Thunderbirdを複数台で使用する場合にメールデータをNAS等のファイルサーバーに置いて利用しようと思っていますが、
他社のメーラー『outlook』の場合、そのような利用の仕方をした場合保証外になり下記のような問題があるようなのですが、
Thunderbirdの場合、サーバーに負荷をかけハングアップさせることがあるかご存じでしたら、教えていただけないでしょうか。
・ローカルにある場合と比べ著しくパフォーマンスが低下する。
・サーバーに高い負荷がかかり、場合によってはサーバーがハングアップする。

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オープンソースのフリーウェアである Thunderbird は、基本的にユーザー自身の責任で使うものです。プロプライエタリな製品における "保証" と同等の意味で、提供元から保証があるわけではありません。
（参考）
・Thunderbird についてのよくある質問 | Thunderbird ヘルプ
https://support.mozilla.org/ja/kb/thunderbird-faq

（総論）
Thunderbird は、プログラム本体とは別に、プロファイルというユーザーデータを保持する場所を持っています。
標準的な使用方法では、プロファイルはプラットフォームごとに決まったディレクトリに作られ、プロファイル内にメールデータの保管場所があります。

ユーザーが望めば、ファイルサーバーなど任意の場所にプロファイルを置くこともできます。
プロファイルを標準の場所に置いたまま、メールデータの保存場所だけを任意の場所に置くこともできます。
任意の場所に置いたプロファイルから、さらにメールデータを別の場所に置くこともできます。

非標準な使い方をすることは可能ですが、どのような条件下でそういう仕組みを作るかはもちろん、その後のデータ管理やトラブル発生時のケアは、自力対応が原則です。

（各論）
複数の PC にインストールされた個々の Thunderbird で、NAS 等のファイルサーバーに置いたひとつのプロファイルあるいはメールデータを共有するという話か、個々の Thunderbird に対応した個々のプロファイルをファイルサーバーに置くという話かなど、想定される組み立て条件によって負荷の状況は変わってくると思います。

（A）
ひとつのプロファイルをファイルサーバーに置いて、複数の Thunderbird から共有する場合は、同時使用はできません。
Thunderbird(A) が起動して共有プロファイル＋メールデータを使っている間は、Thunderbird(B) や Thunderbird(C) など他の PC から共有プロファイルを使うことはできません。
この場合、ファイルサーバーにアクセスするのは常にひとつの Thunderbird になるので、大きな負荷は生じにくいと思います。

（B）
プロファイルは個々の PC に作り、メールデータだけをファイルサーバーに置いて共有するような使い方は、かなり危険だと思います。
実際にやってみたことはありませんが、起動した複数の Thunderbird が、ひとつのメールデータに対して同時に読み書きを実行するような事態が起こりえるからです。

（C）
複数の PC にインストールされた個々の Thunderbird に対応するそれぞれのプロファイルとメールデータを、ファイルサーバーに置いた場合は、それぞれの PC にある Thunderbird がどのように運用されるかで、ファイルサーバーへの負荷が大きく変化すると思います。

メールデータに関する動作で負荷が高くなりがちなのは、送受信時のメールデータ保存（書き込み）、グローバル検索の索引データベースの更新、フォルダの最適化などの処理でしょうか。要するにファイルの読み書きが大量に発生する場合に、ファイルサーバーへの負荷が上がるはずです。

例えば、[受信トレイ] に大量のメールが溜め込まれた状態では、[受信トレイ] に関わる処理の多くで、負荷は高めになると考えられます。
Thunderbird で標準的に使用されるメールデータの保存フォーマットは mbox 形式で、Thunderbird 上のフォルダを、システム上はひとつのファイルで管理します。
例えば、[受信トレイ] 内に保存されているメール群は、メールデータの保存場所にある Inbox というひとつのファイル内にまとめて保存されています。[受信トレイ] に 100 通のメールが保存されていれば、Inbox ファイルに 100 通分のデータがまとめられているということです。

[受信トレイ] に大量のメールを溜め込んでいると、Inbox ファイルの容量が肥大化していき、ギガバイト級になることがあります。そうなると Thunderbird を使用するごとにギガバイト級のファイルに読み書きが発生することになります。[受信トレイ] 以外のフォルダでも、同様のことが起こりえます。
もし、10 台の PC にインストールした Thunderbird に対応する 10 個のプロファイル＋メールデータをファイルサーバーに置いた場合、この 10 台の PC にある Thunderbird が肥大化したファイルの読み書きを同時に発生させれば、ファイルサーバーへの負荷が上がると思います。

当然、Thunderbird 側の事情だけでなく、ファイルサーバー自体の処理性能も影響するでしょう。
どんなに高性能なファイルサーバーであっても、その処理能力を大幅に上回る使い方をすれば、パフォーマンス低下やハングアップは起こりえます。

ファイルサーバーにメールデータ（プロファイルも？）を集中させる必要があるのかもしれませんが、もしファイルサーバーが障害を起こせば、複数の Thunderbird がいっせいに使えなくなります。
リスク分散の観点でいえば、個々の PC にプロファイルとメールデータを置く標準的な使い方の方が、一蓮托生なトラブルに遭遇することはないと思います。

とりあえず以上です。役に立たない話だったらすみません。

（おことわり）
現在、健康上の制約により不定期な書き込みしかできなくなっています。すぐに応答できない場面がかなり多くなりますことを、ご容赦ください。

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キロ標準石 さん、maji と言います。

複数人で使う件は別議論にするとして、
プロファイル(メールデータ)をNAS等のファイルサーバー(LAN含むネットワーク上)に置いた場合の挙動についてのみ
コメントさせていただきます。

