横から失礼します。
watanove さんが書きました:
突然送信済みトレイの中身が5、6件になってしまいました。
Sentファイルも小さくなってしまいました。
Thunderbird 上のフォルダに対応する、プロファイル配下の実体ファイルが、「送信済みトレイの中身が5、6件」に相当する容量になっていたのなら、その分のメッセージデータが完全に消去された可能性が高いと思われます。
バックアップファイルからの復元で解決できるに越したことはありません。しかし、meeyar さんが心配しておられるように、不用意に消えてしまった原因を見極めないままだと、再発の可能性が残ります。
watanove さんが書きました:
バックアップを取ってあったので、そのサイズを見ると、1.6Gあります。
バックアップする前は、その容量で Thunderbird に問題なく認識されて読み書きできていて、その正常な状態をバックアップしたものであれば、何ギガバイトあろうと分割などせずそのまま書き戻しても問題はないはずです。
しかし万一、ファイルが肥大化して日常の動作が不安定になってきたのでバックアップをとった......といった経過があるのなら、不安定さを体感した時点で、ファイルに不具合が起こっている可能性が考えられます。もしそうなら、その不具合を含んだ状態で復元してしまう可能性が高くなることに注意を払ってください。
この場合、手動で分割したり、"無理矢理" X-Mozilla-Status を書き換えたりしていると、さらに思いもよらないトラブルを招き入れてしまう危険性が高まります。
watanove さんが書きました:
200M程度に分割。
バックアップファイルを分割しなければならない理由はなんですか?
ファイルの容量は、そのシステム環境で安定して取り扱える範囲内であれば、何ギガバイトあっても理屈の上では障害になりません
(*)。
むしろバックアップファイルが正常であることのほうが重要です。バックアップファイルに損傷があると、数メガバイトの小容量でも正常に復元できないことがあります。
正常な状態のバックアップファイルを正常に復元することを優先したいなら、メッセージの実体ファイルを分割することは、あまりお勧めしません。
メッセージデータの実体である mbox ファイルの構造を熟知し、文字コードの扱いなどを含めて手動操作で絶対にミスはしないという自信があるなら、そういうやり方を否定はしませんが、通常はバックアップファイルをそのまま使うほうが安全だと思います。
ファイル容量の大きさ以外に、どうしても分割が避けられない理由(例:システムスペックの制約で一度にギガバイト級のファイルを扱えないとか...)があるのなら、その条件を見すえた慎重な作業が必要になります。
(*) 原則的にはそうですが、メールデータなど送受信のたびに書き換えられるファイルが無原則に肥大化するのは、安定性の観点からは好ましいことではありません。システム環境や運用条件によっても限界点は変わってきますから、何ギガバイトまでなら大丈夫と機械的には決められませんが、ひとつのフォルダにメッセージを溜め込まない、「最適化」などのメンテナンスを適宜おこなうことを日常的に心がけたほうが、トラブル予防に役立つと思います。watanove さんが書きました:
もっとかんたんに一発で出来る方法があれば教えていただきたいと思います。
Thunderbird 上の [ローカルフォルダ] 配下にある [送信済みトレイ] のメッセージが消失したため、バックアップしてある実体ファイルからデータを書き戻したい(復旧したい) ―― という話だと解釈しての話です。(下記【注】参照)
細部の条件はユーザーがやってきた運用方法に左右される部分もありますが、基本的な考え方は非常に簡単です。以下、[ローカルフォルダ] は基本的に POP 用という前提で書きます。
ご承知のように、現在使っている [ローカルフォルダ] 配下の [送信済みトレイ] は、プロファイル内の次のファイルが実体です。
%APPDATA%\Thunderbird\Profiles\<xxxxxxxx.default>\Mail\Local Folders\Sent
この Sent ファイルが破損したことになるので、(正常に)バックアップしてある ~ \Mail\Local Folders\Sent ファイルと、そっくり置き換えればいいだけの話です。
容量云々は上述のとおりです。
さて、既存の [送信済みトレイ] に "中身が5、6件" 残っていて、それらがバックアップにないメッセージなら、プロファイル内の実体ファイルである Sent をリネームし(例:Sent_Old など)、書き戻すファイルと名前が競合しないようにしておきます。
