Thunderbird の仕様書的なことは詳しく知りませんが、エンドユーザーとしての使用経験から気がつく点をコメントさせていただきます。
leon さんが書きました:
メッセージを選択し、「新しいタブでスレッドを開く」を実行したときに表示されるタブを
いくつか残したまま、Thunderbirdを終了したあと、再度Thunderbirdを起動すると
前回のタブが復元されません。
(以前は復元できていたと思うのですが、どこかで設定を変更してしまった?)
このタブは以前から、再起動時の復元はできなかったと思います。
(この機能が初導入された 3.1 あたりからすでにそうだったように記憶していますが、違ったかな??)
メッセージを選択して、
(1)右クリックから [新しいタブでスレッドを開く]
(2)メニューから [メッセージ] -> [スレッドを新しいタブで開く]
(3)キーボードから [Ctrl] + [Shift] + [O]
―― のいずれかの方法で開くタブ(type="glodaSearch")は、通常のメッセージタブ(type="message")とは異なる位置づけのようです。
そもそも「新しいタブでスレッドを開く」の機能は、
グローバル検索 を有効にしていないと動作しません。
この「新しいタブでスレッドを開く」は、[グローバル検索] の [メッセージリスト] の機能をワンアクションで実行しているようなもので、通常のメッセージをタブで開くのとは異なる仕組みみたいですね。
そのためか、「新しいタブでスレッドを開く」という一連の動作(セッション)は、セッション情報として記録されません。
その結果、「新しいタブでスレッドを開く」のタブは Thunderbird を再起動したとき復元されません。
一方、通常のメッセージをタブで開く動作は、セッション情報が記録されるため、再起動時に復元されます。
プロファイル内にある session.json の中身を調べるか、タブを右クリックして出るメニューの [最近閉じたタブ] の反映状況を調べることで、そのことを推測できます。
そういうわけで、残念ながら現行バージョンの Thunderbird では、既存の設定内でご要望の動作に変更することはできないと思います。(まあ、ぼくは技術者ではないのでプログラム的な細目はわからないのですが...。)
しかしながら、leon さんのところで「以前は復元できていたと思うのですが」というお話であれば、隠し設定とかアドオンを使うとか、もしかしたら何らかの方法があるのかもしれません。
(余談)
[ツール] -> [アドオン] や [ヘルプ] -> [トラブルシューティング情報] などで開くタブも、通常のメッセージタブとは異なる性格のタブですが、これらは再起動時に復元されます。
しかし、ご質問の件を含め [グローバル検索] の結果を開くタブは、再起動時に復元されません。
このあたり、ユーザー視点でいえば、タブの挙動にどういう根拠でどういう区別があるのか、わかりにくいですね。
全般的にいって、Thunderbird のタブは、メールクライアントという役割からか、Firefox などブラウザのタブとは異なる働き方をするようですから、そのつもりでつき合ったほうがいいのかもしれません。