※質問するときは、フォーラムの利用について [投稿する前にお読みください] に目を通し、OS の種類や Thunderbird のバージョンといった使用環境についての最低限の情報を書き添えるか、投稿用テンプレート の利用をお勧めします。
zebra さんが書きました:
「タブを複数行(多段)にするアドオン」のようなものはないでしょうか。 Firefox では「Tab Mix Plus」があるようですが、これはインストールできませんでした。
Thunderbird のタブ機能を拡張するアドオン、とくに Tab Mix Plus みたいに高度なものは、ぼくは見かけたことがありません。
Thunderbird 自身にも、隠し設定を含めてご質問に応える設定は、残念ながら存在しませんし...。
http://forums.mozillazine.jp/viewtopic.php?t=7657上記は Firefox の事例ですが、ユーザースクリプトを組み込むことで、Thunderbird でも一定の範囲でタブの動作にユーザーの意図を反映させることができるかもしれません。
ぼく自身はやったことがないので、Thunderbird での JavaScript の動作条件や具体的なコードなどについては、答えられるスキルはありませんが...。
タブバーの多段化という点に限れば、ユーザースタイルでも実現できなくはありません。
下記は Firefox 用のスタイルの一例ですが、要所を書き換えれば Thunderbird でも使えます。
http://www.userstyles.org/styles/10930/ ... ow-tab-barただ、Tab Mix Plus のようにタブが増えると自動的にタブバーの段数が増えてスレッドペインやメッセージペインを圧迫するような動作――タブの開き過ぎに気づきやすい――ではなく、タブバーの縦領域は 2 段分固定で、タブが増えると縦スクロールバーが現れて増えたタブバーの段を順次たぐる形式になります。
現状のタブバーの横スクロールよりは気づきやすいかもしれませんが、当該ユーザーの自覚度合いによってはいまひとつ役に立たないかもしれません。
zebra さんが書きました:
Thunderbird で受信ファイルを読んだ状態として、非常に多量のタブを開いたままにしてしまうユーザがいます。
現状における Thunderbird のタブ機能では、開かれたタブの状態が自動的に保存され、次回起動時に復元されます。
このことを理解して、次回起動時に対処するメッセージを忘れないよう、必要なタブを開いたまま Thunderbird を終了させるといった使い道はあります。
しかし、単なる無頓着でタブを閉じないまま使い続けていれば、Thunderbird の起動・終了をくり返すごとに開いたタブが累積的に記録され、大量のタブを開いた状態に拍車がかかります。
多少あざといやり方ではありますが、次のような方法も考えられます。
(1)
プロファイル内に session.json というファイルがあり、ここにセッション情報が記録されています。
すべてのメッセージ・タブを閉じた状態で Thunderbird を終了させると、session.json にはその状態が記録されます。
このときの session.json に対し、OS のファイル操作で「読み取り専用」の属性を設定しておけば、次回以降の Thunderbird の動作においてセッションの保存が効かなくなります。(正確には、保存しようにも書き込めない、ですが。)
Thunderbird を使用中は、メッセージを開くタブの数を制限することはできませんが、いったん Thunderbird を終了させると、次回の起動時にはすべてのメッセージ・タブが閉じられた初期状態で起動します。つまり、終了・起動のたびに、開いているタブ数をゼロにリセットするような感じになります。
これにより、開いたタブの数が増えていくことを抑制できるかもしれません。
この方法の副作用としては、
・タブの情報だけでなく最後に選択したアカウントやフォルダの情報も記録されず、常に初期状態の画面で Thunderbird が起動するようになる。
・アドオンの導入状況とその設定内容、ユーザーによる Thunderbird の変則的な設定・カスタマイズによっては、予期しない動作不良を引き起こす可能性を否定できない。
―― といったことが挙げれます。
職場などパブリックな条件下の対策でしたら、当該ユーザーの操作習慣の影響と副作用を比較し、管理者がご判断ください。
(2)
ほとんど気休めですが、スタートページをカスタマイズして毎回の起動時に注意を促すことならできます。
タブの開きすぎは Thunderbird の健康を損ないます。
ホーム・タブに対し [右クリック] -> [他のタブを閉じる] で、
開いているメッセージ・タブを一気に閉じることができます。
安全のため読み終わったメッセージは閉じるようにしましょう。
―― みたいな注意書きを表示することで、少しは本人に自覚を促すことができるかもしれません。
(参考)
・
スタートページを変えたいのですが | Thunderbird サポート
*ローカルのファイルも指定できます。その場合、下記のような URL 形式で指定してください。
例: file:///C:/secret/startpage.html
* user.js に記述してプロファイル内に置けば、ユーザーによるオプション設定からの変更を事実上無効化できます。
いずれも、当該ユーザーのスキルによっては簡単に解除できてしまいますが、それはアドオンでも同じなので、ご質問の方向性とは違いますけど紹介させていただきました。
長くなりましたが以上です。すでにご存知だったり的外れな話だったらすみません。
(余談)
多分に個人的な印象の話ですが、Thunderbird のタブ機能は、"ブラウザで好評だったからメールクライアントにも付けてみました" 的な域を出ていないように感じています。善意に解釈すれば、まだ発展途上なのだと思います。
Firefox には、履歴やセッションの管理機能があり、ユーザーによる動作設定も(限界はありますが)可能です。
しかし、現状の Thunderbird にはこのあたりのコントロールに対するユーザーの自由度がまったくなく、お仕着せの動作に従うしかありません。
例えば、開いたタブ(≒読んだメッセージ)の履歴をクリアするとか、タブの復元条件(有効 / 無効、保存数など)を指定するといった設定があればいいのにと思うわけです。
タブ機能を実装する以上、こうしたコントロール(about:config からでもいいので)を合わせて実装してほしいのですが、それは今後の開発に期待するしかないのでしょうね。