初期状態では、[対象言語(T):] が [日本語] になっています。 ここで選択されたフォントの種類とサイズは、日本語固有のテキストエンコーディング+文字セットである ISO-2022-JP や Shift_JIS 、EUC-JP のメールに適用されますが、UTF-8 のメールには適用されません。 ┌ [対象言語(T):] [表記体系の選択] ───────────────────── │ [プロポーショナル(P):] [ 利用書体の選択 ] サイズ(E): [数値の選択] │ [明朝体 (Serif)(S):] [ フォントの選択 ] │ [ゴシック体 (Sans-serif)(N):] [ フォントの選択 ] │ [等幅 (Monospace)(M):] [ フォントの選択 ] サイズ(I): [数値の選択] └────────────────────────────────────── UTF-8 のメールに適用されるフォントの種類とサイズは、[対象言語(T):] で [他の表記体系] を選択した状態から指定してください。 この [他の表記体系] が、Unicode (UTF-8) の場合のフォント条件に対応しています。 (オフトピ:[他の表記体系] だけでは分かり難いので、[統一表記体系 (Unicode)] のような表現にしたほうがいいかもしれませんね。) 【注意点】 プレーンテキスト形式で日本語メールを常用しているユーザーは、次の点に気をつけてください。 [フォントと文字エンコーディング] 画面の [フォント制御] -> [プレーンテキストメッセージに等幅フォントを使用する] が、初期状態で有効になっています。 この状態でプレーンテキスト形式のメールを運用している場合、実際の表示に使われるのは、 [プロポーショナル(P):] [ 利用書体の選択 ] サイズ(E): [数値の選択] ではなく [等幅 (Monospace)(M):] [ フォントの選択 ] サイズ(I): [数値の選択] です。この点に留意し、[他の表記体系] における設定をおこなってください。 HTML 形式のメールでは、[プレーンテキストメッセージに等幅フォントを使用する] の設定内容がどうであれ、 [プロポーショナル(P):] [ 利用書体の選択 ] サイズ(E): [数値の選択] の設定が使われます。 ただし、[フォント制御] -> [メッセージが指定したフォントを優先する] が初期状態で有効になっているので、受信した HTML メールの中にフォントの種類やサイズが指定されていれば、そちらが優先されます。 【補足】 [対象言語(T):] で選択できる表記体系(言語体系)ごとに、それぞれ独立した内容を定義でき、フォントの表示条件を切り分けることができます。 なので、テキストエンコーディングの違いを表示に反映させたい場合は、意識的に異なるフォントの種類やサイズを設定してください。 逆に、[日本語] と [他の表記体系] に対し同じフォントの種類とサイズを設定しておけば、送受信した日本語メールが ISO-2022-JP であれ、UTF-8 であれ、同じ条件で表示されるようになります。 (参考) ・Re: Thunderbird返信時のUnicodeをオフにしたい。 viewtopic.php?p=59224#p59224 電子メールを使いこなしておられるユーザー(ことにビジネスユーザー)にとっては、言語体系ごとに表示用フォントを設定する方法などは自明の知識だと思いますが、Thunderbird 52.0 以降で UTF-8 のメールを扱う機会が増えると考えられますから、UTF-8 に不慣れなユーザー向けのヘルプ記事として書き留めさせていただきました。 明らかな間違いや不正確なことを書いていたら、訂正・補足のツッコミをいただけるとありがたいです。 ------------------------------------------------------------------------ 【参考 -- Thunderbird 52.0b4 (Windows / 日本語版) の初期値】 ┌ [対象言語(T):] [日本語] ───────────────────────── │ [プロポーショナル(P):] [ゴシック体 (Sans-serif)] サイズ(E): [16] │ [明朝体 (Serif)(S):] [MS P明朝] │ [ゴシック体 (Sans-serif)(N):] [MS Pゴシック] │ [等幅 (Monospace)(M):] [MS ゴシック] サイズ(I): [16] └────────────────────────────────────── ┌ [対象言語(T):] [他の表記体系] ────────────────────── │ [プロポーショナル(P):] [ゴシック体 (Sans-serif)] サイズ(E): [16] │ [明朝体 (Serif)(S):] [Times New Roman] │ [ゴシック体 (Sans-serif)(N):] [Arial] │ [等幅 (Monospace)(M):] [Courier New] サイズ(I): [13] └────────────────────────────────────── |
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