こおくん さんが書きました:
Thunderbirdでは未読のメッセージ受信時だとフィルタが適用されますが、
既読のメッセージを受信してもフィルタが適用されません。
POP3では、あるMboxにアクセスするのはただ一人だけ、ということが根底にあり、「サーバーに残す」設定にしておいて、ダウンロードしてもサーバーから消さない、一度ダウンロードしたものは覚えておいてもう一度ダウンロードしない、をみんなで守れば、POP3のMboxを共有可能、になっています。
で、「新規メール」も「自分がまだダウンロードしていないメール」であって、他の人が何をしようと、Mboxから消しさえしなければ全く、関係ない。
しかしIMAPでは、元来が、IMAPのMboxは、いつでもどこからでも同時に何人でもアクセス可能、になっていて、それぞれのメールのステータスも、いつでもどこからでも同時に何人でも変更可能、になっています。
従って、Mboxを共有しているあるIMAPクライアントからみた「新規メール」とは何か?、という問題が発生します。
この「Thunderbirdというメーラーから見た新規メール」については、歴史的な経緯やユーザーの要望によって、「今までにダウンロードしていない、未読メール」になっています。
PCとSmartPhoneの両方で見ている時に、SmartPhoneで既に読んだものは、後でPCからアクセスした時に、新着メールとして表示しないで欲しい、というのは、自然な要望だと思います。
そして、自動的に新着メールをチェックするのはInboxだけで、他のフォルダーについては、フォルダーごとの「Inboxの新着メールチェック時に、このフォルダーもチェックするかどうか」の設定で決める、
新着メールに対して自動的にフィルターを適用するのは、Inboxの新着メールだけであって、他のMboxについては、隠し設定を変えないと自動的にフィルターを適用しない、
というようになっています。
これは、InboxとFolderAで新着メールをチェックしている時に、あるフィルターによってInbox⇒FolderAの移動、別のフィルターによってFolderA⇒Inboxの移動、の無限連鎖が、ユーザーが意図的に設定を変えない限りは絶対に起こらないようにするためです。
こおくん さんが書きました:
他のPCで既読になったメッセージにもフィルタを適用してコピーしたいのですがなにか方法はありませんでしょうか?
「ダウンロード時に自動的に」という方法は、ありません。
「タイマーで自動的に」という方法も、「何かのイベントをトリガーにして自動的に」という方法も、ありません。
それを可能にするアドオンがあるかもしれませんが。
「手動で適用」するしかありません。
全部のPCに同じフィルターを定義しておいて別なフォルダーに移動、は可能ですが、早いもの勝ちになって、他のPCから見たときの混乱を引き起こしますし、
全部のPCに同じフィルターを定義しておいて別なフォルダーにコピー、だと、重複コピーをたくさん作ってしまいます。
新着メールは何が何でもInboxにないといけない、なんてなことはないのですから、サーバー側のフィルターでInbox/SubXに移動しておき、Inbox/SubXを新着メールチェックに含める、という手段はあります。
複数のIMAPクライアントで各自が勝手にフィルターでコピーしたり移動したりするのは避けて、サーバー側で集中管理して、各IMAPクライアントは見るだけ、という方が、自然な運用である、といえます。
もっとも、SubXの数を増やしたり、階層を滅多矢鱈と深くすると、どこに新着メールがあるかわからなくなりますから、
そのような場合には、検索フォルダーを作っておき、Inbox、Inbox/Sub-1~Inbox/Sub-N、...、Inbox/Sub-A/.../SubP~Inbox/Sub-A/.../SubZを全部検索対称にしておく、などの工夫が必要になってきます。