Outlook の場合は
受信トレイや全てのメールフォルダだけでなくスケジューラ等々全て含めて一つの巨大なファイルに格納されてると思いました。
そこそこなメール量があれば
その巨大な一個のファイルは容易にギガのサイズになるだろう事は想像が付きます。
小さなメールの閲覧だろうが大きなメールの受信だろうが
常にその巨大な一個のファイルに何らかのアクセスが生じます。
それをネットワーク上でやられると
それなりの負荷は掛かるでしょう。

Thunderbirdだと
フォルダ(トレイ)の単位でファイルが作られ結果として複数のファイルでプロファイルが構成されます。
Outlookとは違いファイルサイズは小さいくなりますが
逆にファイルの数が多くなり
かつファイルをまたがったアクセスが生じる事となり
Outlookとは違った問題が起こり得るのかなと思います。

かつ
受信トレイを含む Thunderbirdプロファイルをネットワークドライブ上に置く運用を
Mozillaとしてどこまで保証してるかorしていないかについては知りません。

そして
あくまで私見ですが、
Thunderbirdプロファイルをネットワークドライブ上に置く運用を私はオススメしません。
何故かと言うと
ネットワーク上に大切なファイルを置いた運用は
うまく出来ればとっても快適なのですが
いざトラブればメチャクチャ苦労します。
苦労して解決すればまだ良いですが解決する保証は全くないので先は読めないものです。

少し昔の話ですが

http://forum.mozilla.gr.jp/cbbs.cgi?mod ... &&KLOG=386

で議論した事があります。
散々と議論しましたが結果として問題はその時点では解決してません。


とゆ事で
参考になるのかな。


では。


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偶然的通行人様。 maji様
返信ありがとう御座います。
同一ユーザーで複数台のクライアントPCを利用する際、PCを移動する度にローカルPCからプロファイルのバックアップをサーバに置いて
移動した先で、ダウンロードして利用するより、参照する先として使用した方が[b]、バックアップ作業忘れなどで更新されなかった場合を
考え、ファイルサーバ上での運用を考えていたのですがサーバ側の負担が[/b][b]大きそうなのサーバが動作不能になった場合の原因の判断で対応が、
難しくなりそうなので、ローカルで使用することに致します。
[/b]

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キロ標準石 さん、maji です。


複数台のクライアントPCで Thunderbird使うけど
利用者は キロ標準石 さんお一人だけ、とのこと。
了解しました。


ファイルサーバ側の能力的な負担は気にするほどのモノではないのでは、と思います。
私が気にしてるのは

　・ネットワーク上に Thunderbirdプロファイルを置くことを
　　どこまで Mozillaとして検証し保証しているのか
　　少なくとも私は知らない

　・ネットワーク上の書込遅延やデータ欠損等に起因するトラブルの場合に
　　　Thunderbirdとしての検証はかなり難しいと思われる
　　サーバ能力の問題よりはネットワークに絡む問題

てなあたりで
ファイルサーバ側の「負荷」はあまり気にしてません。

使われるのは キロ標準石 さんお一人との事なので
もし私であれば以下の対処を検討するでしょう。

1)
IMAP で使う。

IMAPであれば、メール本体はメールサーバ上にあり
利用者が キロ標準石 さんお一人であれば
複数の PCで同じメールが取り扱えるご希望の環境が可能となります。
問題は
キロ標準石 さんがお使いのメールシステムが IMAP対応してるかどうかと、
既に手元に POPダウンロードした膨大(だと推測)な受信済メールデータの扱いどうするかですが、
受信済POPデータこそネットワーク上の NASサーバに置けば
複数の PCで共用できるかと思います。

2)
ポータブル版を使う。

Mozilla製品ではなくなりますが
「 Thunderbird Portable 」てな製品があり
これだとメールデータ含めて USBメモリの様な外部媒体に構築出来るので
複数の PCを渡り歩く際に有用かと思います。
問題は
キロ標準石 さんの書きっぷり見てると何となくですが企業団体内での利用の様に感じられ
メールの様な機密情報を外部媒体にして持ち歩く運用が社内(団体内)で許されるか、ですね。

3)
POPでサーバ上にメール残し同じメールを複数PCで受信する。
これ私が Thunderbirdではない別のメーラーで実際にやってる運用です。

POPメールサーバ上に一定期間メールを残す運用にした上で
メインPCのメール環境プロファイルをサブの複数のPCにコピーしちまえば
同じメールを複数のPCで受信できます。
問題は
メール量が多い場合にメインPCで受信済なメールを他の複数PCでも彩度に受信する事と
送信済トレイと下書きの両フォルダは複数のPCで共用できない事、ですね。
私は
(あ) POPサーバ上の削除はメインPCのみで「受信後ンヶ月過ぎたメールを削除する」とする
　　他の複数PCでは受信時の削除は行わない
(い) メール発進時には必ず自分宛に Cc: または Bcc: で同胞送信し
　　送信済トレイは使わなくても支障ない様にしてる
てな運用にしてます。
上記 (あ) はThunderbidでも指定できますね。

なお
新しい振り分けルールを追加したり等々の設定を変えた場合は
都度にメインPCプロファイルをそっくりそのまま他の複数PCそのままコピーし
複数PC側の個別設定(→私の場合はサーバ上メール消さない)だけ都度に変える
そんな運用してます。

以上、かな。


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