質問者が終了を宣言された後ですが、今後このトピックをご覧になる方のことを考慮し、いくつか補足をさせていただきます。
everplain80 さんが書きました:
さてもう一点の件のメルアド入力補完機能の件。これは含まれている中には入力した記憶もない、どうもロシア人女性のメルアドらしきモノが含まれていまして、トリックで釣り上げようとしているのではないかと疑ったわけですが、うっかりしているとそのような可能性もあるのではないでしょうか。
Thunderbird には、送信時に受信者(=宛先)のアドレスを自動的に記録・登録する機能があります。
例えば、A さん(hoge@piyo.com)から初めてメールが送られてきて、それに返信するとき宛先は A さんになります。この場合、A さんのメールアドレスである hoge@piyo.com が「記録用アドレス帳」に自動登録されます。
次に、自分から A さんに新しくメールを送るとき、メッセージ作成ウィンドウの宛先欄での自動補完機能の対象として、入力内容に応じて A さんのアドレスが候補としてリストアップされます。
「記録用アドレス帳」(実体ファイル history.mab)は、その名の通り自分が送信した宛先の履歴(記録)の意味を持っています。
"入力した記憶もない" アドレスであっても、「記録用アドレス帳」にあるということは、自分でその宛先に送信した過去があることを意味します。
(ユーザーが意図して「記録用アドレス帳」を選択し、そこに新しいアドレスを登録することもあるでしょうけど、この場合はふつう "入力した記憶もない" とはいえないでしょう。それすら忘れているとしたら、ユーザー自身の問題になります。)
通常、信頼できる相手とのみメールのやり取り(送受信)をしているなら、"入力した記憶もない" 怪しいアドレスが「記録用アドレス帳」に登録されることはありません。
しかし、"入力した記憶もない" 怪しいアドレスが「記録用アドレス帳」に登録されてしまう事例もあります。ユーザーが迷惑メールの類に誤って返信してしまったようなケースです。迷惑メールの差出人になっていたアドレスが登録されてしまうわけです。
迷惑メールに返信することの危険性は、ここでは掘り下げて申し上げません。万一こういうことがあったのなら、"うっかりして" 返信してしまった時点ですでに "トリックで釣り上げ" られてしまったのと同等でしょう。「記録用アドレス帳」に怪しいアドレスが登録されているのは、その結果にすぎません。
逆にいえば、「記録用アドレス帳」は、不適切な宛先にメールを送ったことがあるか否かを調べる必要が生じた際に、活用できるということです。
働きを理解していれば使う意味はある機能ですが、必要性を感じないという方は、この送信時の宛先アドレスの自動登録機能を無効にすることができます。
[オプション] -> [編集] -> [アドレス入力] -> [メール送信時に受信者を次のアドレス帳に自動で追加する] のチェックを外してください。
everplain80 さんが書きました:
そして肝心の、その不要メルアド消去方法、教示通りに青転させてデリート・キーを押すのですが、単にそれを選択したことになり、送先欄に表示されることになるのみです。ここが未だうまく消去できるようにはなっていません。
すでに kiki さんからアドバイスがあるように、メッセージ作成ウィンドウの宛先欄で働くメールアドレスの自動補完機能で、リストアップされたものを消去するのは、対象のアドレスにカーソルを
乗せた状態(色帯表示)でキーボードの [Delete] キーを押せば消えます。
マウスの右クリックであれ、左クリックであれ、クリックしてしまったら、そのアドレスが宛先欄に入力されます。
ただし、ここで消しているのは、自動補完機能で拾い上げられた一覧上の表示を消しているだけで、実体であるアドレス帳に登録された情報は消えません。
自動補完機能は、アドレス帳に登録されている情報を対象に検索・絞り込みをおこない、その結果をユーザーに提示して、ユーザーの宛先入力作業を補助する機能にすぎません。
ここにリストアップされるメールアドレスの中に、存在そのものが不要なものがあるなら、アドレス帳から情報を削除する必要があります。
アドレス帳から削除されたものは、当然ながら宛先欄の自動補完機能でリストアップされることはありません。
everplain80 さんの本当の目的は、メッセージ作成ウィンドウの宛先欄の自動補完でリストアップされたアドレスを消すことではなく、そこにリストアップされるアドレスのうち、不要なものを根本から消したかった、ということでしょう。これは p53357 の投稿でご本人から解決した旨の宣言があります。
(補足)
自動補完機能は、タイプした最初の文字から検索を開始します(Find As You Type / Type Ahead Find)。
例えば、
y
と入力すれば、アドレス帳に登録されていて、y に合致するもの ―― yahoo 、yamada 、yamamoto 、yamashita 、yokota 、yokomizo 等々 ―― がすべてリストアップされてきます。
続けて
yama
と入力していけば、この文字列に該当するもの ―― yamada 、yamamoto 、yamashita 等 ―― だけが残り、該当しないものはリストから除外されます。
yamamoto
と入力を続ければ、最初の y だけのときより大幅に絞り込まれた一覧になります。その中から目的のものを選択すれば、簡単に宛先欄に入力できます。
日本語についても考え方は同様です。
こういう機能なので、リストアップされた中から不要なものを消すことはできますが、あまり意味はありません。絞り込みを進めて目的のアドレスを見つけるほうが、不十分な絞り込みの状態から不要なものを探して消していくよりずっと効率的だからです。
また、「トリックで釣り上げようとしているのではないか」の疑問に関連していえば、万一意図せず怪しいアドレスを登録してしまったとしても、自動補完機能を正しく使っていれば、そういうアドレスが最後まで絞り込みに残る可能性は低いと思われます。
上記の例でいえば、「y」で止めて宛先を選ぶようなことをしていれば、怪しいアドレスがそこに含まれる確率は高いかもしれません。しかし、「yamamoto」とまとまった文字列まで絞り込めば、そこに怪しいアドレスが含まれてくる確率は低いだろうということです。
もちろん、怪しいアドレスの存在に気がついたら、アドレス帳から消し去ってしまうのが正解です。とはいえ、怪しいアドレスが登録されるような(つまり怪しいアドレスにメールを送信するような)操作をしないことを心掛けるほうが、もっと大切です。あるいは、上述のように自動登録機能を無効化するか、ですね。
お節介だったかもしれませんが、以上です。