takatakataka さんが書きました:
IMAP運用
・フォルダ未読数が消えてしまう
・受信ボタンを押しても、受信しない場合がある
未読数が消えるタイミングとしては、
受信ボタンONもしくは、自動受信(設定時間)のタイミングです。
ただし、消えない時もあります。
なお、そのフォルダをクリックすると正常な未読数が表示されます。
受信しない場合、
Web上を確認すると、新着メールが届いている状態です。
takatakatakaさんのケースにあてはまるかどうかは別にして、Thunderbird&IMAPで起こり得る、そのような現象について、書いておきます。
ThunderbirdのIMAPサポートには、既に知られている問題がいくつかあって、
おっしゃるような現象は、outlook.comに限らず、どのようなIMAPサーバーでも起こり得ます。
〔A〕IDLE中に、メールの未読・既読などを含めたflagの状態の変更を、
ほとんどのIMAPサーバーがIMAPクライアントに知らせないので、
IDLE中にはFlagの変更をIMAPサーバーが必ず知らせてくれる、ということを前提にしているThunderbirdだと、
未読数とか未読・既読などの状態とかタグの状態などが、サーバー側の状態とは異なる。
〔B〕IDLE中に、TCP/IPのコネクションが切れた時に、
現時点までの全てのThunderbirdは、コネクションを張り直してIDLEコマンドを再発行する、
ということをしていない。
そのため、何らかのIMAPコマンドをサーバーに送る必要が出てきて、
そのIMAPコマンドをサーバーに送ってそれがタイムアウトする、
ということが発生するまでは、
IDLEの状態が維持されていて、サーバーからのデータを待っている、という状態になる。
何も起こらない場合には、IDLEコマンドは30分おきにださないといけない、という規則に従って、
30分後にまたIDLEコマンドを出すまで、TCP/IPのコネクションが切れたことを検知しない、ということになります。
〔C〕現在のThunderbirdのCONDSTOREサポートは、実際にはまだ未完成品で、正常な動きを期待できません。
そのために、途中のバージョンで、mail.server.default.use_condstoreのデフォールトを、trueからfalseに変えて、
ThunderbirdのCONDSTOREサポートを殺しています。
それにも関わらず、mail.server.default.use_condstore=true/mail.server.server#.use_condstore=true、を意図的にセットしている環境では、
サーバー側がCONDSTOREサポートを開始した時点から、未読数やメール数がおかしくなる、
運が悪いと、サーバー側で削除されたメールとは異なるメールが削除されたと誤認識する、というようなことも起こりえます。
従って、まずは、ThunderbirdのCONDSTOREサポートがきちんと無効化されていることを確認しましょう。
そして、IDLE中のIMAPサーバーからの非同期な新着メールのNotification、に依存した運用ではない場合には、
ThunderbirdでIDLEコマンドの使用をしない、という設定にすることをお勧めします。
[注] IDLEをサポートするIMAPサーバーのほとんどは、IDLE中のIMAPサーバーからの非同期な新着メールのNotification、だけは、きちんとサポートしています。
IDLEを使わない場合、フォルダーオープンや定期的な新規メールチェックの時に、フォルダー内の全メールのFlagの状態をチェックするので、
1メールフォルダーに100万メールといったような、巨大なIMAPメールフォルダーを愛用している環境では、フォルダーオープンの時に時間がかかる、といった現象になりますから、
巨大な[Gmail]/All MailになっているようなGmail IMAP環境では、[Gmail]/All Mailは多用しないで、極力オープンを避ける、というような配慮が必要になってきます。
上記のようなことについては、ThunderbirdのIMAPログをとれば、簡単に見えるのですが、
ある一つのIMAPの接続だけのログをとる、というようなことはできないので、
複数の接続において同時並行的に発生する事象すべての、大量のログデータのために、解析不能の状態に、簡単に陥ります。
新規プロファイルに必要なIMAPアカウントだけを定義し、同時接続数を1にし、自動的なフォルダーアクセスも意図的なアクセスも、Inbox一つだけにし、そこでIMAPログをとってみることを、お勧めします。