その上でバックアップの ~ \Mail\Local Folders\Sent を、復元先の
%APPDATA%\Thunderbird\Profiles\<xxxxxxxx.default>\Mail\Local Folders\
にコピーしてから Thunderbird を起動すれば、書き戻した Sent ファイルを読み込んで、[送信済みトレイ] が再構成されるはずです。
リネームした Sent_Old ファイルは、Thunderbird 上で同名のフォルダとして認識されますから、このフォルダにあるデータを [送信済みトレイ] に移動またはコピーすれば、新旧のデータをマージ(結合)できます。
【注】
次の記述から見て、少々不安を感じることがあります。
watanove さんが書きました:
ローカルフォルダの
受信用のアドレスは15ほどありまして、POPとIMAPの両方があります。
全部ローカルフォルダにメールが来るようにしてあります。
POP であれ、IMAP であれ、各アカウントは必ず対応する固有のサーバを持ちますが、[ローカルフォルダ] はそれを持ちません。
Thunderbird の [ローカルフォルダ] は元来、複数の POP アカウントを [共通受信トレイ] に統合するための擬似アカウントとして存在します。
この設定は、POP アカウントの [アカウント設定] -> [<AccountName>] -> [サーバ設定] -> [メッセージの保存] -> [詳細] から開く [アカウントの詳細設定] で設定します。
POP アカウントの性質上、POP サーバ上はひとつのメールボックスがあるだけで、そこにあるメッセージをクライアント側のどのフォルダにダウンロードして保存するかは、とくに決まりがありません。ですから、[メッセージの保存] -> [詳細] から複数の POP サーバのメッセージの受け皿として、[ローカルフォルダ] に一括対応させることができます。
一方、IMAP アカウントは、サーバ上のフォルダとクライアント上のフォルダに1対1の同期関係があるのが普通ですから、POP アカウントのよう複数をまとめた [共通受信トレイ] として [ローカルフォルダ] に統合することはできません。
ただし、IMAP サーバからダウンロードしたメッセージの振り分け先として、[ローカルフォルダ] 配下に作った任意のフォルダに移動(コピー)することはできます。こうすることで、IMAP の同期から切り離してメッセージを保管できます。
POP と IMAP では、管理の仕組みに違いがある点に留意してください。Thunderbird のプロファイルでも、標準状態では両者を区別しています。
<xxxxxxxx.default>
├ ImapMail ……………… IMAP アカウントが配置されるフォルダ
└ Mail …………………… POP アカウントが配置されるフォルダ
└ Local Folders … POP アカウント用の Mail フォルダにのみ存在
[ローカルフォルダ] は、複数のアカウントのメッセージをまとめて管理できるというメリットがありますが、同じ理由から個々のフォルダが肥大化しやすいというデメリットをあわせ持ちます。
watanove さんがおこなっておられる "POP と IMAP の両方を [ローカルフォルダ] に集約するような運用方法" が具体的にどのようなものかわかりませんが、一般的には IMAP アカウントでは保管目的以外に [ローカルフォルダ] は使いませんから、やりようによってはトラブルを招きやすい状態になってしまったのかもしれませんね。
X-Mozilla-Status の書き換えなど、他にも不安要素はあります。
X-Mozilla-Status: 0009 はご指摘があるように「削除済み」のフラグですから、それがバックアップファイルに大量にあったのだとしたら、その 1.6 GB のファイルはメンテナンスされてこなかった状態とも考えられますし、バックアップの取り方が特殊なのかもしれませんし......。
ただ、あれこれ心配しても先に進みません。バックアップが万全に保管されているなら、やり直しは効きますから、上述したように余分なことを一切しないで素直に Sent を書き戻しみてはいかがでしょう。定石的な対処を実行した結果を見てから、それをふまえて次の手を考えたほうがいいと思います。
とりあえず以上です。役に立たない話だったらすみません。