横から失礼します。
RaC さん、kiki さんのアドバイスと若干重複する部分もありますが......。
fftw348um さんが書きました:
添付ファイル名がforwardedMessage.emlとなっているメールが届きます
ぼくが経験的に知っていることからいいますと、Thunderbird で受信したメッセージに ForwardedMessage.eml という名前の添付ファイルがついてくるのは、次のような条件のときです。
(1)添付形式での [転送] など、Eml 形式のファイルが添付された Content-Type: message/rfc822 のメッセージにおいて、
(2)Content-Type ヘッダの name 属性、および Content-Disposition ヘッダの filename 属性が指定されていないか、不正常な状態になっている
―― といった条件下では、添付された Eml ファイルの名称を認識できないため、Thunderbird はとりあえず ForwardedMessage.eml という汎用的な名称を表示します。
name 属性も filename 属性も必須ではないので、送信側で省略されていた場合に、受信側のメールクライアントが表示上の都合から任意の名称を与えることは正当な対応です。
(2)のバリエーションとしては、メールヘッダは正常なのに、それを Thunderbird が認識できなくなっている(何らかの障害が起こっている)ケースも考えられますが、ご質問の内容だけでは具体的なところまで判断できません。
通常の送信や返信で、添付ファイルをつける場合は、そのファイルの種類に応じた Content-Type がつけられます。
message/rfc822 がつくのは、添付ファイルが Eml 形式のときが典型で、この形式のファイルを添付する最もよくあるパターンが [転送] です。
Content-Type が message/rfc822 以外(例:application/pdf 、image/jpeg など)の添付ファイルの場合、仮に name 属性や filename 属性に問題があっても、ForwardedMessage.eml というファイル名にはなりません。
問題のメールが転送メールであると仮定すると、点検するのは次のような部分になりましょうか。
あるメッセージ(A)に対し、これを添付形式の転送メッセージ(B)として [転送] した場合、転送元である(A)は Content-Type: message/rfc822 で定義された Eml 形式のファイルにまとめられます。
多くの場合、この Eml ファイルの名称には、元メッセージである(A)の件名(Subject)があてられ、name 属性または filename 属性に記述されます。
そして、転送メッセージである(B)を受信したとき(つまり、fftw348um さんのところ)の関連項目のヘッダは、だいたい次のようになっていると思います。
(プレーンテキスト形式の事例。Subject / From / To / Date など直接関係のないヘッダは省略。)
======================================================================
(User-Agent: または X-Mailer: に、このメールを送信したメールソフトが示されている)
Content-Type: multipart/mixed;
……… 転送メッセージ(B)全体を定義している Content-Typeboundary="------------xxxxxxxxxx"
……… パートごとの境界を示す文字列This is a multi-part message in MIME format.
------------xxxxxxxxxx
……… このパートは転送メッセージ(B)それ自体のメッセージの定義Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP
Content-Transfer-Encoding: 7bit
(転送メッセージの本文。
例えば「XX さんからのメールを転送しますので、よろしく」とか。)
------------xxxxxxxxxx
……… このパートは、Eml ファイルとして添付された転送元メッセージ(A)の定義Content-Type: message/rfc822;
name="nnnnnnnn"
……… この name 属性がないか、不正常な場合、本件の現象を誘発するContent-Transfer-Encoding: 7bit
Content-Disposition: attachment;
……… 添付の形式 filename="nnnnnnnn"
……… この filename 属性がないか、不正常な場合、本件の現象を誘発する(元メッセージ(A)の内容。
(A)のヘッダ ― Subject / Date / From / To など ― も含まれる。)
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fftw348um さんが書きました:
この添付ファイルには、受信したメール本文と同じ内容のメールと、
htm形式の添付ファイルが含まれています
ForwardedMessage.eml は、上記の事例でいうと(A)の内容がまとめられています。
転送メッセージである(B)に書かれた内容、例えば「XX さんからのメールを転送しますので、よろしく」とかではありません。
転送元の(A)やそれを転送した(B)が HTML 形式だと、条件によってはもう少し複雑なことになるかもしれません。
このあたりの事情は、実際にメールヘッダを見ないと何とも申し上げられません。
fftw348um さんが書きました:
他のメールソフトではこのようなファイル名になっていないので、
ThunderBirdの動作によるものと思われますが、
何故ファイル名が変更されるのか分からずにおります
この現象を改善し、本来の添付ファイル名として表示させる事はできますでしょか
「他のメールソフト」での表示がどのようになっているのか、具体的に提示されていないので、これも推測になりますが、上記の添付の形式が attachment ではなく inline になっていて、これを自動解釈する「他のメールソフト」で開いているなら、Content-Type: message/rfc822 のパートが本文と同列に展開され、元メッセージの Subject を本文内にしかるべく表示しているのかもしれません。
一般に、Content-Disposition: inline が指定されたメッセージは、filename 属性が省略されることが多いと思います。なぜなら、受信側で本文と同列に表示することを前提とした指定なので、本文内に展開された段階でそのパートが持つ Subject を確認すればいい話になるからです。
Thunderbird は、Content-Disposition: inline を自動展開しませんので、見かけ上は Content-Disposition: attachment と同等に添付ファイルとして表示されます。
これをインライン表示にするには、メニューから [表示] -> [添付をメッセージ本文に表示] を選択してください。
この表示結果で満足できるなら、それを解決策として採用してもかまわないと思います。
fftw348um さんが書きました:
メールヘッダを記載したいのですが、
都合により、記載できない状況にありますのでご了承下さい
そういうご事情なら、他の方のアドバイスや上記の情報を手がかりに、ご自身でメールヘッダを解析して問題点を見つけていただくしかありません。
(補足)
fftw348um さんが書きました:
相手の環境と同じではありませんが、outlookを使用し、
htmファイルを添付してみましたが、 ForwardedMessage.emlにはならず、
winmail.datとなりました
kiki さんからもご指摘があるように、これについては本件と直接的な関係はないでしょう。
ある意味、昔から改善されない Outlook 固有の問題で、Outlook 以外のメールソフトユーザーにとっては FAQ です。
(参考)・添付ファイルの winmail.dat とは何か? | Thunderbird ヘルプ
https://support.mozilla.org/ja/kb/what- ... attachmentただ、本件で問題になっているメールの送信者が Outlook を使っている場合、上述した事柄の他に、Outlook 固有の条件が何らかの影響を及ぼしている可能性はあるかもしれません。
一般に、Outlook というソフトは多機能なのですが、Outlook 以外のソフトとの相性があまりよろしくありません。
送信側のユーザーが Outlook の独自仕様でメールを作成・送信してくるようなケースでは、受信側も Outlook でしか送信側の意図通りに表示できないことがしばしばあります。
受信側が Thunderbird など電子メールの標準規格に準拠しているメールソフトを使っている場合、Outlook の独自仕様を取り扱えないからです。
このあたりも視野に入れて、調べてみてはいかがでしょうか。
以上です。的外れな話になっていたらすみません。