横から失礼します。
mos さんからご指摘があるように、この問題は後退バグのようで、
Bug 968270 のトピックをながめてみると議論と修正の動きは続いているようです。
(当方、英語力も技術力も乏しいので、深いところまではわかりませんけど...。)
まだ Fix されていないので、当然ながら現時点の Nightly である Thunderbird 24.3.0 (Build ID:20140217030203) でも修正は反映されていません。
で、当方の環境で少し試してみました。(Windows XP SP3 + Thunderbird 24.3.0)
今回のバグでは、例えば自分自身が(aaa@hoge.com のアカウントから)次の条件で送信し、
コード:
From: aaa@hoge.com
To: bbb@fuga.com, ccc@piyo.co.jp, ddd@hogera.net
Bcc: aaa@hoge.com
自分自身が同じアカウントで Bcc 指定の分を受信したメッセージ
コード:
From: aaa@hoge.com
To: bbb@fuga.com, ccc@piyo.co.jp, ddd@hogera.net
―― に対して [全員に返信] を実行した場合に発生するようです。
この条件で開くメッセージ作成ウィンドウでは、アカウント設定で自動的な Bcc が指定してあっても
コード:
From: aaa@hoge.com
To: bbb@fuga.com, ccc@piyo.co.jp, ddd@hogera.net
―― となってしまい、Bcc の指定が無視されます。
一方、異なるメールアドレス(aaa2@hoge2.com)を Bcc で指定して送信し、
コード:
From: aaa@hoge.com
To: bbb@fuga.com, ccc@piyo.co.jp, ddd@hogera.net
Bcc: aaa2@hoge2.com
そのアドレス(aaa2@hoge2.com)のアカウント(X)で受信したメッセージ、
コード:
From: aaa@hoge.com
To: bbb@fuga.com, ccc@piyo.co.jp, ddd@hogera.net
―― に対する [全員に返信] では、そのアカウント(X)で設定されている自動的な Bcc 指定(aaa2@hoge2.com)を拾い、次のようになります。
コード:
From: aaa2@hoge2.com
To: aaa@hoge.com, bbb@fuga.com, ccc@piyo.co.jp, ddd@hogera.net
Bcc: aaa2@hoge2.com
同様に、送信先のひとりが全員に返信したメッセージ
コード:
From: bbb@fuga.com
To: aaa@hoge.com, ccc@piyo.co.jp, ddd@hogera.net
―― を自分(aaa@hoge.com)が受信し、これに対して [全員に返信] を実行した場合は、
コード:
From: aaa@hoge.com
To: bbb@fuga.com, ccc@piyo.co.jp, ddd@hogera.net
Bcc: aaa@hoge.com
―― となり、メッセージ作成ウィンドウを開いた時点で、アカウント設定にある自動的な Bcc 付加は働いていました。
どうも、差出人のアカウントと同一のアカウントで受信した、差出人が自分自身のメッセージに対して [全員に返信] を実行した場合にだけ、指定してある Bcc が無視されるようです。
ぼく自身はあまりそういう使い方はしないのですが、単なる送信控えとしてではなく、自分のメッセージを含めて一連のやり取りをスレッドでつなげたい場合、Bcc を使って自分にも送信しておくことがあるのは理解できますから、ユーザーによっては受けるダメージが大きいバグだと思います。
本件は、バグ修正されるのが一番の解決策だと思いますが、それまでの代替的な回避策としては次のようは方法も考えられるのではないでしょうか。
自動的な Bcc と併用して、[アカウント設定] -> [送信控えと特殊なフォルダ] -> [送信控え] -> [メッセージ送信時に自動的にコピーを作成する] を有効にしておくと、通常はそのアカウントの [送信済みトレイ] に送信メッセージのコピー(控え)が作られます。([受信トレイ] には Bcc で送られたメッセージを受信できます。)
例えば、書き漏らしを加筆して追送したいようなケースで、"自分自身が送ったメッセージ" に対して [全員に返信] を実行するときは、[受信トレイ] に Bcc で受信したものではなく、[送信済みトレイ] に入った控えに対して [全員に返信] を実行すると、(アカウント設定の Bcc 指定を拾うのではなく)そのメッセージを作成したときに適用された Bcc ヘッダが残っていて、これをそのまま再現してくれます。
つまり、先に送った自分のメッセージの宛先指定(To、Cc、Bcc)のままの条件で、返信扱いのメッセージを送信できるわけです。
[送信済みトレイ] に保存された時点で Message-ID が生成されているため、この方法で [全員に返信] で送ったメッセージは適切な In-Reply-To を持ちますから、Bcc で受信後もスレッドはつながるはずです。
[送信済みトレイ] へのコピーと Bcc で受信して [受信トレイ] に入ってきたものではヘッダパートに違いはありますが、ボディパート(メッセージ本文)は同じですから、返信メッセージとして事実上の問題はないと思います。
"控え" という意味では同一内容の送信メッセージを二重に保持してしまう無駄や、[全員に返信] の際はいちいち [送信済みトレイ] を確認する手間はありますが、いちおうこういう方法も考えられると思います。
実用的ではないかもしれませんが、何かの足しになればということで......。的外れな話だったらすみません。
【注】スパムと判断され投稿できなかったので、例示のメールアドレスをすべて全角にしました。